this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
添い寝日和のお猫様
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
「非常事態宣言なのだ、求めよ羽毛布団! 使う時は今なのだ~」
ばさりっ。
後木 真央
は羽毛布団をビニール袋ごと取り出して広げてみる。
以前、サンタが猫達の為にプレゼントしてくれた羽毛布団。
使い切れずに残っていた分は当然の事ながら売却などせず、猫鳴館の押入れに保管していたのだ。
大量のそれを、今こそ使うときがきたのだと真央は頷く。
空気を抜いてあるにもかかわらず、両手で抱えるほどの羽毛布団を、真央は
八神 修
と一緒に猫鳴館の外に運び出す。
外には、修のお抱え運転手が自家用車で待機していた。
普段と違いミニバンなのは、あらかじめ修が連絡しておいたからだ。
ミニバンの外で待機していた運転手は、二人の大荷物を一目見て即座に真央から羽毛布団を受け取り、トランクに詰め込む。
最後部座席にも大量の羽毛布団を積み込み、真央と修は車に乗り込んだ。
「また学校まで頼む」
中央席から運転手に指示を出し、修は軽く手を組む。
「テオはああいっていたけど、間に合うかなのだ?」
「死なないといっていたから、命に別状はないだろうな。ただ、寝たいのに寝れないのは、かなりきついだろう」
「真央ちゃんが早く眠らせてあげたいのだ、運転手さん、急いでなのだっ」
真央の言葉に、運転手は頷いて速度を上げる。
もっとも、きっちり安全運転だ。
けれど見事なドライビングテクニックと、抜け道の多用で従来よりもかなりの時間短縮が出来ている。
「そうだな、射撃部部室側に車を回してくれ」
「新聞部じゃないのだ?」
「射撃部の部室なら上がロフトだし、室内は畳ユニット3畳分くらい有るからな。新聞部で布団を広げるより、猫達を多く保護できるんだ」
この時間なら、もう部活も終わるしねと修は微笑む。
射撃部の部長をしている彼なら、部室も自由に使えるだろう。
「なるほどなのだ、流石なのだ」
学校に着くと、即座に修と真央は布団を運び出す。
もちろん、お抱え運転手も一緒にだ。
「ちょっと、先生に事情を話しておく。ここを一夜借りるしね」
布団を運び終わると、修が話を付けにいき、運転手も車に戻ってゆく。
「布団を袋から出したら、汚れるのだ?」
布団を部室に広げながら、真央が少し思案する。
これは借りている羽毛布団。
汚すわけにはいかない。
けれど、空気を抜いた布団は羽毛布団でもぺったんこで、柔らかさとは程遠い。
「がおーはどう思うのだ?」
ふとっちょながおーに聞いてみる。
なんとなく、がおーが「袋に入れたまま、空気を入れればいい」といっている気がした。
「それは名案なのだ、袋に入れたままならきっと汚れないのだ」
袋の一部を少し開け、密封状態だった羽毛布団の中に空気がはいるようにしてみる。
すると、ぺったんこだった羽毛布団が徐々に膨らみ始めた。
「がおー、そっちを引っ張って欲しいのだ」
もっと空気が入るように、真央ががおーに指示を飛ばす。
がおーははむっと羽毛布団を軽く加えると、真央が指示した方向へひっぱる。
そうこうしていると、修が部室に戻ってきた。
その手には、既に数匹の野良猫が抱きかかえられていた。
足元には、懐っこい野良猫達がすりすりと懐きながら修についてきている。
「その子達はどうしたのだ?」
「新聞部の部室にいた子をなだめて、連れてきたんだ。それと、何故か他の部屋にいた子達もついてきちゃってね」
「なるほどなのだ、早速、ここに寝かせるのだ」
真央がころんと羽毛布団に転がる。
修が真央の隣に野良猫をおろし、スマホに入れていた川のせせらぎを流す。
聞こえるか聞こえないかぐらいの音量のそれは、心の疲れを取り払う。
早速、真央の隣の野良猫が寝息を立て始めた。
「電気ヒーターの許可も貰っておいたから、朝まで暖かく過ごせるか」
テキパキと修は快適空間を作り上げてゆく。
だが次の瞬間、真央が飛び起きた。
といっても、猫が起きないようになのだが。
「どうした?」
「大変なのだ。真央ちゃんは気がついたのだ。野良猫達はこの寒空の下で眠っているのだっ」
「そうだな」
「真央ちゃんは、普段お世話になってる旧市街の猫集会を回ってくるのだ。また後でなのだっ!」
すちゃっ。
まだ空気を入れていなかった羽毛布団を抱え、真央は全力で走り去る。
「彼女らしいな。さて、俺のほうはそろそろかな?」
修がそう呟くと、お抱え運転手が丁度よいタイミングで部室に戻ってきた。
その手には、キャットキャリー。
「やはりか。うちの子たちも苛立っていたようだ」
運転手にあらかじめお願いしておいたのだ。
もしも、妙に苛立っている子がいたら、連れてきてほしいと。
もともと修の飼い猫達は賢い子が多いせいか、苛立っていても運転手に噛み付くようなまねはしなかったらしい。
そして執事やメイド達がきちんと様子を見ていたから、普段と違う行動をとった子猫のタイガとサバ虎柄のパトラを運転手に渡したとか。
修がキャットキャリーを受け取って抱き上げると、二匹とも、ぎゅうっとしがみついてきた。
けれどいつもなら即座に喉を鳴らすのだが、今日は二匹とも、妙にそわそわしている。
気をつけてみていなければ、決してわからない変化だろう。
「二匹とも、みんなと一緒に眠ろう」
既に寝息を立てている野良猫達の横に、タイガとパトラを降ろし、修も腰掛ける。
そして運転手に「彼女のことを頼めるか?」と尋ねる。
頷く運転手。
真央のことだ。
野良猫と一緒に外で寝かねない。
もちろん、それを止めはしないが、ボディーガードをつけておくのは修としては当然の判断だった。
それと、後一つ。
修には気がかりなことがあった。
それは、テオだ。
テオも猫といえば猫なのだ。
(辛くなっていないか?)
そんな心配が頭をもたげてくる。
だがそんな修の声に反応するように、どこかからテオの声が響いた。
『安心しろ。俺は、猫とはいえ、猫じゃないからな……』
空耳ではない。
確かにテオの声だった。
(言われてみれば、確かに)
修はくすっと笑って、まだ起きている猫達を抱き寄せ、横になる。
即座にタイガが「抱っこしてっ」といわんばかりに、修の胸に乗って抱きついた。
(明日は、神社のほうも様子を見に行こう)
猫缶と、暖かい布団を持ち寄って。
修はそんな事を思いながら、猫たちと眠りにつくのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
添い寝日和のお猫様
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月28日
参加申し込みの期限
2016年02月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年02月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!