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レシピ2 皮むきとカット
教壇に近い調理台では、
工藤 耀
と
七音 侑
が、せっせとりんごの皮を剥いていた。
「……にしても、侑も料理初心者だったとはな。図書館で、料理本を借りて来ておいて、正解だったな」
「ウチも工藤君も、普段は食べるの専門だもんにー」
苦笑して言う耀に、侑も笑って返す。
二人が作るのは、耀の好物のアップルパイだった。
調理台の上には、必要な調理道具や材料の他に、耀が持って来た料理本が置かれている。
「ああ、だが、絶対美味しく焼いてやるっ!」
うなずいて、耀はガッツポーズをしてみせた。
もらって来たりんごの皮を全部剥き終わったところで、耀が料理本を覗き込む。
「えっと……皮を剥いたら、これをザク切りに切って、鍋にバターと砂糖と……」
ブツブツと本の中身を声に出して読みながら、彼は今度はりんごを切って行く。
対して侑は、料理本にはちらりと目をくれただけで、彼の真似をしてざくざくとりんごを切り始めた。
りんごを切り終わったところで、今度はそれを鍋に移す。
「あ、剥いた皮もちょっと一緒に入れて煮よう! そうするとね、赤色がうつってキレイなんだよ♪」
言うなり侑は、調理台に残っていたりんごの皮を鍋に放り込んだ。
「え? いや、でも……」
「大丈夫だって」
止めようとする耀に笑って返し、彼女は砂糖の容器を手に取る。
「お砂糖は、こんぐらいかな……? でも、多い方がいいかな?」
「おい、侑。材料を大ざっぱに入れようとすんな!」
計量スプーン片手に迷っている侑を見て、耀は慌てて声を上げた。
「こういうのは、ちゃんと測って……」
言っている傍から、彼女は計量スプーンに山盛りにした砂糖を鍋へと投入する。
「……だから、俺の話聞けー!」
思わずわめく耀に、彼女は明るく笑う。
「工藤君、神経質すぎだにー。適量守れば大丈夫だって」
「いや、だから……」
「それより、工藤君、レモンは敵って言うけど、レモン入りアップルパイはどうなの?」
何か言いかける耀に、侑はレモンを手にしてふと尋ねた。
「レモンを入れるかどうか?! ……それ、定番なのか……?」
衝撃を受けたかのように立ち尽くし、耀は問い返す。
「だって、その本のレシピには、レモン汁を入れろって書いてあるよ」
言われて彼は、慌てて料理本を覗き込んだ。たしかにそこには、そう書かれている。
「たしかに……。いや、レモンは嫌いじゃない、けど……」
小さく唸り声を上げて頭を抱える彼の脳裏には、レモン大好きな友人のドヤ顔が浮かんでいた。
そう、レモンそのものは問題ではなく、その友人がレモン好きだということが、問題なのだ。
とはいえ、本に書かれている以上、もし入れないまま作って失敗しては元も子もない。
「わかったよ。じゃ、レモン汁と……あと、シナモンも入れるか」
うなずいて耀は、本のレシピに『シナモンはお好みで』とあったのを見て、そちらも入れることにした。
「レモン汁、ちゃんと分量どおりにな」
「了解だにー」
すかさず付け加える耀に、笑顔でうなずいて侑はレモンの汁を絞り始めるのだった。
一方、同じ調理台では
千歳飴 楓子
が六種類のフルーツを前に苦闘していた。
金欠の学生ゲーマーである彼女にとって、無料でフルーツを食べられるこの会は、まさにうれしい企画だった。
それで参加したわけだが――。
(普段、料理はしないからな。……何か、簡単にできるものはないだろうか……)
そう考えてネットで検索して見つけたのが、フルーツポンチだった。
フルーツを切って、サイダーに漬けるだけなので、料理をしない自分にも簡単にできるはず……だったのだが。
「くっ……くくっ……」
果物ナイフで、りんごの皮を剥いているのだが、どうにもうまく行かず、思わず変な声が出てしまう。
「そんなにナイフを握りしめないで、肩の力を抜いてね」
それを見かねてか、絢子が声をかけた。
「ちょっと貸してごらんなさい」
言って彼女は、楓子の手からそっとりんごと果物ナイフを受け取ると、するすると皮を剥き始める。
「……すごい。まるで、魔法のようだ」
目を見張る楓子に、絢子は笑った。
「包丁を持った方の親指を動かしながら、ナイフを引き寄せるようにして剥くと、こんなふうにきれいに剥けるのよ」
言って彼女は、やってごらんなさいと、ナイフとりんごを楓子に渡す。
「こ、こう……か?」
受け取って、楓子はおぼつかない手つきで、言われたとおりに、皮を剥き始めた。
「すごいな。……今度は楓子も、ちゃんと剥けた」
小さく目を見張って、声を上げる。
「ふふ、コツを覚えれば、ちゃんとできるようになるのよ」
微笑んでうなずき、絢子は言った。
「洋梨やキウイは半分に切ってから、レモンは輪切りにしてからの方が、皮は剥きやすいと思うわ」
「わかった、ありがとう」
彼女のアドバイスを受け、楓子はりんごの皮を剥いてしまうと、今度はキウイを手にするのだった。
その隣の調理台では、雅人とねむるがフルーツケーキ作りに取りかかっていた。
使うフルーツは、いちごにキウイ、みかんに洋梨の四種類だ。
「ねむるくんには、材料のカットをお願いしようかな? いちごはヘタを取って、それ以外のフルーツは一口大に切ってねー! カステラは、スポンジがわりにするから、そこそこ大き目にお願い」
調理台の上に、もらって来たフルーツと持参したものを並べて、雅人はねむるに声をかける。
「了解。任せて」
ねむるがうなずくのを見やって、雅人の方はクリームを作り始めた。
氷水で冷やしたボウルにホイップクリームの素とグラニュー糖を入れて、泡だて器で撹拌し始める。
(今回は、少しやわらかめにするんだよー)
胸に呟きつつ、慣れた手つきで泡だて器を操る。
一方、ねむるの方は。
任せろと言ったものの、包丁を握るのは何ヶ月ぶりか忘れるほど、久しぶりのことだ。
いちごは洗って、言われたとおりヘタを取った。みかんは皮を剥いて、一房ずつに分離したあと袋を取って実だけにした。
さて、問題はキウイと洋梨だ。
まずはキウイから――と、スマホで「キウイ 切り方」と検索してみる。
一番上に表示されたリンクを開き、それを見ながらキウイと包丁を手に取った。
「なるほど、まず上の部分に刃を入れるのか」
ふむふむとうなずきながら、左手でまな板の上のキウイをしっかり押さえ、右手に握った包丁を大きくふりかぶる。
「ふんっ!」
途端、頭のヘタの部分が一刀両断されて、あとには実の部分だけが残った。
「よし。刃こぼれもしてないね」
包丁の刃を確認してうなずき、検索結果の文面に目を走らせる。
「あとは、適度にスライスして行く感じだね!」
再度うなずき、慣れない手つきでキウイを輪切りし始めた。
だが、半分ほど切ったところで、ふと気づく。
(あれ? 待てよ。スライスするたびに、キウイが小さくなっていく。それはつまり……指を切るリスクが増えるってことじゃ……)
ぞわりと背筋に悪寒が走った。思わず手を止め、半分にまで小さくなったキウイを見下ろす。
「いや、だが、キウイを切らなきゃ食べれぬ、この仕組みはこの世の姿そのもの、基本も基本! 大原則だっ!!」
叫ぶなり、彼は覚悟を決めて、包丁を握り直した。
そのひとふりひとふりに神経を研ぎ澄ませ、指を切らないように、残ったキウイを――ひとふりごとに小さくなって行くキウイを、切って行く。
やがて、最後のひとふりを終えて、彼は深い吐息を吐き出した。
包丁を置き、額の汗を拭う。
「……僕は、やり切ったよ」
満足げに呟く彼に、ひょいとこちらを覗き込んだ雅人が声をかけた。
「キウイ、きれいに切れてるねー。あとは、皮を剥いて、一口大に切るだけだよー」
「……そ、そうだね」
まだ、試練は終わらないのだと悪気なく知らされて、ねむるは思わず引きつった笑顔でうなずいた。
スマホの画面を覗き込み、皮を剥く方法を彼が見ようとした時だ。
「本当に、きれいに切れてるわね」
同じ調理台にいた
羽生 碧南
が声をかけて来た。
「でも、スマホで切り方を調べてるってことは、あなた、あんまり料理しないの?」
「え……。まあ……」
曖昧にうなずくねむるに、碧南は笑う。
「よかったら、皮を剥くの、手伝おうか」
「うれしいけど、いいのかな」
幾分ホッとして問い返す彼に、碧南はうなずいた。
「いいよ。私も、フルーツをカットしているところだったし」
言って彼女は、自分の手元を示す。
彼女の前には、キウイ、みかん、りんご、いちご、洋梨が並んでいた。
すでにみかんは皮を剥いて、袋も取られ実だけになっている。いちごはヘタを取って、一口大に切られており、キウイも同じく皮を剥いて一口大に切った状態だった。
まな板の上には、皮を剥きかけの洋梨が置かれている。
「待ってね、これをいっそ剥いてしまったら、手伝うから」
言って彼女は、それを手にすると、慣れた手つきで皮を剥き始めた。
その手つきに小さく目を見張りながら、ねむるは尋ねる。
「君は、何を作るの?」
「フルーツチョコレートよ」
手を動かしながら、碧南は言った。
「そろそろクリスマスだし、となるとやはりスイーツだよね。それで、フルーツチョコレートにしたの」
「そうだよねー。この季節はやっぱり、スイーツだよねぇ。だから俺も、フルーツケーキにしようって考えたんだー」
横から言ったのは、雅人だ。
「フルーツケーキもいいわね。あなたは、何をしているの?」
「クリーム作りだよー」
碧南に問われて答え、「これでいいかな」と雅人は泡立てる手を止める。ボウルの中のクリームは、角が立つ少し前の段階といったところだ。
彼はそれを置くと、今度は水切りヨーグルトを作り始めた。
耐熱容器に入れたヨーグルトに塩を少し加え、レンジで二分加熱したあと、キッチンペーパーを敷いたザルに移し、水気を絞って出来上がりだ。
あとはこれを、さっきのクリームと合わせて絞り金に入れれば準備は完成だった。
手早く作業を進めて行く彼の動きを見やって、碧南は小さく笑う。
「あっちは、料理し慣れているって感じね」
そうして洋梨の皮を剥き終えると、彼女はねむるの方へと歩み寄った。
「さて。皮剥きを手伝うわ」
「お願いするよ」
うなずいて、ねむるも包丁を持ち直すのだった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月07日
参加申し込みの期限
2016年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月14日 11時00分
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