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<月華>風花は、白く冷たき針
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説得班と潜入班は一旦白木と硝子の宮へ向かう。そして、亮、刀、蛇那伊の3人と藍紗が先に宮へと入る事になった。
蛇那伊は寝子島で購入した高級菓子を手にした上で雲の国での正装(和服と中華服が混じったような物)を纏っている。なんでもこれだけで寒さが凌げてしまうから不思議である。
(おまけに動きやすくていいわね)
よく見ればアオザイにも似た衣装に蛇那伊は僅かに口元を綻ばせる。手足が武器となる彼の身体によく馴染み、動きを阻害しないようだ。
暫らく進んだところで、うっすらと乳白色の霧が漂う。その奥に、少しずつ立派な建物が見えてきた。
(これが……)
亮は、思わず息を飲んだ。どこか和風の建物の屋根は、全て白い雪で覆われているものの瓦っぽいもので覆われている。藍紗曰く、それらは全て硝子で出来ているそうだ。
雪に覆われた道へ進もうとすると、いきなり門番らしき者が現れる。だが、よく見ると人形であった。彼らは4人を見るなり手にしていた槍を交差させ入れぬようにする。
『そなた達、何者か』
「私は、青龍族の王、藍紗という者です。屋敷の主である刹弦殿とお会いしたく存じます」
藍紗がそう言うと、自然と門が開く。門番の人形も槍を放し、中へ入るようにと促した。礼を述べて一同が入ると、また門は自然に閉まる。
門を潜った先にあったのは、一面の銀世界だった。4、5センチは積もっているだろう雪の合間に、宝石の花が輝き、機械仕掛けの鳥が心地の良い歌を歌っている。自然と心がまどろみそうな空間だ。
甘い香りのする香木がどこかで炊かれ、所々に吊るされた雪洞が柔らかい光を放つ。不思議と安らぐその道を辿った先に、白木と硝子で出来た宮があった。
――ようこそ、藍紗様。
急に、刹弦の声がした。その静かな声色に、蛇那伊が反応する。
(油断しちゃ駄目)
彼は目配せし、3人は1つ頷く。ただならぬ気配を覚えたのか、3人は藍紗を囲むように背を向け、周囲を注意する。と、疾風が吹いた。
「あら? 迎えに来てくださったの?」
蛇那伊がくすり、と笑う。彼が言うとおり、そこには刹弦が佇んでいた。彼は穏やかな顔で4人を見ると、ゆっくり一礼した。
「ここは寒いでしょう? こちらにどうぞ。中は、暖かいのですよ?」
刹弦はそっと言い、自分についてくるように、と背を向けて歩き出す。蛇那伊は僅かに会釈して歩き始めた。
その側を歩いていた刀は、腰に下げた刃引き刀へと自然に手を伸ばす。刹弦から放たれる謎の威圧感に負けぬよう、彼は背筋を伸ばした。
(荒事は、なるだけ避けたいな)
(……説得を、聞いてくれるといいが……)
刀と亮は藍紗を挟んで頷きあい、静かに歩いていった。
刹弦に案内され宮の中へ入る。と、思っていた以上に暖かだった。だが、妙に静かである。進んで行くと、やがて美しい衣を纏った人々が静かに過ごしている様子を見る事が出来た。
花を愛でるもの、書を読むもの、絵を描くもの……、と様々な事をしているが、誰もがゆっくりとしか動かず、話さない。それどころか、表情に温かみがある者もいるが、皆表情が無かった。
(ここでの暮らしを楽しんでいるならば、何かしら正の方向に向く感情が出ている筈。そういった感情がなければ、ただそこに『居る』だけのオブジェにすぎないわね)
蛇那伊がため息をつくと、見覚えのある者の姿をちらほらと見た。恐らく寝子島の住人だろう。そのなかに、
高野 有紀
の姿もあった。普段とは違う衣装を身に纏い、儚げな印象を持ってしまうほどしとやかで美しい姿に、思わず息を飲む。だが、その横顔に表情は無く、硝子細工のようであった。
(!)
亮が知る有紀は、溌剌とした笑顔が素敵な女性である。だが、その笑みが無いだけで、胸が痛む。
「今は、いこう。奴の説得が先だ」
傍らの刀に促され、亮は頷いて再び歩き出した。
4人が通されたのは、青々とした畳のようなものが敷かれた8畳ほどの部屋だった。
刹弦は、4人を見て僅かに目を細める。
「まさか、藍紗様が直々にいらっしゃるとは。予想しておりませんでした。そちらの『ネコジマ』の皆様は忠告を無視するだろう事は予測済みですが」
刹弦の言葉が癪に障るが、刀は苦笑して返す。
「俺は、お前にとって賢い存在じゃあなかった。そういう事さ」
「突然の訪問、ごめんなさいね。アタシ、少し気になった事があるのよ」
刀に続いて口を開いたのは、蛇那伊だった。彼は「つまらないものですが」と言いながら高級菓子折りを刹弦に渡し、あえてたおやかに言葉を紡ぐ。
「今までの影の貴人は、害を持って寝子島に来たのに、貴方はそうではなかったから。災いなす者なら容赦なくこの武を振るうけれど、今の貴方は微妙なのよね」
だが、蛇那伊はそこで一旦言葉を切った。災いを成す者ならば己の武を振るうつもりの彼は、あの光景を見て答えの一端を見出していた。
(理由には十分ね。でも、刀ちゃん達のターンはこれから。アタシは警戒に回りましょ)
刹弦のアルカイックスマイルともとれる顔に一礼しながら、「この目で貴方と客人を見て判断させていただくわ」と付け加えて下がった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年11月15日
参加申し込みの期限
2016年11月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年11月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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