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いつもと違う一日(物理)
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目が覚めると、
楢木 春彦
はその姿を大きく変えていた。
「なんだこりゃ!? 大人になってんじゃねーか!」
との言葉通り、今の春彦は常より10歳ほど年を重ねた姿。
目線も、5~6cmほど高くなっている。身長が伸びたのだ。
なかなかに難儀な状況だが、しかし。
「ったく、何でこんなことに……。休みに早く行かねぇと限定スイーツ食えねんだよ!」
食べること、特に甘い物を好む春彦には、本日逃せない物があった!
故に、春彦は迷うことなく出掛けるための支度を始める。
丈の長いデザインパンツは春彦曰く「ギリセーフ」だが、トップスの袖はどうにも中途半端な丈だ。
「こりゃ諦めるしかねぇな。しゃーねぇ、捲くって七部袖にしちまうか」
なんて試行錯誤をしている間にも、時間だけはいつものように過ぎていく。
「っと、こんなトコでもたもたしてたら食いそびれちまう!」
いってきまーっす! と、春彦は放たれた矢のように寮の自室をとび出したのだった。
鏡に映る己の姿に、
神嶋 征一郎
は言葉を失った。
あまりの状況に夢か現かと長い睫毛を瞬かせれば、セミロングの癖っ毛がふわりと揺れる。
神魂の影響で、麗しい女性へと変じてしまった征一郎。
鏡の中の美女の表情は、征一郎の動揺がありありと見て取れるものだった。
(夢……かと思ったがそうじゃねぇらしい。何が原因だ?)
まだ混乱状態にある頭で思案するも、明確な答えは出ない。
何故今日に限って外へ行く用事が入ってるんだと、征一郎は己の不運を嘆いた。
しかし、いつまでも鏡とにらめっこをしているわけにもいかず、彼はじきに外出の準備を試みる。
服のサイズがとてもじゃないが合わないため、仕方なく普段着ているセーターをニットワンピースのように着こなすことになった。
胸の絶壁具合と所謂萌え袖に少々複雑な気持ちになったものの、何とか格好は様になって。
ため息一つ、征一郎はヴァイオリンのケースを連れて街へと繰り出した。
ヴァイオリンのメンテナンスが、彼の本日の用事である。
(くそが……足が寒い。よりにもよってこの季節に……)
なんて、露出した艶やかな脚から伝う寒さに身を震わせながら征一郎は街を行く。
帽子を被り、充分に人目を避けているつもりだったのだが、その美貌と女性にしてはやや高めの身長(征一郎は知る由もないが166cmだ)、及びスレンダーな体型は異性の目を充分に引くもので、
「ねえ、彼女。俺と一緒に遊ぼうよ」
と、征一郎は見知らぬ軟派そうな男に声を掛けられてしまう。
「は? 自分に言ってるのか? 男に興味はねぇからそこを退け」
「えー? じゃあ何になら興味があるの、ねえ?」
ニヤニヤ笑いを浮かべた男が、征一郎の腕をぐいと掴む。
元より力の強い方ではない征一郎である。
男の手を振り解くことは叶わず、彼(彼女?)は眼前の男をただただキッと睨みつけた。
カフェを目指していた春彦は、目に留まった気持ちのよくない光景に眉を寄せ足を止めた。
(嫌がってんのにあの野郎しつけーな。あの子、見るからに困ってんのに)
しかも、女性の腕を掴むだなんてナンパにしては乱暴に過ぎる。
女性――春彦は知らないことだが征一郎だ――は、気の強そうなタイプに見えるけれど、男をあしらうだけの腕力は持ち合わせていない様子だった。ならば。
(ちっと手助けしとくかな)
つかと男の背後に歩み寄り、男が振り返るよりも早くその腕を捻り上げる春彦。
「女に力ずくとかしてんじゃねーよ!」
「なっ……」
「こんな美人サンじゃナンパしたくなる気持ちもわからなくねーケド、しつこい野郎は嫌われるぜ?」
言って、腕を捻る手にギリと力を込める。
男は情けないような悲鳴を上げて、拘束から解放されるやあっという間に逃げ去った。
征一郎の唇から、細い息が漏れる。
「……悪い、礼は言っておく」
「礼なんていいけど、大丈夫か? 俺は楢木春彦。今はちっとワケアリでこんなナリしてるけど、ホントは高1だから同じ位だと思うぜ。あ、ちなみに寝子高生」
明け透けに自分のことを語る春彦の言葉に、征一郎は目を瞠った。
「元は高1? という事はてめぇも影響を……」
「え?」
「……否、何でもない。突拍子もない話だが信じる……よ」
征一郎の返しを受けて、春彦は屈託のないような笑みを零す。
そんな春彦に、征一郎は自分が彼の一つ上の学年であることを端的に伝えた。そして、
「それはそうとこの後少し付き合え。助けた礼に茶ぐらい奢る」
「や、別にそんなつもりで助けたワケじゃねぇしイイって」
「自分は借りを作るのが苦手だ」
「あー……んじゃ、ご馳走になるかな。どーもっす」
というやり取りを経て、2人は春彦が最初に目指していたカフェへと向かうことに。
(女子に奢ってもらうつーのは申し訳ねぇんだケド……)
とは思いつつも、征一郎の強い言葉に相手を立てることにした春彦だ。
カフェでは、春彦はお目当ての限定ケーキ、征一郎はコーヒーを注文した。
「先輩は甘いの食わねぇの? 勿体ねぇなー、この店の限定スイーツ人気あるんだぜ?」
「甘い物が好きなんだな。自分は甘い物は好きじゃね……ので構わず遠慮なく食べろ」
すげない返事に、春彦は口に甘味を楽しみながら少し思案し、
「なら、折角だし一口だけでもどう?」
と、フォークに乗ったケーキを征一郎の方へと差し出してみせる。
本当にいらないんだが一口ぐらいならと、征一郎はフォークを差し出す春彦の手をそっと掴んだ。
そうして、硬直している春彦を余所にケーキを口に運ぶ。
「これで満足か?」
「え? お、おう……」
心臓の跳ねるのを抑えつけながら、何とか返事をする春彦。
触れた温もりは、春彦の胸を少しばかりドキリとさせて。
「……あ、クリームついてる」
征一郎の口元を彩る物に気づき半ば無意識にそう漏らせば、親指で拭い取られる白。
その際に見えた指と爪の優美さは、また春彦の胸を甘くくすぐった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月05日
参加申し込みの期限
2016年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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