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サンタクロースの贈り物 ~とても良く視える一日~
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●
木鈴 寧々子
がその店を訪れたのは、ほんの偶然だった。
天気がよいから、散歩する。
そんなほんわかとした気持ちで、旅行鞄を転がしながら、寧々子は旧市街を散策していたのだ。
「カードゲームかなぁ」
ゲームショップと思わしき店先で、少年たちが楽しそうにカードを選んでいる。
じっと見つめていると、少年の一人が寧々子に気づいた。
「おねーさんもやってみる?」
「お? なんだろう~?」
少年――ユーイチというらしい――に勧められ、寧々子はユーイチのカードを覗き込んでみる。
カードには美麗なイラストが描かれていて、見ているだけでもわくわくしてくる。
「このカードはね、コモンカード。よく出るカードでね、単体だと弱いけど、使い道次第では強力な敵も倒せるんだぜ」
「こもん?」
「そう。このゲームでは星の数が多ければ多いほど、レアなんだ。このカードは☆一個だから、コモンなんだよ」
コモン、アンコモン、レア、スーパーレア、激レア。
ユーイチが寧々子に説明するが、寧々子はいまいちよくわからなかった。
判るのは、今ユーイチがとっても楽しそうなことと、コモンと呼ばれたカードが可愛らしい絵柄だということだけだ。
「ここに、テキストがあるでしょ? 『コスト2を支払って、場にカードをセットする』とか、『場にバーニングファイヤーがセットされている時、攻撃力+3』とか。星の数も重要だけど、テキストを理解することが勝利の鍵といっても過言じゃないんだぜ」
「ふむー? わたしにも出来るかなぁ?」
やっぱり、よくわからない。
でもとっても楽しそう。
「できるよ。最初はスターターパックを買うといいよ。こっちきて」
ユーイチが店に入り、寧々子を手招きする。
そこには、ユーイチが持っていたカードによく似た絵柄のカードパックがずらりと並んでいた。
「今スターターパックは3種類でてるんだ。どのデッキも初心者にも使いやすいように調整されてるから、好きなの選ぶといいよ」
「ほほぅ~?」
ユーイチの勧める3種類の箱を手にとって見る。
炎を思わせる赤い箱と、深緑の緑、そして夜空の青。
「これがいいかなぁ」
「フォレストデッキだね。それだと、拡張パックはこれがおすすめ。レアカードパックもいいんだけど、フォレストデッキと相性がいいのはこの間発売された拡張パックなんだよね」
「よし、じゃあ、ここにある拡張パックをまとめて買っちゃおう!」
「うわっ、おねーさんお金持ち!」
吊るされていた拡張パックをすべて手に取り、スターターパックと一緒にお会計。
かなりの額が飛んでいったが、たまにはいいだろう。
ずっと貯金を切り崩しながら、節約生活を送っているのだから。
ユーイチの前で、寧々子は買ったばかりの拡張パックを一袋ずつ開けていく。
中から出てくるのは緑系のカードが多いように思えた。
(ユーイチ君が持っていたのと同じカードは出ないのかなぁ)
そんな事を思いながら次ぎのパックを開けると、今までのカードとは明らかに違うカードが出てきた。
「ユーイチ君、なんか星がこれ一杯くっついてるんだけどぉ?」
「うわっ、おねーさんこれ、激レアだっ」
「げきれあ?」
「そうだよ! さっき説明したでしょ? 星が多ければ多いほど、レア度が高いんだよ」
「じゃこれはいいカードなのかぁ」
「いいなぁ……」
目を輝かせて、カードを見つめるユーイチ。
「あげようか?」
「えっ?」
「ユーイチ君がこのカード使っていいよ。私には価値がよくわからないしぃ~?」
「駄目だよ、それ、売ると凄く高いカードなんだから!」
「そっか。じゃあ、こうしよう~? 私のカードと、ユーイチ君がさっき持ってたカード、交換しよぅ?」
「さっきのって、コモン?」
「そそ。可愛らしい絵柄で、このカードより好きなんだよねぇ」
コモンカードと、激レアカード。
比べるまでもなく、激レアカードのほうが価値が高い。
でも。
なぜか、ユーイチは迷っているようだった。
「ん? 困ってる?」
「いや、いいんだ。これ、おねーさんと交換するよ」
「ありがとぅ~。うん、このカード可愛いわぁ……ん?」
気のせいだろうか。
何か、違和感が。
寧々子はくいーっと首を傾げる。
するとどうだろう。
貰ったコモンカードに、文字が浮かび上がる。
テキストとは違う、半透明の文字が流れだす。
「えっと、えっとぉ~?」
文字は、ユーイチにとってこのカードがどれほど大事かを寧々子に訴えた。
弱いというコモンカード。
けれどこのカードは、ユーイチが初めて勝負に勝ったカードだったのだ。
「これって私にあげちゃ駄目じゃない!」
ユーイチにカードを突き返す。
「おねーさん?」
状況がわからずうろたえるユーイチに、寧々子はにこっと笑う。
「大事なカードだったんだねぇ。ごめんね。今度、おねーさんにもっと色々カードの事教えてねぇ」
困惑したままのユーイチに手を振って、寧々子は店を後にした。
数十分も歩くと、見慣れた宿屋が見えてくる。
(ここの宿屋にも大分お世話になってるねぇ)
定住しない寧々子は、寝子島の旧市街にある宿屋にここのところずっとお世話になっているのだ。
当然の事ながら顔見知りとなった仲居さんにいつものように挨拶をして、寧々子は部屋でうーんと伸びをする。
(今日は色々楽しかったなぁ~)
卓袱台の上に置かれた飴を舐めながら、なんとなく、寧々子は胸元の懐中時計に触れる。
(カードに文字が浮かんだのはなんだったんだろぅ~? あれ? この時計にも、何か、文字……?)
触れていた懐中時計をまじまじと見つめる。
カードの時と同じように、文字が浮かび上がり、流れてゆく。
(う~ん、『秒針を過去へ回して飴とともに』……? 最後までは見えなかったけど~?)
飴を舐めたまま、浮かんだ文字通り、秒針をくるくると過去へ、反時計回りにまわしてみる。
するとどうだろう。
手にした懐中時計が妙に大きくなっていく。
いや、違う。
着ていた衣類も何もかもが大きくないっているのだ。
どきどきと心臓が高鳴る。
そっと鏡台を覗き込むと、そこには、ぶかぶかの服を着た寧々子が。
(これぇ、もしかして、若返ってるのかなぁ~?)
驚きのあまり、舐めていた飴をぱきりと噛んでしまった。
その瞬間、元の姿に戻る寧々子。
「飴を舐めながら、この懐中時計を過去に回せば、若返れるってことだよねぇ、これ」
そして飴を舐めるのをやめれば、元に戻れると。
どうしてそんな事が起こるのかはわからない。
けれど、寧々子は「楽しそうだねぇ」と微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年12月02日
参加申し込みの期限
2015年12月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年12月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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