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レシピ5 試食
やがて、十二時を少し回ったころ。全員の料理が出来上がった。
中央の調理台には、ホットケーキ、レモンパイ、アップルパイ、チョコフォンデュ、りんごと洋梨のパイ、みかんゼリー、フルーツポンチ、フルーツケーキ、キウイといちごのフレッシュミニタルト、洋梨のベイクドタルト、りんごのベイクドタルト、フルーツチョコレート、フルーツサンド各種、各種フルーツのプリン、洋梨のスープ、フルーツグラタン、レモンヨーグルトゼリーが、ずらりと並ぶ。
ちなみに、フルーツグラタンを作ったのは修だ。
修は、プリンに使ったフルーツの残りや、他の参加者からもらった切れ端を全て耐熱皿に入れ、ヨーグルトと生クリームと蜂蜜を混ぜたものをかけて、オーブンで焼いたのだった。
また、アップルパイにはアイスクリームが添えられている。これは、耀が持参したものだった。
「どれも美味しそうだ」
目を見張る麗仁に、耀が笑う。
「ああ。けど、俺と七音で作ったアップルパイが、一番だと思うぜ」
「まあ、それは楽しみね。……さて、みなさん、いただきましょう」
それを聞いて絢子が微笑み、声をかけた。
「取り皿は、こちらにありますので、必要な方はどうぞ」
露草が、調理台の一画に重ねて置いた皿やフォーク、スプーンなどを示して言う。
そこで一同は、思い思いにそれらを手に、試食を始めた。
まずは自分の作ったものを手にする者もいれば、目についたものから皿に取る者もいる。
「こちらのお茶は、みかんの皮で作ったみかん茶です。お菓子のお供にどうぞ」
結梨亜に声をかけられ、楓子がふり返った。手にした取り皿には、レモンパイとアップルパイ、それにりんごと洋梨のパイが一切れずつ乗っている。
「みかん茶とは、珍しいな。一杯いただこう」
湯呑みを取り上げ、それにみかん茶を注ぐ楓子に、結梨亜は言った。
「そのまま飲んでもいいですし、砂糖や蜂蜜を入れてもいいらしいですヨ♪」
「そうか。……ではまず、そのままいただこう」
うなずいて、楓子は湯呑みを口に運ぶ。
「これは、なかなか美味しいな。みかんの香りがさわやかで、口の中がさっぱりする」
「そうですか。それは、よかったです」
結梨亜はホッとしてうなずくと、「それじゃ、私も試食……と、その前に写真ですね」と呟き、スマホを取り出した。
調理台に並ぶ料理をひとしきり撮ったあと、ようやく取り皿を手にする。きゅるきゅると鳴り出したお腹をなだめるように、さっそくタルトやパイなど、お腹にたまりそうなものを皿に取り始めた彼女だった。
そんな中、さゆるは自分で入れたレモンティを手に、出来上がったホットケーキを見やった。
四枚重ねのそれは、上から溶かしたバターがかけられ、カットしたみかん、いちご、キウイ、洋梨が彩りよくちりばめられている。そこに更にメイプルシロップがかけられ、ミントの葉があしらわれていた。
試食しようとそちらに手を伸ばしかけ、ふと彼女は昔のことを思い出す。
(……そういえば、子供のころにも、自分で考えたお菓子をお父さんやお母さんに作ったことがあったっけ……)
出張帰りの両親を喜ばせたくて、二人のために懸命に作ったお菓子をプレゼントしたのだ。
(お父さんもお母さんも、すごく喜んでくれた……。お父さんなんて、食べるのがもったいないなんて言ってたものだったわ)
その時の、明るい両親の笑顔と自分の屈託ない姿が、昨日のことのようにまざまざと脳裏に浮かぶ。
だが――。
(もう、お父さんもお母さんもいない……。あたしはもう、誰かのためにお菓子を作ることもない)
それどころか、ただ自暴自棄な生活を送るだけの毎日だ。
過去の思い出はまるで、春の陽だまりのようで、今の雪に閉ざされた暗い夜の底にいるかのようなさゆるには、どこかまぶしすぎた。
「……記憶なんて、なくなっちゃえばいいのに」
ぼそりと呟く。
それが聞こえたのだろうか。
「どうかしましたか?」
つとふり返った結梨亜が、尋ねた。
「なんでもないわ」
かぶりをふるさゆるに、「そうですか」と返して、結梨亜は目を輝かせる。
「このホットケーキも、美味しそうですね」
言うなり一切れ、取り皿に取るなり、口に入れた。
「美味しいです! 中に入っているのはなんでしょう? サクサクした口当たりがとてもよくて、果物とも合っていて、すごくいいです」
顔を輝かせて言う彼女に、さゆるは、中に入っているのはグラノーラだと教える。
「それでこんなになるんですか? すごいですね! でも、そんなことを知っているってことは、これはあなたが作ったのですか?」
「そうよ」
うなずくさゆるに、結梨亜はもう一度、「すごいです!」を連発した。それから、彼女が飲んでいるのは何かと尋ね、レモンティーだと教えられると、自分も同じものをカップに注ぐ。
一方。
雅人とねむるは、まずは自分たちが作ったものを、とフルーツケーキを試食していた。
「よかったー。ちゃんと美味しくできてるねー」
「うん、美味しいね」
一口食べてみて、安堵したように顔をほころばせる雅人に、ねむるもうなずく。
「やっぱり、魂込めて作っただけあるよ」
その二人に歩み寄って来たのは、刀だった。
「二人とも来てたんだな。これ、俺が作ったサンドイッチなんだ。よかったらどうぞ」
彼は、調理台の上のフルーツサンドを示して、勧める。
「刀くんのも美味しそうだねぇ。じゃ、さっそく一ついただくねー」
アホ毛をうれしそうにバタバタさせながら言って、雅人はみかん、いちご、洋梨、りんごが全て挟まれたものを一つ手にする。
「御剣くんは、料理が好きだものね。……これも、手が込んでそうだね」
ねむるは、皿の上に並んだフルーツサンドを眺めながら言った。
「うんまあ……いろいろやってはみているな」
苦笑して答えると、刀はフルーツサンドの種類について説明する。
それを聞いて、ねむるは眠そうな目を軽く見開き、雅人のアホ毛はピョンピョン跳ねた。
「フルーツサンドでも、そんなにいろいろ考えられるんだー。やっぱり、刀くんってすごいねー。それに、これもとっても美味しいよー!」
「うん、たしかにすごいね。感心するよ。……じゃあ、僕はこれをもらおうかな」
ねむるも言って、軽くあぶったパンに洋梨のコンポートが挟まれたものを手に取る。
「……これは、なかなか美味しいね。中の洋梨が柔らかくてジューシーだし、パンのパリっとした食感にも合うよ」
「そうか。よかった」
うなずいてから、刀はふと尋ねた。
「ところで、二人は何を作ったんだ?」
「このフルーツケーキだよー。二人で作ったんだー」
ドヤ顔で、フルーツケーキを示す雅人に、「魂を込めたよ」とねむるがうなずく。
「うまそうだな。見た目もきれいだ。……さっそくいただこう」
言って刀は、取り皿にフルーツケーキを一切れ取って、さっそく口に入れた。
「うん、美味い! クリームにヨーグルトの酸味が効いていて、果物との相性も抜群だ」
「刀くんに、そう言われると、ちょっと恥ずかしいよー。でも、美味しく食べてもらえて、うれしいなー」
雅人が幾分か頬を紅潮させ、アホ毛をバタバタさせながら言う。ねむるも、美味しいと言われて、うれしそうにうなずいた。
そのころ美咲紀は、一通り調理台に並んだ料理の写真を撮り終えて、小さく息をついた。
「これで、記事の方はOKなのです。あとは……と」
呟いてあたりを見回し、修の姿を探す。
「シュー君、これ私が作ったタルトなのです。よかったら、どうぞなのです」
「三種類も作ったのか。どれも美味しそうだ」
言って修は、まずはミニタルトを口にした。
「うん、なかなか美味しいよ。見た目もきれいだ」
うなずいて、他の二つも一切れずつ口にする。
そこに、絢子がやって来た。
「八神君は、今日もプリンを作ったのね。今度はなんのプリンなの?」
「全部ですよ」
問われて修は言うと、「こっちはみかんプリンで、こっちはりんごプリン、これはキウイプリンで……」と説明する。
「まあ、全部の種類のプリンを作ったの? すごいわね。……じゃあ、さっそく一ついただこうかしら」
絢子は軽く目を見張って、おっとりと微笑むと、しばし迷ったあとキウイのプリンを手に取った。
「シュー君、すごいのです。私も一つ、試食するのです」
そのやりとりに、美咲紀も言って、洋梨プリンを手にする。
「とても美味しいわ。いくつでも食べられそうだわ」
「本当なのです。全種類、食べてしまいそうなのです」
絢子の言葉に、美咲紀もうなずく。
「残ったら、どうぞ持ち帰って下さい。――美咲紀も、持って帰っていいよ」
それへ苦笑して、修は告げるのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月07日
参加申し込みの期限
2016年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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