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<月華>風花は、白く冷たき針
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次に口を開いたのは、藍紗だった。彼女は顔にかけていた薄布を外し、ゆっくりと頭を下げる。
「改めまして、現青龍族の王、藍紗と申します。この度の訪問、受けてくださり真にありがとうございます」
王であるにも関わらず、このような発言をする藍紗に、刀たちは当初困惑した。だが、この部屋の刹弦が上座に居る。
(まさか、刹弦は過去の王族だというのか? 藍紗は正体を最初から知っていたのか?)
亮が怪訝そうな顔で見守る中、藍紗は切実な眼で刹弦をみた。
「私の願いは、ここの客人たち全員の『心身』を解放することです。貴方がたの要求は、可能な限り答える所存です。お望みならばこの宮は残していてもかまいませんし、心を封じないという条件を飲んでいただけるのであれば楽師などを派遣しましょう」
刹弦は、僅かに瞳を細め、藍紗を見る。彼はどこか冷たい眼差しを、藍紗にむける。
「現王直々に交渉に来る事が、意外でしたね」
彼女の言葉をはぐらかすように話しかける刹弦。藍紗は目を丸くするものの、すぐに気を引き締め、言葉を紡ぐ。
「民は、我が家族同然。そして、寝子島の方々は恩人ですから」
深く頭を下げる藍紗。刹弦は表情を変えなかったが、興味を失ったのは亮たちにも感じた。刹弦は亮と刀へと視線を移した。
「そなたらは、何の為にここへ?」
「へっ?」
亮の口から思わずそんな言葉が出た。注意をずっと刹弦に払っていた為、説得の言葉が出てこなかった。そんな彼の肩を、刀はぽん、と叩く。先に話したい事があるのだろう。亮は刀に目配せし、刀は静かに頷いた。
「お前らに『通したい意志』、『成し遂げたい事』があるように、俺には『貫きたい意思』、『守りたいモノ』がある。それを侵されたのならば出来るだけ戻そうとするし、二度と起きないよう原因を排除する。だから、俺はここへ来た」
「……ふむ」
刀の鋭い目を見返し、刹弦は頷く。
「お前は、俺のフツウを侵している。さらった人たちを元に戻し、二度と同じ事をやるな」
「それ故に、か」
刹弦が意外とでもいうような眼差しを向ける。そして、亮へと答えを求めるような眼を向けた。……だが、亮が口を開こうとしたとき、遠くで鈴のような音がした。
「これはおもしろいことになりそうですか」
刹弦は無表情のまま、祈るように手を合わせる。と、通された客間は瞬時に座敷牢へと変っていた。
「しまったっ!?」
「出せ! 出すんだ刹弦!!」
亮が思わず声をあげ、刀が刹弦を睨む。蛇那伊は格子を壊さんと拳を試すが、見えない力で跳ね返される。
「君達の言いたい事は、よく解った。だが……」
刹弦は、相変わらず無表情のまま、そっ、と言い放つ。
「侵入者を持て成さねばならなくなった。君達には、ここで待っていただきたい」
それだけ言うと刹弦は吹雪となって掻き消えた。後に残された4人は座敷牢の中でため息をついた。
「申し訳ありませんでした。俺が説得を提案したばかりに……」
亮が藍紗へ謝罪すると、彼女は首を横に振った。
「私も、甘かったのです。やはり影の貴人……凶つ祖霊には常識が通用しませんでした。青龍族の教えに則り説得を行いましたが」
ため息混じりに言った彼女の顔を見た亮は、一瞬変な声を上げそうになった。ぱっと見たその横顔は、寝子高で時折見かけるとある女性教諭にそっくりだったからだった。
「しかし、侵入者? 潜入班はこっちの結果を待つんじゃなかったか?」
「もしかしたらいけない仔猫ちゃんの仕業かもね」
刀の呟きに、蛇那伊はくすり、と苦笑した。
その遣り取りに頷きながら、藍紗は額に指を置き、念じる。同時に……外で待機していた武道の脳裏に、藍紗達の状況が映ったのだった。
「にゃふっ。侵入成功なのだ。今の所誰も居ないのだ」
まさか察知されているとも知らず、真央は庭に入っていた。靄を通り抜けた彼女は、獲物を背に静かにスニークミッション(のつもり)だった。
そんな彼女が縁側らしき場所を見ていると、深い緑色の狩衣っぽい者を纏った少年がみえた。その姿が微妙に知人に見え、真央は首を傾げる。
(もしかして操られているのだ? ちょっと近づいてみるのだ)
真央がそっと木々に隠れながら進んで行くと、その顔がはっきりと見えた。どこかぼんやりとしてはいるものの……。
「ねむるちゃんなのだ?」
「しっ!」
日暮 ねむる
は真央の言葉に指を立てて注意した。
彼は有紀の服の裾を掴んだまま、咄嗟に目を閉じて潜入していた。屋敷に来てからは無表情の演技をしつつ状況を把握しようと歩いていたら、真央を見つけたのだ。
「後木さん、なぜここに?」
「なぜに? じゃないのだ。有紀ちゃんセンセ助けに来たのだ。刹弦ぶっころなのだ。異世界の人間連れ去って罪にならないなら、異世界の人間をぶっ」
「声が大きいっ!」
ねむるは真央の口を塞ぐと誰も居ない事を確認し、耳元で囁いた。
「高野先生だったら、ここの反対側にいるのを見た。……見張りはいないけれど、術みたいのが施されるかもしれないし……。本当に気をつけてね」
ねむるの言葉に、真央はこくり、と頷いた。
再びスニークミッションに戻る真央の背中を見送り、ねむるはあくびを噛殺す。
(さて、僕も部屋に戻ろうかな)
ねむるとて、刹弦のやったことは許せない。どうせなら派手に侮辱し相手のプライドを叩き潰したい所である。
ぼんやりした眼差しのまま、部屋に戻る。己の本心を沈め虎視眈々と時を待つその姿は、爪を隠す猫のようだった。
一方、待機中の潜入班。
武道は、出発前に藍紗から『念で送った映像を受信できる』という術を施してもらっていた。彼は説得班の失敗を映像で受け取り、歯噛みした。
「夏夜ちゃんの危惧どおり、真央ちゃんが先に潜入しちゃってるみたいだね。向こうから何も聞こえないのが気がかりだが、いくしかないな」
武道の言葉に全員が頷き、潜入作戦が開始された。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月15日
参加申し込みの期限
2016年11月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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