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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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そうしていよいよ試験当日――。
木枯らしの吹き荒ぶ寒い朝、寝子高生たちは手袋の手で単語帳を捲り、息を白くして登校してきた。
今日から四日間、冬休みの明暗を分ける期末試験がはじまる。
生徒たちは長テーブルの並ぶ講堂に入ると、それぞれ自分の席についた。
頭の上におだんごをふたつ、ふんわりぴょこりと動かしながら、
雨龍 雛
は可笑しな気持ちになる。
「うりゅりゅー皆テスト苦手っていうけどよくわかんないなー。答えは教科書とか先生が教えてくれたじゃんー覚えてないのかなー」
台本を覚えるのと大差ない。
というか、みんな、ほんとは誰かから渡された台本をいつも上手に覚えてるはず!
女優をめざして演劇部にも所属する雛の世界観は独特だ。
『世界は巨大な舞台、人間は誰かに台本を渡されて役者として人生を演じている』
人生は演劇。そんな彼女の演じ手としての才能が発揮されるような出来事が試験中に起ころうとは、このとき雛はまだ知らなかった……。
●テスト1日目:英語
4日間にわたる試験のトップバッターは英語である。
(テスト……テスト……)
ぐるぐるぐーきゅるる。
初日の朝の試験だというのに、
橘 明里
のお腹が鳴った。
(おなかすいたなの……あいむはんぐりー、なのなの)
明里はお腹をさすりさすりする。
気持ちだけは頑張っている。だが、問題はあまり解けていない。全然、といってもいい。
一人でも暮らせるといって、星ヶ丘の
音海 なぎさ
の元を飛び出してきたときの勢いはなんだったのか。猫鳴館に身を寄せて、その人柄(?)で自治会長にまでなった明里はしかし、勉強に於いては持ち前のほわほわさが裏目に出たと言わざるを得まい。
そんな明里からすこし後方の席では、
マリベル・ロイス
がかりかりと鉛筆を走らせている。
(英語でまずはスタートダッシュや!)
前回、期末テストの前に変な夢見た
せいで日本史がトラウマになってしまった。その分を補い、さらに全体をカバーできる可能性が、英語にはある。
(今回はへんな夢も見なかったし、いけるとおもうんやけどなあ……)
だがしかし、神魂とは時と場所を選ばないもので。
今この瞬間、外を吹き荒ぶ冬風に乗ってやってきた『ミュージックエアー』が皆の意識に襲いかかる!
「!」
「?」
腹ペコ明里の頭の中は、気づけばぐるぐると愉快に踊るカレーの米粒でいっぱいだった。
『♪ ペコペー、ペコペー、ペコペコペー』
(これはまさにカレーゴハンのCMなの。耳にこびりつくカオスなのなの。体に染み付くリズムなのなの)
「ペコペー、ペコペー、ペコペコペー」
知らず口からこの謎のフレーズが零れはじめる。
そしてマリベルの頭の中には。
『♪ ドン、ドコドドン、ドコドドン……ドコドドコドドコド』
(あーっ、この曲、ゆうべ何気にBGMにしてしまった歴史ドラマの音楽やん……!)
しかもマリベルが興味を持っている和太鼓メインの曲だ!
(あ、あかん脳内にまた戦国武将とか鉄砲とか変なのが思い浮かんでくる!)
武将に気を取られて英文がまともに入って来ない。
しかも、前方で、ペコペーに浸食された明里が、「ペコペー」と歌いながら踊り出した!
「ペコペー、ペコペー、ペコペコペー」
へろへろとまぬけな手足の動き。その奇妙なフレーズはなにかの儀式のようでもある。
「橘ぁ! 踊ってないで席に戻れ!」
吉田 熊吉
先生が慌てた様子で駆けつけたが、明里は
「踊らないとダメなの!」
と言って聞かない。
しまいには先生の手を取ってペコペーペコペー回り出した。
(こ、これはなんとかせんと……)
自分の脳内の和太鼓とペコペーが妙にシンクロしてしまったマリベルは、ぎゅっと目を瞑り、別の音楽でこの状況を打破しようと試みた。
(せ、せや脳内でティンパニを思いだすんや。脳内で大爆音で鳴らせば……)
しかしそれはマリベルの頭をくらくらさせただけだった。
明里がマリベルに手を差し伸べる。
「さあ、あなたも踊るのなの! Shall we dance?」
明里の英語は妙に流暢だった。マリベルは思わず手を取ってしまう。
ペコペー、ペコペー、ペコペコペー。
ペコペー、ペコペー、ペコペコペー。
ペコペー、ペコペー、ペコ……。
明里ははた、と気づいた。
(あれ? あたしさっき英語で話した? もしかしてあたし英語がわかるのなの?)
そこから、自分を天使だと信じてやまない明里の思考は天界まで飛躍した。
(もしかしてこれは、天界では英語が通常の言葉だったのなのかな? それなら、)
「今ならわかる!」
明里は唐突に踊りを止め、試験問題とにらめっこをはじめる。
「ペコペー……やない! うう、なんでいつもこうなるんやー! ウチも『わかる』!」
マリベルもまた唐突に踊りを止め、席に戻ると猛烈な勢いで解答欄を埋めはじめた。
さてこのふたり、結論からいうと、明里は分かる気がしただけであり、マリベルは本当に分かっていた。
「あれ? わかる気がするけど書けないなの! 天界文字はむつかしいのなの」
「英語は天界文字ちゃうで、たぶん」
明里とマリベル、明暗がはっきり分かれた英語だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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