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『somnium』でのクリスマス。(準備編)
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「うん、なかなか良いんじゃない?」
出来上がったシュシュ、もといミニリースを見て、
弘明寺 能美子
はそう頷いた。自画自賛かもしれないけれど、我ながらなかなかうまく出来たと思う。
切ったフェルトの短冊を2つ折りにして輪になっていない方に穴を開け、その穴にゴムを通して結ぶというのが基本のやり方。そのフェルトの色などに合わせて、スパンコールやレースを縫い付けて行けば、それなりに煌びやかで見栄えするものになった。
クリスマスカラーを意識して作ったシュシュリースも、どうにかそれっぽく仕上がったし。これならクリスマスが終わってからも使えそうだと、頷いて能美子が矯めつ眇めつしていたら、「出来たーッ!!」と
桜庭 円
が嬉しそうに叫んだ。
「やっと出来たよ! どうかな、にゃーくん、能美子ちゃん!」
「え……わ、すごいじゃない。にゃーくんそっくり」
――にゃぁ!
ほらほらほら、と円が見せた力作のオーナメントに、能美子とにゃーくんが驚きの声をあげる。それを聞いて、えっへん、と円は大きく胸を張った。
自分でもかなり頑張った、という自信がある。というのも、型紙を何とか作った後にもそれぞれのパーツを後から縫い合わせなければいけなかったり、それ以前に全体的に重量が出て来てしまうのでそれぞれの場所を補強するように、綿を入れながらステッチ縫いで――と、伊都子さんにアドバイスを貰ったりしながら何とか1つずつこなして行ったのだった。
元々家庭科関連が苦手の円にとっては、かなり大変な作業。手先は器用な方だと思っているけれど、これだけ細かい作業が続けば『むあーッ!』と叫びたくなるというもの。
でもその甲斐はあったと、自分でも出来上がった作品をじっくり眺めて、円はうんうんと大きく頷いた。
にゃーくんの茶トラとアメショをイメージして、茶色の面に白の裏地を合わせた身体には、刺繍糸で深い茶色と黒でそれぞれ表と裏に縞模様もちゃんと作ってある。目は黄色のビーズで表現し、サンタ帽子をイメージした黒い裏地の赤い帽子は、ふちを綿で飾ってそれらしく。サンタ風にゃーくんが背負う黄色い裏地を付けた白い袋には、スパンコールをたくさんつけてきらきらと華やかにした。
クリスマスツリーに下げたら可愛いに違いない、と吊り下げ用の麻の糸を持って揺らしながら、にゃーくんに「気に入った?」と聞いていたら、それが目に止まったらしい
八神 修
が微笑んだ。
「それ、可愛く出来たな」
「ありがとう! その靴下も良い感じ」
「まぁ、何とかね」
円の賛辞にひょいと肩を竦めて応える修の立体靴下は、同じくちょうど出来上がった所。ブーツになるギリギリのところで靴下らしさを残したフェルトのオーナメントの口からは、白いレースの袋が覗いている――こうすれば豪華に見えるし、物も入れられるだろうという、修なりの心配りだ。
あとは何を入れておくかだけれど、と手頃なものがないか見回した修は、テーブルの上に置いてあった、教室の生徒さんようにと高明さんが用意したジンジャーブレッドクッキーがまだ残っているのを見て、ひょい、と手を伸ばした。
「菓子を入れて吊っても良いな。勿論、済んだら食べるんだよ」
ふふ、と笑ってそう言いながら、レースの袋へとクッキーを入れてみる。何とか入れても自立するかな、と頷いている修をふうん、と見た
後木 真央
は、自分が作った猫と星のオーナメントをその横へちょこん、と並べた。
クッキーの入った靴下に寄り添う猫と星。その光景に何だか満足して、可愛くできたのだ、と頷いた真央はおもむろに、オーナメントに向って手を合わせる。
「ん~、修ちゃんや美咲紀ちゃん、新聞部や陸上部の仲間と一緒にこれからも楽しい冒険できますように、なのだ」
そうして口に出したのは、そんなささやかで難しいお願い事。その願いをオーナメントにかけたのはもしかしたら、
椿 美咲紀
から聞いた話を思い出したからかも知れない。
当の美咲紀はと言えば、やはり友人の話を思い出しながら、ほっこりと真央の様子を眺めていて。けれども自分自身もサンタさんに感謝を伝えたいと、一緒にそっと手を合わせてみたりする。
フェルトで可愛く括った飾りを付けたリースに、レースで包まれた松ぼっくり。サンタさんも喜んでくれるでしょうかと、自作のナチュラルオーナメントに目を細める。
そうして一頻りお願いをして、感謝を告げて、満足して真央はうん、と立ち上がった。
「んじゃお茶して帰ろうなのだ♪ 約束通りおごるのだ、修ちゃん、美咲紀ちゃん!」
「あの、高明さん……今日のおススメのケーキは何ですか……?」
「……あッ! 真央ちゃんも!!」
そう言いながら高明さんの方を振り返ったら、ちょうど
御巫 時子
が今日のおススメのケーキと紅茶を聞いている所で。時子自身もオーナメントを作り上げた達成感からか、上機嫌な様子でほっこりとお茶をしようと考えていて。
それを一緒に聞こうと、びしッ、と手を挙げて走ってきた真央に、驚いた様子を見せた高明さんは、けれどもすぐに柔和な笑顔になった。
「今日はブッシュ・ド・ノエルがお奨めだよ。紅茶は――」
「じゃあそれを3つ貰うのだ、真央ちゃんのおごりなのだ、席を取りに行こうなのだ♪」
「は、はい、えっと……」
そうしてさっさと注文するとイートインコーナーの方に足を向ける、真央の背中を慌てて美咲紀は追いかける。その背中をふふ、と笑って見送った修は、後で持ち帰り用のお土産にとこっそりジンジャークッキーを高明さんに依頼した。
あとで真央にお土産で渡してやろう、と思う。あんなにがっかりするぐらい、これも食べたがっていたようだし――教室中にも食べていたけれど。
ふふ、とまた笑って高明さんに頭を下げ、2人の背中を追いかける。そうして「知ってるか? タブレットでも見れるけれど……」とNORADのサンタ追跡ページの話を始めた修の背中も、見送って
仙藤 紫
はテーブルの上に並べた、3つのオーナメントを満足げに見下ろした。
そう、3つ、である。
「……結局、三点全て作っちゃったわね」
2つ目に作った靴下は、中にプレゼントが入っているように仕上げたかったから、靴下の中から星が飛び出すような感じにした。そのための小さな星も作って、靴下の口の所にそれっぽくとりつけてある。
それでもまだ時間が余ったから、結局最後の1つもついでだから作っちゃおう、と勢いに任せて作り上げたのだった。こちらもただ型紙を切って縫っただけではなくて、あちこちに飾りをちりばめてあるので、見た感じはとても華やかだ。
華やか、だけど。どこかほのぼのとした感じにも見えるかな……? と指先でオーナメントを突いていたら、素敵ですね、と声がかけられた。
そちらの方を振り返ると、
黒依 アリーセ
が紫の手元のオーナメントを見て、楽しそうに目を細めている。
「ありがとう。あなたのオーナメントも可愛いわね」
「うんうん。雪だるまの妖精、トナカイ、サンタさんに、動物たち……どれも素敵だね!」
アリーセの前に並んでいる、様々な動物や人物のオーナメントを見ながらそう言った紫の言葉に、満足そうな
雨寺 凛
が何度も大きく頷いた。彼女が作った星のキャラクターたちも、1つ1つ異なった表情で、なんだかとっても楽しそう。
こういうのも面白いかもね、と見ていた紫は、そこに並んでいる『鶏を守る猫と犬とロバ』と『ナイフとフォークを持って迫る雪の女王』を見て、これは? と首を傾げた。あまり一般的ではないモチーフだ。
そう尋ねられて、ああ、とアリーセは苦笑する。一般的ではないというか、多分幾つかの話が混ざってしまっているだろうことは、彼女も気付いていたけれど。
「家のツリーには必ずこの飾りがあったんです。この飾りを見るたびに、鶏さん逃げてって本気で思ってたわ……」
「うーん……雪の女王と、音楽隊のお話かな? でも、これはこれで素敵だよ! クリスマス本番が楽しみだね♪」
「ふふ、そうね。みんなが作ったオーナメントも素敵だし……楽しいツリーになりそうだわ」
ツリーを見た人たちに笑顔をプレゼント出来たら嬉しいわね、と微笑むアリーセに、うんうんとまた凛は大きく頷く。せっかくのクリスマス、みんなで楽しく過ごせたらそれが一番だ。
だからとっても楽しみだと、改めてクリスマス本番に想いを馳せた凛の耳に、時子がそっと伊都子さんに頼む声が聞くともなく聞こえてきた。
「あの……出来ればこのオーナメントを、店内のツリーに飾らせてもらいたいのですけど……ダメでしょうか……」
クリスマス後には持って帰るからと、お願いする時子に伊都子さんは「もちろん構わないのよ」と嬉しそうに頷いた。それにほっと微笑んで、ヨタカさんと雷鶏さん、2つのオーナメントを仲良く並べて枝に飾る。
堕ちないように、しっかりと枝に紐をかけて。少し引っ張って確かめてから、ちょっと離れた場所から2羽のオーナメントを眺めて、眼を細めた。
(仲良く揺れる姿……本物みたいですね……)
仮初だけでも一緒に楽しんでもらえたら良いな、と同居鳥の2羽に想いを馳せる。クリスマスが終わって持って帰ったら、一緒に記念撮影をしても可愛らしいかも知れない。
そんな事を考えて、ほっこりと微笑んだ。そうして教室の後片付けを手伝おうと、ツリーにくるりと背を向ける。
終わったらブッシュ・ド・ノエルを買って帰ろうと、思った。きっと今日のお土産話を、同居鳥は喜んで聞いてくれるに違いないから。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、水無月 深凪です。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
お誘い合わせの上でご参加下さいました皆様、何となくお越しくださいました皆様、クリスマスオーナメント作りはいかがでしたでしょうか。
リアクションを執筆している間、世間は完全にお正月モードでしたが、水無月の中ではまだクリスマスが続いています。
皆様がお考えになったオーナメントが、どれもこれも可愛らしくて楽しそうで、このオーナメントを集めたツリーは本当に楽しそうだなぁ……と楽しく執筆させて頂きました。
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月21日
参加申し込みの期限
2015年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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