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レシピ3 パイとプリンとタルト
中央の調理台では、麗仁が冷凍庫からパイシートを取り出し、広げているところだった。
「あなたも、パイを作るのですか?」
それへ声をかけて来たのは、
深縹 露草
だ。持参した白い割烹着と三角巾を身に着けている。ちなみに彼は、予備に藍色のエプロンも持参していた。
「ああ。レモンパイがいいかな……と。僕の好物なんだ。甘さと酸味の絶妙なバランスに、カスタードのまろやかな舌触り。パイのサクサクとした歯ごたえは心地よくて、紅茶にもよく合う。だから、この紅茶と一緒にみんなに食べてもらえるといいと思ったんだ」
麗仁はうなずき、調理台の隅に置いた紅茶の缶を示して言った。
「レモンパイですか。それは美味しそうですね。私(わたくし)も今日は、パイを作るつもりなんです。私のはりんごと洋梨のパイです。レシピも調べて、何度も読み返し、一応レシピのメモも持って来ています」
話を聞いて露草は微笑み、レシピを書いたメモを見せて返す。
「あ……」
それを聞いて麗仁は小さく目を見張ると、思い切って言った。
「その……もしよければ、少し、手伝ってもらえないかな? 僕は、あまり料理が得意じゃなくて……寮でも作ってみたんだけど、難しくてなかなかうまく行かなかったんだ」
「それなら、一緒にやりませんか? 私の方も、皮剥きなど手伝ってもらえればありがたいですし……わからないことや、難しそうなことは、私がお手伝いします」
少し考え、露草が提案する。
麗仁は、目を輝かせると、うなずいた。
「わかった。……お願いするよ」
「はい。こちらこそ」
露草も笑顔で返す。
そんなわけで、二人はパイシートの解凍を待つ間に、まずはりんごと洋梨の皮を剥くことにした。
露草にとっては、りんごの皮剥きはお手のものだ。またたく間にクリーム色の実が露わになり、それが更にサクサクと小気味いい音と共に八つに切られて行く。もちろん、芯の部分も素早く切り取り、用意の塩水へと入れて行く。
その手際の良さに、麗仁は思わず見とれたほどだ。
(すごいな。……きっと、普段からいろんな料理を作っているんだろうな)
そんなことを思いつつ、彼もまた懸命にりんごの皮を剥いてカットして行く。
続いて露草は、洋梨の方に取り掛かった。こちらは、形がやや複雑なせいか、彼はさっきよりはゆっくりと、丁寧に皮を剥いて行く。
「洋梨って、皮を剥いたり切りわけるの、難しくないかい?」
こちらはまだ、りんごを切りながら、その手元を見やって麗仁が問うた。
「そうですね。……私もバイト以外では扱ったことがありませんので、慎重になりますね」
うなずきつつも、露草の手はするすると洋梨の皮を剥き、切り分けて行く。
そうしながら露草は、内心に少し悩んでいた。
(他の菓子だと、梨にレモン汁を加える場合があるのデースが……。今回は、りんごと梨の組み合わせデース。梨がりんごの味に負けてしまうかも。加えるべきか、加えざるべきか……)
彼が調べたレシピには、レモン汁については言及されていない。
しばしの間、悩んだものの、結局彼はレモン汁を入れることに決める。
やがて、もらって来たりんごと洋梨全てが切り分けられると、彼は次の作業に移った。
持参したグラニュー糖をフライパンで茶色になるまで溶かし、そこにこれも持参した無塩バターを加えて溶かす。
バターが溶けたところで彼は、りんごと洋梨、レモン汁を入れた。あとはこれを煮詰めて行けば、いいだけだ。
(キャラメリゼ……うまく行くといいのですが)
胸に呟き、彼はフライパンの中を見守る。
水気がなくなったところで、彼は火を止めた。
(いい感じにできたのデース)
安堵の笑みを浮かべつつ、それはそのまま冷ましておいて、今度はパイの方の作業を始める。
解凍された冷凍パイシートをパイ皿にかぶせてカットし、フォークで底に穴を点々といくつか開ける。
一方、麗仁も先程から、パイシートをカットする作業をやっていた。彼の方は、先にパイを焼くようで、作業が終わるとパイはオーブンの中に入れられた。
焼けるのを待つ間に、麗仁はレモン汁を絞り始める。
もらって来たレモンを半分に切って、絞り器で絞ると、あたりに強い酸味のある独特の香りが広がった。
「……いい香りだ……」
思わず手を止めて、その香りを吸い込む。だがすぐに、彼は続きを再開した。
露草の方は、用意ができたパイ生地に、煮たりんごと洋梨を並べて行く。全部がきれいに放射状に並んだところで、あとは細長く切ったパイシートを格子状に並べて蓋を作り、そこにこれも持参した卵の卵黄を塗って、焼くだけだ。
あらかじめ予熱しておいたオーブンにパイを入れてしまうと、露草は麗仁をふり返った。
「では、そちらをお手伝いしましょうか」
「ああ、お願いするよ」
麗仁がうなずく。
そこで二人は、まずレモンカスタードを作ることにした。
卵を溶きほぐし、それを一旦ザルで濾したあと、レモン汁、無塩バター、グラニュー糖と一緒にボウルに入れ、湯煎をしながらゆっくりと混ぜて行くのだ。
「根気のいる作業ですが、カスタードの固さになれば出来上がりだと思いますので、がんばって下さい」
卵を濾すのを手伝ったあと、湯煎用の湯の温度を見てから、露草は言った。
「私は、メレンゲの方を作りますので」
「わかった」
うなずいて、麗仁は泡だて器でゆっくりと、ボウルの中身をかき混ぜる。
それを見やって、露草は卵白とグラニュー糖を使って、メレンゲを作り始めた。
「……こんな感じでいいかな」
ややあって、麗仁がボウルの中身を軽く泡だて器ですくってみせる。
「ええ、いい感じですね。……と、私の方も出来上がりました」
それへうなずいて、露草は手にしたボウルをそちらに向けた。中には、角が立つくらいにまで泡立てられた、真っ白なメレンゲがある。
あとはこれを、焼けたパイの上に乗せるだけだ。
先にレモンカスタードを全体に流し込み、その上にメレンゲを乗せる。
「メレンゲは、角を立てて乗せておくと、焼き上がりが面白いって聞いたんだけど」
「じゃあ、そうしましょうか」
麗仁の言葉に、露草はうなずくと、メレンゲを絞り金に入れてケーキのデコレーションよろしくカスタードの上に乗せて行く。
それが終われば、あとは焼くだけだ。
「……美味しくできてるといいな」
緊張気味にオーブンを見やって呟く麗仁に、露草は笑った。
「大丈夫です。きっと、美味しくできていますよ」
そうして、自分のパイが入った方のオーブンを見やる。焼き上がるには、もうしばらくかかりそうだ。
(もう一品、何か作れそうなのデース。……みかんゼリーなら、短時間で作れそうなのデースね)
胸に呟き、さっそくみかんをもらって来ると、彼はいそいそとその皮を剥き始めるのだった。
同じ調理台では、
八神 修
がプリンを作っていた。
それも、キウイ、みかん、レモン、りんご、いちご、洋梨それぞれが中に入ったプリンだ。
フルーツは全て皮を剥いて適当な大きさに切ったあと、飾り用に一部を残して、それぞれ砂糖、牛乳、生クリームと共にミキサーにかけてなめらかにする。更にカラメルを作り、それを底に引いた容器にプリン液を注いで、あとはオーブンで焼くだけだ。
「こちらは、これでよし……と」
全ての工程を終えて、彼はプリンをオーブンへと入れた。
それが焼けるのを待つ間に、洋梨のスープを作ることにする。
水を入れた鍋に、シナモンとグローブ、皮を剥いて一口大に切った洋梨を入れ、火にかけた。
「シュー君は、何を作っているのですか?」
隣で調理していた
椿 美咲紀
がそれを見て声をかけて来る。
「フルーツ各種のプリンと、これは洋梨のスープだよ」
「え? 洋梨を煮込んでスープにするってことですか?」
美咲紀が目を丸くするのへ、修は笑って返した。
「ああ。……ハンガリーの料理なんだ。向こうでは、果物をスープにするのは普通のことなんだそうだよ」
「相変わらず、シュー君は物知りなのですね」
美咲紀は、感心したように言って、改めて鍋の中を覗き込んだ。
「美咲紀は、何を作ってるんだ?」
「私は、タルトを作っているのです」
問われて答える彼女の前の調理台には、持参したタルト生地がいくつか並んでいる。
「クックタブレットで、カンタンレシピを検索したのです」
と、胸を張ってドヤ顔で言う彼女、今日作るのはキウイといちごのクリスマスカラーなフレッシュミニタルトと、洋梨のベイクドタルト、りんごのベイクドタルトの三種類だった。
ミニタルト用に持参した小さいタルト生地二十個は、すでにオーブンの中だった。
それが焼けるのを待つ間に、カスタードクリームと、りんごとレモンのフィリングを作る。
すでにカスタードクリームは出来上がり、今はフィリングを作っているところだ。
「ふうん。出来上がるのが楽しみだな」
「シュー君には、あとで試食してもらうのです」
笑って返す修に、美咲紀は大きくうなずいた。
やがてフィリングが出来上がると、美咲紀は持参した十八センチのタルト生地四つのうち、二つにカスタードクリームを詰め、上に切った洋梨を並べた。残り二つにはフィリングを詰め、その上に切ったりんごを並べる。あとは焼いて出来上がりだ。
一つのオーブンに全部は入らないため、美咲紀は他の調理台の使っていないオーブンも借りて、一度に焼いてしまうことにする。
それらが焼けるのを待つ間に、今度はミニタルトの方を作り始めた。
焼けた小さいタルト台の上にカスタードクリームを詰め、皮を剥いて切ったキウイと、ヘタを取ったいちごをカラフルに配置し、生クリームで飾る。
数が多いので、それなりに手間がかかるが、ここがセンスの見せどころと、美咲紀はせっせとデコレーションして行く。
やがて。
「できた! ミニタルト、完成なのです!」
最後の一つに生クリームのデコレーションを終えて、彼女は小さく喝采を叫ぶ。
そんな彼女に、修は思わず苦笑した。
彼の方は、しばし煮込んだ鍋に砂糖と塩を加え、更にミルクと水で溶いた小麦粉を加えて出来上がりだ。
「こっちも、このくらいでいいだろう」
とろみのついた鍋の中身を、軽くお玉でかき混ぜてうなずくと、火を止めたのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月07日
参加申し込みの期限
2016年01月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月14日 11時00分
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