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【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
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夜会服に身を包み、船のタラップを上がる
天馬 ひびき
は実に落ち着き払っている。入り口でチケットを二枚差し出し、
「今日は招待されてきたんだよ」
とこともなげに言った。お連れ様は? と問われて彼女は、カバンからのぞかせたペガサスのぬいぐるみを示すのである。
「この子♪」
さすが一流どころ、係員は驚く様子などつゆも見せず、うやうやしく会釈して彼女を奥へ案内した。
「それでは、良いひとときを」
さてこうして乗船したひびきは、
「あれが有名なシャンデリアかあー、実際に見ると写真よりずっと綺麗だよねー」
「外は雪が降ってきたみたいだよ」
とはやぶさに話しかけながら船内を歩んだ。
外の雪も、ビッフェの料理もジャズ楽団の演奏も、すべてが自分たちやクリスマスを祝福しているように思えて、ひびきはいずれに触れてもそのたび、感激したり驚愕したり驚嘆したりと、心を万色に彩るのである。
「次はスター・デッキに行ってみようか?」
三叉路を右に曲がったとき、ふとひびきは、得も言われぬ浮遊感を抱いた。体が深度3メートルのプールに落ちて、それで体全体ではなく、魂だけが水面に浮かんでいくような現実感を欠いた感覚だった。
最初にひびきが気にしたのははやぶさの行方である。カバンに手を伸ばし、ペガサスの頭が出ているのを確認して安堵する。
そうして周囲を見回して、別に何かが変化したわけではないとひびきは知った。
ただ、その場は無人で、廊下は行き止まりだと悟っただけだ。
行き止まりには分厚そうな木目調の扉があった。扉に近づき、ひびきはそこに金属製のプレートがはめこまれているのを確認する。
プレートに書かれた文字は、『アンダーグラウンド・バー』。
この船に、こんな施設があるなどと聞いたことがない。
そもそも未成年の自分が、バーに入って楽しめるのかどうかも怪しい。
でも、
「気になるよねぇ?」
とはやぶさに語りかけ、迷わずひびきはその扉を開いたのである。
文字通りアンダーグラウンドらしい。扉を開けるやすぐに下り階段があり、そこをずっと降りていく。
中は薄暗く、階段の下はうかがい知れない。だがずっと、それこそ飽きるほどにずっと下っていくうち、だんだんと人のざわめきのようなものが聞こえるようになった。
だがそのざわめきは、階上すなわちエンプレス・ホールのそれとは明らかに性質が違った。なんというかもっと昏く、もっと密やかで、背徳的な響きも混じっている。
突然視界が開けた。ぐっと照明を控えめにしたバーである。紫煙で薄曇り、酒の甘い匂いが混じり、退廃的なムードをたたえている。ジャズのような音楽がかかっているとはいえ、それは優雅なダンス向けというよりむしろ、マフィアが好みそうな猥雑なものだ。
多くの客でひしめきあっている様子だがどうも、階上ではお目にかかれないタイプの人種が多いようだ。彼ら彼女らは毒々しい色の服を着ていたり、鳥や爬虫類を模した奇妙な仮面をかぶっていたりする。けれどもいずれもだらしないわけではなく、一種の美学のようなものが感じられるのだった。
でも、ひびきはまるで臆さない。
――何が私を待ってるのか、何と出会えるのか……すごく楽しみ。
蝶が舞うようにしてバーに身を躍らせた。誰もそれを咎めない。それどころかひびきに目をくれる者がそもそも少ない。皆、それぞれの会話や遊びに熱中しているようだ。
「あっちはダーツをやってる。こっちはポーカーだね。ルーレットもある」
ひびきは目を輝かせた。ここまでの時間で万色に彩られてきた彼女の心であるが、まだヒリヒリするようなスリル……ギャンブルのそれは欠いていた。
「お嬢様、どうやらはじめてのご様子ですね。これは店からのサービスでございます」
鶏の首のようなマスク(妙にリアルなのでちょっと怖い)を被った給仕が、トレーに入れたコインの山を差し出してきた。
「ありがとう」
試しに一枚を手に取るとずっしりと重い。そして冷たかった。石でできているのだろうか。表面には緻密に描かれたカラスの絵、裏面には「10」と数字が掘られている。
給仕によると、これを賭けてゲームができるのだという。
「にゃー、さっそくやってみようね、はやぶさ」
ひびきはまず、クラップスのテーブルに行ってみた。赤いサイコロ2つを用いるスリリングなゲームだ。
……たちまち大勝し、コインは十数倍になった。つづけてブラックジャックでこれをさらに二倍にすると、やけに賑わっている一角へとひびきは向かったのである。
「ね、はやぶさ、あれやってみよっか?」
ダーツが行われている一角だ。注目の的は黒衣の女性で、黒い髪をなびかせて矢を投じ、場を沸かせている。相当な名手のようである。
女性、と書いたが本当にそうかはわからない。服はパンツスーツで男装の麗人風、加えて顔も黒い鴉の面でぴったりと覆い隠されていたから。羽毛はもちろん、鈍い灰色したクチバシの質感も造形が細かいおかげで、人間が鴉に扮したというより、鴉が人間に化けたようでもあった。
喝采が起こる。見事な技術を見せて鴉が相手を下したのである。鴉はぐるりと周囲を見回した。
「さあ、もう私に挑戦する勇者はないの?」
「はい!」
ひびきは迷わず手を挙げている。
「あら可愛い女の子ね? うふふ、私(あたし)は加減しないわよん」
歌うような、誘うような口調、語尾が妙にねっとりしている。
「お手柔らかに。私、天馬ひびきと言います。あなたは?」
「クローネと呼んでちょうだい」
――クローネ?
その名前、その姿……まさか……。
けれどもひびきは天然陽性、にこっと微笑むとダーツを手にとったのである。
楽しもう。今日はそのために来たのだから。
「よーし、負けないよ♪」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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