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『somnium』でのクリスマス。(準備編)
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さてその日、
仙藤 紫
が『somnium』を久々に訪れたのは、小物の材料を買い求めてのことだった。
『somnium』に並んでいる雑貨類は、もちろんそのままでも立派に完成されている。けれどもそんな雑貨を利用して、新たな雑貨を生み出すのもまた楽しいもの。
だから紫は、AO入試ですでに進学が決まったがゆえの時間の余裕もあって久々に、『somnium』へと足を向け。じきに訪れるクリスマスに良さそうな小物の材料を探し、決して広くはない店内の雑貨コーナーを見てみようとして、その籐の衝立に気付いたのだった。
「小物……教室……?」
「あ、こんにちは……。参加される方ですか……?」
衝立にかけられた看板の文字を読み上げ、ひょいと覗き込んだ紫に気がついて、教室の準備を手伝っていた
御巫 時子
が笑顔で声をかける。こんにちは、と返しながら時子の手元を見れば、きっちりと並べられた色とりどりの刺繍糸が目に入った。
あれは、と少し考える紫に今度は伊都子さんが「あら、いらっしゃい。しばらくお会い出来なかったけれど、元気だったかしら?」と声をかける。そうして説明してくれた事には、今日は最近始まった月に一度の小物教室の日で、まだ参加を受け付けているのだという。
しかもおあつらえ向きに、今日作るのはクリスマスオーナメント。なら、ちょうどクリスマス雑貨を作ろうと思っていたのだからちょうど良い。
そう思い、参加を告げた紫を席に案内してから時子は、準備に漏れがないかもう一度テーブルの上を確かめた。そうしながら時子自身も、今日はどんなものを作ろうかと思いを巡らせる。
そんな時子に伊都子さんが、とっても助かったわ、と微笑んだ。
「たくさん手伝ってもらって、ありがとう。大変だったでしょう?」
「いえ……」
伊都子さんの言葉に、時子ははにかむように首を振る。だって彼女は今日の小物作り教室を、とっても楽しみにしていたのだから。
せっかくだから材料の準備から手伝いたいと、早めに寮を出てやって来た理由の一つにはもしかしたら、楽しみ過ぎたせいもあったのかもしれない。それからもしかしたら、いつも顔を合わせるとついほっこりとしてしまうくらい仲睦まじい、店主夫妻に早く会いたい、という気持ちも。
そんな時子と同じように、小物作り教室を楽しみにしていたのは
桜庭 円
も同じだった。久し振りに訪れた『somnium』は、内装こそクリスマスめいてはいるけれど、中身はちっとも変わっていない。
だから円は愛猫のにゃーくんと、元気よく挨拶をした。
「お久しぶりですー! ボクも参加して良いですか?」
――ニャーッ!
「あらあら、ようこそいらっしゃい。もちろん、どなたも大歓迎よ……」
「――さ、桜庭さん!?」
円に応える伊都子さんの声は、けれどもそれ以上の大音声で掻き消される。あれ、と伊都子さんと2人顔を見合わせて声のした方を振り返ったのに、振り返られた
弘明寺 能美子
は内心の驚きを全力で押し隠し、必死で平静を装った。
お気に入りのお店『somnium』での小物作り教室と聞き、興味が湧いてやって来てみた能美子である。そうして籐の衝立の向こうを覗いてみれば、見知った顔が直ぐそこにあったものだから、つい声をあげてしまったのだった。
そんな能美子をまっすぐ見て、わっ、と円が嬉しそうに笑う。
「能美子ちゃんも来たんだ!」
「え、ええ、たまたま通りかかったの」
「そかそか。楽しそうだよねぇ、頑張ろう!」
そうしてぐッ、と拳を握る円に、そうね、と能美子は頷きを返す。――自分を能美子ちゃん、と呼ぶ彼女を同じように呼び返すのは、まだどこか恥ずかしくて出来ない。
だからどこか躊躇いがちに、ほんの少し眼差しを揺らしながら頷いた能美子の手を、円がこっちこっちと引っ張る。その足元ではにゃーくんが、えっへんと胸を張るように2人の前をてこてこ歩いている――そんな光景を前にして、がく、と膝から頽れた
後木 真央
に、
椿 美咲紀
は驚いて目を大きく見開いた。
ええと、と傍に立つ
八神 修
を見上げてみるけれども、ひょい、と肩を竦めたきり。その仕草を言葉にするなら、仕方ないな、といったところか。うーん、とまた真央の方に視線を戻し、美咲紀は伺うように頽れた背中を見下ろした。
ソムニウムなら美味しいイベントに違いないから取材に行こう、と新聞部仲間でもある美咲紀と修を誘ったのは、真央である。雑貨屋であると同時にカフェ兼スイーツショップでもあるこの店で、クリスマスオーナメントの創作教室があると聞いた真央はてっきり、店主夫妻の孫娘も作れるようなジンジャーブレッドクッキーなどを作って飾るイベントに違いない、と思い込んでしまって。
エプロン持参で来てみたら、作るのはフェルトのオーナメント。それでもエプロンは役に立つだろうけれど、期待してきた分だけ落胆も大きいわけで。
「ごめんなのだ……か、帰りにお茶して帰ろうなのだ、真央ちゃん奢るのだ~……」
「だ……大丈夫ですよ! どんなオーナメント作りましょう。小枝や松ぼっくりで、ちょっとナチュラルな感じのとか作りたいですね」
「そうだな。クッキーは帰りのお楽しみにしよう」
よろよろと振り向いて、力なく肩を落とした真央に美咲紀がちょっと頑張って、そうして修は微笑ましく目を細めて言葉を返す。件のジンジャーブレッドクッキーは、焼き菓子コーナーにちゃんと並んでいたのだから。
と、そんな騒ぎに気付いたものか、奥で型紙を並べていた伊都子さんがやってくるのに気がついて、修は気持ち、背筋を伸ばした。――口にはしないけれども、物を作ったり育てたりする事に、そしてそれに携わる人に、彼は常に敬意を払っている。
故に修は礼儀正しく、伊都子さんに挨拶した。
「今日はよろしくお願いします。店内に漂っている良い香り――香ばしくて美味しそうですね」
「ふふ。焼き立てのクッキーが沢山あるの、好きなだけ食べて頂戴ね」
「あ……ッ! 今日はよろしくお願いしますなのだ!」
「お、お願いします」
そのやり取りに気がついて、自分の勝手な勘違いで落ち込んでいるのを伊都子さんに見せてはいけないと、慌てて真央も立ち上がって頭を下げる。その傍らで美咲紀も同じく、ぺこん、と小さく頭を下げて。
そんな賑やかな様子をイートインコーナーから見ていた
雨寺 凛
が、ブッシュ・ド・ノエルを口に運びながら、何処もすっかりクリスマスムードだねぇ、と楽しげに呟いた。
「島中が楽しそうな雰囲気になってきてワクワクしちゃうね♪」
「本当ね。このブッシュ・ド・ノエルも綺麗で、美味しくて……何だかもったいないわね」
相槌を打ちながら
黒依 アリーセ
も、のんびりとした気持ちでフォークを動かす。久し振りに『somnium』に来たけれど、賑やかなのに何処か落ち着く雰囲気は変わらない。
それも何だか嬉しくて、顔を見合わせくすッと笑う。それからまた、賑やかな籐の衝立の方へと眼差しを向けた。
「今日の手作り小物教室はクリスマスのオーナメント作りかぁ。前も楽しかったし是非参加してみようよ!」
「前は……そうそう、エッグキャンドルを作ったのよね。オーナメント作りも楽しそうだわ」
そうしてぱっと顔を輝かせ提案した凛に、提案されたアリーセはふふ、と微笑む。お店に飾られた、今はまだ飾りが少なくてどこか寂しげにも見える、大きなツリーをそっと見つめた。
折角だから凛と一緒に、見た人が楽しくなるようなオーナメントが作れたらいい、と思う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月21日
参加申し込みの期限
2015年12月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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