this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
フリーイラストS
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
50
つぎへ >>
スター・デッキで夜風に吹かれながら、巫部紫苑はいくつかの人間模様を目にした。
恋人たち、あるいは、これから恋人になる人たち。
いずれも心温まる光景だ。雪の冷たさなどすぐに忘れてしまう。失礼にあたるので注視はしないが、微笑が口元に浮かぶのだった。
「ふふ、クリスマスって感じです」
さて、それではそろそろ階下に戻るとしよう。
そして食事の……続きだ。
一方、萌は紫苑ほど無限の胃袋ではないこともあって、このときはただただぐったりと、手すりにもたれかかるようにして海を眺めていた。満腹して幸せではあるが、満腹すぎてどすんと胃が重い。これは明日、胃薬が必須だろう。
寒いのに眠くもなってきた。まぶたがとろとろと重くなってくる。
このまま寝たら死んでしまうかもしれない。とすれば雪中凍死ということになるのだろうか。
鬼河内萌、愛に死す……なんてね――。
だがこのとき、萌は飛び起きていた。
目撃してしまったからである。
連れだって歩く五十嵐尚輝と御巫時子の姿を……!
おおう、とうめき声が漏れそうになって、萌は自分の口を自分の両手でふさぐ。
――時子ちゃんは海原先輩の恋人だよね? 時子ちゃんに限って二股なんてしないよね?
違う違う違う
、と誰がツッコんで欲しいわけだが、あいにくとそういう便利な存在はなく、ただしんしんと雪が降り積もるばかりなのであった。
さて萌がうめき声をこらえたことなどつゆ知らず、尚輝と時子はスター・デッキの、屋根の下まで移動した。
二人の手には、階下から持ってきた温かいコーヒーのカップがある。
雪はいよいよ積もりつつあり、空からも、とめどもなく降り続けていた。その雪に呼応するように、カップからは白い湯気が立ちのぼっていた。
「先生にはワインのほうが良かったでしょうか?」
「いえ、やはりコーヒーが落ち着きます。外は寒いですしね」
「そういえば、先生はお酒は強いほうですか……?」
「まったく飲めないというわけではないのですが、それほどですね。家ではほとんどアルコールは飲みません。お恥ずかしいんですが……寝落ち、って言うんですか? うたた寝してしまうので」
読みかけの分厚い本をひらいたまま、こたつに突っ伏している尚輝の姿が想像できて、思わず時子は笑ってしまった。
「やっぱり変、ですか。大人の男がうたた寝してしまうというのは……」
「いえ……むしろ可愛いと思います」
「可愛い、ですか……」
照れたのか、尚輝は人差し指で鼻の頭をかいた。
「冷えますね……」
と言いながら、そっと時子は彼に身を寄せる。風は収まりつつあるがこれほど雪が降っているのだ。やはり、冷える。だからこうして近づくのは、決して不自然ではない――と、時子は思う。
少し、会話が途切れた。
時子は白い世界を見渡す。誇張ではない。周囲360度が白の世界だ。船上はもちろん遠くに見える陸地も、白い綿帽子を被ったようになっているのだった。
髪に触れられて、びくっと時子は身をすくませた。
「あ……ごめんなさい、驚かすつもりはなかったんです。雪が……とき……御巫さんの髪に乗っていたので」
「すいません、ありがとうございます……」
頭を下げながらも、尚輝の言葉を時子は頭の中で繰り返している。
さっき、かれは「とき……」と言いかけて「御巫さん」と言い直した。
もしかしたら、「時子さん」と呼びかけたのだろうか。彼女が彼を、「五十嵐先生」ではなく「尚輝先生」と呼ぶように。
だがそれを問う勇気はなく、かわりに時子はコートのポケットから、ラッピングされた小さな袋を取り出した。
「先生、クリスマスプレゼントです……」
これに尚輝は驚いたようで、言葉がいくらか早口になっていた。
「すいません……そんな……申し訳ない」
「日頃の感謝の気持ちですから」
「僕こそ……御巫さんには感謝するべきなのに。プレゼントなんて用意していませんし……」
「いいんです。気持ちですから……」
時子から袋を受け取り、「開けていいですか?」と断ってから開けた尚輝は、そこにネクタイとネクタイピンを取り出したのである。
「いつもの緑色のネクタイもお似合いですが、いつもより少し明るめの緑色でピンドット柄のネクタイを選んでみました」
「いいですね」
尚輝が口元を緩めるのがわかった。どうやら本当に気に入ったようである。
シルバーのネクタイピンは、鳥の形だ。
「おや、どこかで見たような」
とぼけているのか本当に気がついていないのか、尚輝のことだから後者の疑いが強いが、ともかく彼はそう言った。実際、それは尚輝の『ろっこん』で姿を見せる鳥に似ているのであった。
「先生にとても似合うと思います……」
「ありがとうございます。大事に使います」
陸地が近づいてくるのがわかる。
もうじきクルーズは終わるのだ。
ほとんど無意識的に、時子は尚輝のコートの端を握っていた。
「もっとそばにいたいです……」
尚輝は口を開きかけたのだが、声を出さず口を閉じた。
だが、時子の手を、払おうとはしなかった。
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
50
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【クリスマス】星ヶ丘のホーリー☆ナイト
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年02月09日
参加申し込みの期限
2016年02月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!