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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●テスト前日:スノウドロップ・バラード
「すみません。閉館の時間ですが……」
図書館の職員に控えめに肩を叩かれ、
仙藤 紫
ははっと我に返った。古文の世界にのめり込み過ぎていたらしい。あんなに混雑していた自習室の席は、ほとんど空になっている。窓の外は暗くなって久しい色で、ちらり白いものが舞い始めてもいた。
「え? もうこんな時間? ごめんなさい、すぐ出ます!」
紫は慌ててテキストを仕舞い、足早に図書館を後にする。
「ふぅ……寒い」
吐く息が白い。急いで帰ろう。風邪を引いたら堪らないから。
◇
「どこへ行く」
背中に刺さる様な厳しい声で咎められ、
灯 斗南
はぎくりと身体を強張らせて振り返る。
桜台にある祖父の家。斗南はそこで祖父と一緒に暮らしている。
「祖父ちゃん……いや、これは……」
日課の夜回りに、とは何となく言い出せなかった。祖父が怒っているのが分かって怖かったせいもある。
「テスト勉強に専念するため夜間の外出はしない、と約束しなかったか?」
「約束、しました……」
か細くなる語尾。
正直なところ、数日前までテスト勉強なんかする気はなかったのだ。
そんなこと面倒くさい、いつも通りギリギリ合格点が取れればいいか……そんな暢気な気持ちだったのだが、どこから聞きつけてきたのかテストのことを知った祖父は、テストが終わるまで斗南に夜の外出を禁止した。
祖父の言い分は当たり前と言えば当たり前、だが、いつもしていることを禁じられるというのは思いのほか心臓に悪かった。日課の夜回りができないことで、その間に何か事件が起きてはいまいかと不安になり、却って勉強が進まないというデススパイラルに陥ってしまったのである。
『ヒーローになれば誰かが自分を認めてくれる』
そう潜在意識に刷り込まれてしまっている斗南にとっては、見回りができないということは、ヒーローになるチャンスを失うということで、それはすなわち誰にも認められないということで……、と、最近はそればかりでもないしそこまで本人が理屈っぽく認識したかもわからないが、とにかくフラストレーションが溜まる事この上ない。
そこでこっそり家を抜け出そうと画策したものの、祖父に見つかりこの通りだ。
「机に向かえ。気が乗らなくても一行でも書け。お前がしっかりやるかどうか、ここで見張っていてやる」
逃げ出そうとする作家に目を光らせる鬼編集者みたいなことを言って、祖父は斗南を自室に押しこめると、自分はどっかと部屋の前で胡坐をかいた。
監視、というわけらしい。
「まじかよ祖父ちゃん……」
犯罪も災害も、テスト期間かどうかなんて、配慮しちゃあくれないんだぜ?
そうは思うも祖父に逆らう勇気はない。
(ち、めんどくさい……)
仕方なしに机に向かう。
一問解くごとに斗南の瞳から生気が失われていく。
遠く響く救急車やパトカーのサイレンの都度、僕が行かなきゃ、と気が散って仕方がない。
――テストなんて早く終れ!
◇
猫鳴館。
テスト前になると乱痴気騒ぎになるこの寮で、一人黙々と机に向かう男がいた。
サキリ・デイジーカッター
である。
サキリはここ数日、連続徹夜で突貫メニューをこなしている。
「きついけどここが正念場だ、頑張ろう」
近ごろもれいびに目覚めたサキリは、色々な神魂絡みの事件と関わっていたのが原因で勉強が遅れてしまっていた。その遅れを取り戻したい。
(冒険や事件に関わるのは苦労あり刺激ありで楽しい。でも学生の本分は勉強だよ。まさに僕が憧れていたフツウの生活だね。それが疎かになるのはよくない)
しっかり良い点を取らないと保護者役の従姉弟にも怒鳴られてしまう。
それは望むところではない。
主要五科目のテキストを目の前に並べる。
帰国子女なので、英語は出来て当たり前。対して国語はすこし危ない。
(後はどれも似た様な物だけど穴だらけだ)
残された時間でこれらをどれだけ補完できるかが勝負だな、とサキリは冷静に分析する。
ナイフで手早く鉛筆を削る。
シャーペンはイマイチだ。
そのあたり、道具にはこだわりがある。
が、ここでサキリは数日にも渡る徹夜が如何に脳に堪えていたかを思い知ることになった。
一瞬意識が途切れたかと思うと、目の前に鋭く削られた鉛筆が、数十本も並んでいたのだ。
「うわ」
まさか瞬間移動で未来へ跳んだわけではあるまい。
寝ながら鉛筆を削り続けていたんだろうか。
「落ち着けよ僕、ステイクール。こういう時は刃物を数えるんだ」
サキリはぶんぶん頭を振ると、秘蔵の刃物コレクションを机に並べた。
刃物は心の拠り所だ。
その煌めく刃先を額に当てると、うっとりと冷たくて気持ちがいい。
「癒される……」
傍から見たら怪しい人だが、誰もいないので問題なし。大好きな刃物のお蔭で、また元気が戻ってきた。
「よし。最後の一踏ん張りだ」
サキリは鉛筆を動かし続けるも、気を抜くと目が回って、どこかから『がんばって!』『君なら出来る!』と声援まで聞こえる気がする。
「あはは……なんかもう刃物達の声が幻聴で聞こえてくるよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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