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【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
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●テスト2日目:国語
理科と国語の間の休み時間。本来なら最後の詰め込みで必死の生徒が多いはずだが、今日はさっきの吉田先生のお叱りの件でもちきりである。
自分もカンニングしそうになった海はもう一度だけ勘三郎を見遣る。
(今日はやっぱり変だよ。きっと神魂のせいでこんなことになってるんだ。気持ち分かるから、同情しちゃうな。あんまり怒られないといいけど)
海自身は、理科のテストはなんとかなった。カンニングしたいあの欲求は、海の中から去ったようだ。
だが、カンニングエアーはまだなくなってはいなかった。
「美術は良いとして理科国語、これ理科があとなら事前に勉強できる時間増えたのになーちぇっ」
と舌打ちをする
霧谷 朧
にも。
「いおねはこう見えても成績優秀なのですよ。カンニングはしないのです」
と意気込む骨マニアの
稲井 いおね
にも。
密かにカンニングエアーの魔の手が忍び寄っていた。
◇
さて、2教科目の国語の試験がはじまった。
さっきの件もあってか、吉田先生も桐島先生も、普段より見回りの頻度が多く、目つきも厳しい。
(先生、けっこう動いてんな……すっげぇ気になるしなんかみんな落ち着かないし勘弁してほしいんよ……)
長い前髪を軽く掻きあげ、朧は回答欄を埋めてゆく。
(とりあえず書けるとこはかーいたっと。あとはわかんないとこと見直し……)
ペン先を咥え、うーんと首を傾げてから、とりあえず何か書くことを心掛ける。
解けなくても空欄のままにはしない。
空欄のままは間違いなく0点だが、書けばもしかしたら当たるかもしれない。
(書かないよりは書いた方がマシってね)
そんな可能性に掛けて、朧は一通り答案を埋めた。
ふと、時間を確認しようとして顔をあげる。
これといって不自然なことはなにもない、ごく当たり前の動作だったが、時計の針よりも一瞬先に、前の生徒の答案用紙がチラっと見えた。そしてそこには、朧とは違う答えが書かれていた。
(アレ、そこの答えそれにしたんだ?)
ごく自然に朧は思う。
(でも選択的には違う気が……でも……どうなんだろうなぁコレ)
悪気なんかこれっぽっちもない。
偶然のいたずらで、図らずも見えてしまっただけだ。
だが、その答えが自分と違うとなると、検討せずにはいられない。それが人情というものだ。
(あーっ、どうすっかなー)
朧は、前髪をごちゃごちゃと掻き回す。自分の答えに自信があるか、自問する。
そして、決めた。
(やっぱ書き直しておくか)
カンニングエアーがなくても、あ~あるある、である。
そしてこの書き直しは、結果から言うと吉と出たのであった。
◇
(むむむ……! どうしたことでしょう!)
常日頃から予習復習はばっちり。それ故にテストの答えもさくっと埋められるはず、と自信満々だったいおねはいま、大いなる不安に襲われていた。
確かに国語はあまり得意ではない。手が止まるたび、ひとつの欲求が込み上げてくる。
(あぁ他の人の答えが気になる、見たい!)
しかし、いおねは、強い意志でその欲求を否定した。
(……なんてそんなのはダメなのです!)
しかしカンニングの欲求は高まるばかり。このままでは居ても立ってもいられない!
極地に至ったいおねは、腹を決めた。
(こうなったら骨を見て不安を吹き飛ばすのですよ!)
カンニング欲求を誤魔化すために、それを上回るであろう骨欲を満たす!
これが骨マニアであるいおねの決断だった。
いおねは眼鏡の蝶番を片手の親指とひと指し指で抓んで、<レントゲン・ラブ>を発動させた。
机の上の自分の手の骨を透かし見る。
(うん、今日もいい骨なのです!)
しかしそのうち、高まるカンニング欲が再び上回ってきた。
(ああっ、もう自分の骨だけでは我慢できません! 普段は勝手に見るのを自重してますがこうなっては仕方ないのですよ……)
いおねは、キッと顔を上げ、前の席の生徒の頭や先生を失礼なほどじろじろっと見た。
(わぁい見事な曲線! 骨はやっぱり美しいのです!)
「稲井」
「うへへー」
「稲井、何を笑っている?」
桐島先生に肩を叩かれ、いおねは椅子から跳びあがる。
「は、はい?」
「今、何を見ていた?」
「何って骨を……はっ!」
いおねは先生に疑いを掛けられていることに気づくと、首がもげそうになるほど頭を振った。
「はうぅ! 先生、いおねはカンニングなどしておりませぬぅ!」
「そうか。だが挙動不審極まりなかった。とりあえず別室な」
「ええ~っ、ご無体な~っ!」
嘆きつつもいおねは、桐島先生の頭蓋骨を見ていた。いい頭蓋骨だなあと思いながら。
◇
こうして、試験が終わってこの日の放課後。
「このバカタコがぁぁ~!!!」
ビリビリと職員室中の窓を震わせる吉田先生の怒鳴り声。
しばらくして肩を落とした生徒たちが四人、ため息をつきつつ職員室から出てくる。
タルト、ねむる、勘三郎、巴の四人である。
テスト最中に現場を発見されたのは勘三郎ひとりだったが、その後、消しゴムの持ち主がねむるとばれ、さらにタルトとねむるが巴の回答を写した際、たまたま誤答だった箇所を同じように書き写してしまったことで、「なぜ同じ間違いをしてるんだ」と芋蔓式にタルトと巴も呼ばれ、結果、四人揃って大目玉を喰らうことになったのだ。
「ああー、どうしてあんなにカンニングしたくなっちゃったんだろう?」
タルトはしきりに首をひねっている。
「たぶん神魂のせいだよ」
「そうだ、神魂のせいだぜ!」
ねむると勘三郎が互いに慰めあっていると、巴はぴたと足を止め、
「あたしが叱られたのは納得いかないね」
と言った。
「あの状況から行くとあたしゃ回答を見られた被害者の立ち位置だろ?」
「まー、でも実際は加担しまくってたわけだしね」
ねむるがしれっと言うと、巴は反論する代わりにちょっと考えて、にやりと笑った。
「ああ、そうだ。作戦は失敗だとしても、代金はいただくよ。そういやあんた達……三人で結託してたねぇ? つまり、あたしの答えは全員で共有してたってこったろ?」
だから当然3人分請求させて貰うよ。
鬼な追い打ちに、タルトもねむるも勘三郎も、ええ~っと不満の声を上げる。
だが巴は容赦なかった。
「あと、1問じゃなくて1点あたり20円だからね。そこんとこよろしく」
そういって巴はちゃっかり作っておいた請求書を渡す。
「なにこれ」
「高すぎ!」
「3人分だなんて、なんか納得いかないなー」
「シャーラップ! さ、黙って払うもん払いな!」
キリキリ取り立てる巴と、空になった財布。
あとに残るは、頭を抱える三人と、やや深まった友情かな――字余り。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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