「なーんか、おかしいのだ?」
今日も
八神 修と一緒に部室に残っていた
後木 真央は、放課後の学校でお猫様をみながら首を傾げる。
教室の中でも猫を見かけるのは、寝子島ではごくありふれた風景。
特におかしなことではないのだが、なにかが、真央の心に引っかかった。
「機嫌が悪そうな感じだ」
修も猫達の様子はなんとなく感じていたようだ。
「お腹でもすいているのだ?」
真央が鞄から猫用お菓子を取り出して、机の上に座るお猫様に差し出してみる。
するとどうだろう?
お猫様、怒り出した!
「うわわ、うわ? どうしたのだ? いつも仲良しなのだ?!」
慌てふためく真央に、威嚇しまくるお猫様。
「ああ、いい子だ、落ち着いて」
修も席を立ち、野良猫に手を差し伸べるが、野良猫の怒りは収まりそうもない。
野良猫といっても部室に遊びにくるような猫たちなのだ。
修にとっても真央にとっても、仲の良い猫達だというのに。
「とりあえず、がおーを呼んでみるのだ。にゃにゃにゃがおー!」
真央が三毛猫のがおーを召喚!
野良猫達のど真ん中に、ふとっちょな三毛猫のがおーがボーンと出現した。
がおーが、真央を振り返る。
「むーん? なんとなく眠そうなのだ?」
がおーの気持ちをなんとなく感じ取った真央がより一層首を傾げる。
「眠いのに、眠れない何かがあるということか?」
修がピンときて呟く。
部室の野良猫達が眠っている姿を、そういえば見ていないことを思い出したのもある。
その時、どこかから声が響いた。
『神魂の影響で猫達は眠れなくなってる。添い寝してやれ。成功すれば寝れるだろう。もっとも、寝れなくても死にはしないがな』
「い、いまの声はなんなのだ? とりあえず真央ちゃんは添い寝するしかないのだっ?」
がおーと一緒に、野良猫たちをじっと見つめる真央。
そして修は、目の前の野良猫達もだが、自宅の沢山の飼い猫達の事にも思いをめぐらす。
神魂の影響が学校だけでないのなら、もしかしたら修の家の飼い猫たちも、眠れなくなっているかもしれないのだ。
――寝子島の各地で、同じようなことが起こり、そしてテオが猫の身近にいる人間にどこかから添い寝しろと声をかけてまわるのだった。
はい、こんにちは。
今回は、寝子島の各地で、神魂の影響でお猫様が眠ることが出来ない状況が発生しました。
お猫様達はしばらくすれば神魂の影響も収まり、眠ることが出来ますが、添い寝が成功すれば、早く眠ることが出来ます。
ほうっておいても死にませんが、数日間、眠りたいのに眠れない、そんな徹夜状態のお猫様達はとっても怒りっぽく、疲弊しています。
下記に、怒りっぽさレベルを表示しておきます。
アクションの参考にしてくださいませ。
~お猫様達の怒りっぽさ~
飼い猫 レベル1☆
野良猫 レベル2☆☆
3日間徹夜の飼い猫 レベル3☆☆☆
3日間徹夜の野良猫 レベル5☆☆☆☆☆
おおよその目安であり、懐き度や相性も関係してきます。
レベル1なら、ちょこっとふてくされている程度です。
噛まれても、甘噛みレベル。
ですがレベル5になると、凶暴です。
噛む、引っかく、威嚇する、怒る怒る怒るっ。
近づくのも危険なほど、気が立っています。
ですがもっとも辛い状態にあるのもレベル5の野良猫さまです。
早く一緒に添い寝してあげないと、死にはしませんが、疲弊してしまいます。
アクションでは、どのレベルのお猫様に遭遇するか、ある程度予測をお願いします。
まったく明記のない場合、こちらでランダムに遭遇させていただきます。
また、寝子島各地で発生しているので、飼い猫の場合でも、同じ家にいるからといってレベルが同じとは限りません。
レベル1の子もいれば、レベル3の子もいるでしょう。
また、まったく関係なく眠れている子もいます。
神魂の影響はランダムで、まちまちです。
みなさまのご参加をお待ちしております。