this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
32
つぎへ >>
●テスト2日目:理科
講堂に入るとねむるたちは、端からタルト、ねむる、勘三郎と隣同士になるように座った。
その前の席にしれっとした顔で巴が座る。
さすがに吉田先生の一存で試験前に全員から「私はカンニングをしません」という念書を取るわけにもいかず、試験はいつもどおりに始まった。
海は、机の公式を消す選択を出来たことにホッとしていた。
(よかった。これで刀くんやみんなに顔向けできる。それに直前まで書いては消しをしていたおかげか、公式も覚える)
忘れないうちに、と解答用紙のすみっこに覚えている公式をメモしておく。
きっとあとで問題で役に立つはずだ。
さてカンニング同盟の勘三郎は、まずは実力で解けるところに埋めることに専念していた。
(理科はそこまで苦手じゃねぇし、ざっと見て解けるとこはさくさくっと解いちまおう)
タルトは一問も解けずに頭を抱えている。
はじめに動いたのはねむるだった。先生の視界に入らないよう気を付けながら、手の中で消しゴムのカバーをそっと外す。カバー裏には公式がびっしり。それを見ながら埋められる所を埋めてゆく。
仕事を終えたねむるは、先生の目を盗んでその消しゴムを床に落とした。
それを見ていた勘三郎が手を挙げる。
「先生、消しゴム落としました。拾っていいですか」
見回りの桐島先生が頷くのを確認して、勘三郎はカンペ消しゴムを拾い上げる。だが、これはまだ使わない。
(まずは同志のために先生の注意を引くぜ)
勘三郎は、ひとつ深呼吸をすると、突然目を押さえて呻き出した。
「うっ、目が、目がぁ……!!」
「どうした山田」
吉田先生が寄ってくる。
そこで勘三郎は用意していたセリフを、涙まじりに言ってのけた。
「気合いを入れようと思ってメントール軟膏を目の下に塗ったんですけど、しみて問題がよく読めません。洗ってきていいですか?」
じっさい、眠気防止にメントール軟膏は持ってきていたのだ。それを沁みない程度には塗ってある。だから軟膏うんぬんは嘘ではない。
吉田先生は呆れたように勘三郎を見下ろしている。
「ばかもの。そんなのはハンカチで拭けばいいだろう」
「ハンカチ持ってません」
このやりとりに、近くの女子が失笑した。
「仕方ない、このハンカチを使え」
「はい、ありがとうございます」
この隙に動いていたのはタルトだった。
察した巴が、問題を読むため用紙を脇に退けたフリをして、答案が見えるようにしてくれたのである。
巴の答案用紙はすでに9割方埋まっていた。
タルトは、一目見ただけで解けそうもないと思った文章問題の答えを、この隙に書き写す。
それを終えると今度はタルトが示し合せた通りの行動に出た。
「先生……ズボンのお尻が! ほら、そこ……」
と桐島先生を呼び止めたのである。桐島先生はハッとズボンに手をやったが、なんともないと分かるとタルトに向かって言い渡した。
「ズボンなど気にしなくていい。黙って試験に取り組むように」
だがタルトは、そこで突然「あっ!」と目を押さえた。
「あ、すみません、コンタクト落としちゃいました~!」
這いつくばって床を探そうとするタルトを先生は手で制する。
「響は動くな。俺が探す」
そう言って桐島先生はしゃがみ込み、コンタクトレンズを探して床に手を這わせる。
これにはさすがのタルトもちょっと申し訳なく思った。
ちらりとねむるに視線を送れば、ねむるは巴の回答を写し終えたらしい。もういいよ、と片目を瞑って知らせてきたので、タルトはふたたび「あっ」と声を上げた。
「先生すみません、あ、ありました~。机の上に落ちてました。お騒がせしました!」
この一連の出来事で、吉田先生は疑念を抱いていた。
会場の最後方に立ち、全体を見渡す。
カンニングエアーのせいなのだが、講堂全体からそわそわした感じが漂ってくる。
残り時間が半分を切ったところで今度はねむるが手を挙げた。
「先生、気分悪くて保健室行きたいんですけど」
桐島先生がねむるに声を掛ける。
「大丈夫か?」
「大丈夫です、ほんと大丈夫」
言いながらもねむるは、さも具合が悪そうにふらふらと足を縺れさせて転びそうになる。
これを見た桐島先生は保健室まで付き添いを申し出る。
「吉田先生、すみませんが」
後をよろしく。省略された言葉に、片手を上げて応える。
具合の悪い生徒に付き添う。当然のことだ。なのに気になる。
ねむるがうっすら笑ったように見えたせいか?
それとも、あの長テーブルの生徒ばかりがあれこれ騒がしいせいか?
吉田先生は足音を忍ばせ巡回すると、勘三郎の様子を後ろから覗いた。
すると、なんということか、勘三郎はちょうどカンペの文字を消していたところだった。
「山田ァ! これはなんだ、このばかたこが!」
「ひ、ひええ。そ、それは……拾いました! それでその、出来心でつい!」
「今日の試験が終わったら職員室に来い!」
「ハ、ハイぃ!」
吉田先生の怒鳴り声と被るようにチャイムが鳴った。
あちゃーと目元を押さえる巴がいた。
海はじめ、事情を知らない生徒たちは、びっくりした顔で吉田先生と勘三郎とを見比べていた。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
32
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【期末テスト】赤点?満点??冬寒波、四日間の死線<物語編>
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
79人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年01月01日
参加申し込みの期限
2016年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!