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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
トワイライト・フェアリーテイル ―逃げ出した姫―
（２時間、か。時間が無いな……）
そう呟いたのはサキリ・デイジーカッター。彼もまた謎のメールを見た１人である。彼はすぐさま旧市街へ赴き、情報収集を図った。まゆの特徴をいい、逆ナンしていなかったか、と……。
幸いにも目撃者はちらほらいた。この旧市街でみた、という言葉が多く、サキリはとりあえず旧市街で華夜を探す事にした。
（見つけたら、これで知らせよう）
そう思いねこったーを見ると、既に事件関連の情報を求める書き込みや、まゆ本人から聞いたであろう事情が書き込まれている。サキリはそれを読み込み、「発見し次第連絡する」と返すと作戦を練っていく。
（華夜、君は相原先生の素性なんて知らないよね？）
内心で呟いたサキリの目は、彼が好む刃物のように鋭かった。
旧市街の商店街は、今日も賑わいを見せている。
「あ、義弘先生！ お買い物ですか？」
「あぁ。このオレンジがおいしそうでつい、な」
宮祀 智瑜は、自宅の青果店で手伝いをしていた所、数学教師の桐島 義弘と出くわした。彼に想いを寄せるが故にか、智瑜の笑顔はいつにも増して明るい。
ところが、オレンジを袋にいれ、代金を受け取った所で彼女の電話がなる。不思議に思い空を見ると、確かにまゆが十二単姿で空を飛んでいた。
直ぐに状況を理解した智瑜は、不思議そうに首を傾げる義弘に声をかける。
「あのっ、義弘先生。まゆ先生に似た女性を見かけませんでしたか？」
「さっき見たぞ。なんか、辺りをきょろきょろしていたな……」
それならば、そう遠くに行っていないだろうと踏んだ智瑜は義弘を見上げる。
「あの、その人迷子になっているのかもしれません。一緒に探していただけませんか？」
生徒に頼まれた義弘は考えたが、「確かに困っているなら、助けなければ」と１つ頷く。智瑜はエプロンを外すと祖父母に事情を話し、義弘と共に店を後にするのだった。
メールを読んだ尾鎌 蛇那伊は「そうねぇ」とたおやかな笑みを浮かべ、鏡を見た。今回は神魂がらみではないものの、フツウに悪影響がでる。ならば、対応しておかなければ後々面倒な事になる、と思いながら。
（相手が相原先生の姿を真似ているのなら、こちらは普段と姿を変えて接触してあげましょ？）
すぐさまメイク落としを使い、髪はオールバックに整えて固める。そしてワイルドな着こなしでスーツを纏えば渋さを滲ませた大人の男性に見えるだろうか。
準備が整ったところで、蛇那伊はねこったーに事件がらみの書き込みを見つける。彼は紳士的な笑みを零すと１つ頷いて旧市街へ赴くのだった。
（相原先生もどきは逆ナンしているようだし、近付けば向こうから声を掛けてくるかしら？）
龍目 豪もまたメールを読んでいた。彼はねこったーの情報を読んだ上で空を行くまゆを見、僅かに焦る。
（まゆ先生が入れ替わっただと？！ なんとか助けなきゃな！）
ねこったーを使って情報を集めようとした矢先、彼は修の作戦を知る。それに乗ろうと思いながらも、豪は何度も深呼吸をする。ここで焦っても仕方が無い。
（人を犠牲にする奴にときめかれても嬉しくないぜ）
豪は内心で呟くと、修と合流するべく動こうとする。と、彼の耳にこんな声が聞こえた。
「まいったわね……私のろっこんじゃ、役に立ちそうもないし」
声の主は、仙藤 紫である。彼女は差出人不明のメールを読み、助けなくては、と考えた。だが、紫のろっこんはここでは役に立ちそうも無い。
「仙藤先輩にもメールが届いたのか……」
豪の声に気付き、彼女は１つ頷く。
「とりあえず、華夜という人を探してみようと思うわ。相原先生の姿をしているとはいえ、普段とは違う行動をしているでしょうし、繁華街を当たってみようと思うわ」
「何かあったら連絡が欲しい。ねこったーに情報を流せるか？」
紫が辺りを見渡しながら言うと、豪がスマホを見せて頼む。紫は１つ頷くと繁華街へと歩いていった。豪もまた修の姿をみつけ、彼と合流した。
「あ、灯くん。ちょっと頼みたい事があるんだ」
街をぶらついていた灯 斗南は、日暮 ねむるに声を掛けられ足を止める。
「ん？ 頼み事……？」
「うん。まずはちょっとこれを読んで欲しいんだ。これを読んだ上で……でいい？」
ねむるの言葉に斗南は頷き、彼からメールを見せてもらう。
ねむるもちょっと前にこのメールを見、行動を開始した。ねこったーで修の書き込みを見た彼はその作戦に乗る事にしており華夜を探していたのだ。
そのことも含めて説明すると、斗南はこくり、と１つ頷く。と、すぐ近くに修と豪がいた。彼は「先に行ってる」と言うと２人のもとへ歩いていった。その背中を見送りながらねむるもまた自転車に乗って旧市街を見ていくのだった。
そう呟いたのはサキリ・デイジーカッター。彼もまた謎のメールを見た１人である。彼はすぐさま旧市街へ赴き、情報収集を図った。まゆの特徴をいい、逆ナンしていなかったか、と……。
幸いにも目撃者はちらほらいた。この旧市街でみた、という言葉が多く、サキリはとりあえず旧市街で華夜を探す事にした。
（見つけたら、これで知らせよう）
そう思いねこったーを見ると、既に事件関連の情報を求める書き込みや、まゆ本人から聞いたであろう事情が書き込まれている。サキリはそれを読み込み、「発見し次第連絡する」と返すと作戦を練っていく。
（華夜、君は相原先生の素性なんて知らないよね？）
内心で呟いたサキリの目は、彼が好む刃物のように鋭かった。
旧市街の商店街は、今日も賑わいを見せている。
「あ、義弘先生！ お買い物ですか？」
「あぁ。このオレンジがおいしそうでつい、な」
宮祀 智瑜は、自宅の青果店で手伝いをしていた所、数学教師の桐島 義弘と出くわした。彼に想いを寄せるが故にか、智瑜の笑顔はいつにも増して明るい。
ところが、オレンジを袋にいれ、代金を受け取った所で彼女の電話がなる。不思議に思い空を見ると、確かにまゆが十二単姿で空を飛んでいた。
直ぐに状況を理解した智瑜は、不思議そうに首を傾げる義弘に声をかける。
「あのっ、義弘先生。まゆ先生に似た女性を見かけませんでしたか？」
「さっき見たぞ。なんか、辺りをきょろきょろしていたな……」
それならば、そう遠くに行っていないだろうと踏んだ智瑜は義弘を見上げる。
「あの、その人迷子になっているのかもしれません。一緒に探していただけませんか？」
生徒に頼まれた義弘は考えたが、「確かに困っているなら、助けなければ」と１つ頷く。智瑜はエプロンを外すと祖父母に事情を話し、義弘と共に店を後にするのだった。
メールを読んだ尾鎌 蛇那伊は「そうねぇ」とたおやかな笑みを浮かべ、鏡を見た。今回は神魂がらみではないものの、フツウに悪影響がでる。ならば、対応しておかなければ後々面倒な事になる、と思いながら。
（相手が相原先生の姿を真似ているのなら、こちらは普段と姿を変えて接触してあげましょ？）
すぐさまメイク落としを使い、髪はオールバックに整えて固める。そしてワイルドな着こなしでスーツを纏えば渋さを滲ませた大人の男性に見えるだろうか。
準備が整ったところで、蛇那伊はねこったーに事件がらみの書き込みを見つける。彼は紳士的な笑みを零すと１つ頷いて旧市街へ赴くのだった。
（相原先生もどきは逆ナンしているようだし、近付けば向こうから声を掛けてくるかしら？）
龍目 豪もまたメールを読んでいた。彼はねこったーの情報を読んだ上で空を行くまゆを見、僅かに焦る。
（まゆ先生が入れ替わっただと？！ なんとか助けなきゃな！）
ねこったーを使って情報を集めようとした矢先、彼は修の作戦を知る。それに乗ろうと思いながらも、豪は何度も深呼吸をする。ここで焦っても仕方が無い。
（人を犠牲にする奴にときめかれても嬉しくないぜ）
豪は内心で呟くと、修と合流するべく動こうとする。と、彼の耳にこんな声が聞こえた。
「まいったわね……私のろっこんじゃ、役に立ちそうもないし」
声の主は、仙藤 紫である。彼女は差出人不明のメールを読み、助けなくては、と考えた。だが、紫のろっこんはここでは役に立ちそうも無い。
「仙藤先輩にもメールが届いたのか……」
豪の声に気付き、彼女は１つ頷く。
「とりあえず、華夜という人を探してみようと思うわ。相原先生の姿をしているとはいえ、普段とは違う行動をしているでしょうし、繁華街を当たってみようと思うわ」
「何かあったら連絡が欲しい。ねこったーに情報を流せるか？」
紫が辺りを見渡しながら言うと、豪がスマホを見せて頼む。紫は１つ頷くと繁華街へと歩いていった。豪もまた修の姿をみつけ、彼と合流した。
「あ、灯くん。ちょっと頼みたい事があるんだ」
街をぶらついていた灯 斗南は、日暮 ねむるに声を掛けられ足を止める。
「ん？ 頼み事……？」
「うん。まずはちょっとこれを読んで欲しいんだ。これを読んだ上で……でいい？」
ねむるの言葉に斗南は頷き、彼からメールを見せてもらう。
ねむるもちょっと前にこのメールを見、行動を開始した。ねこったーで修の書き込みを見た彼はその作戦に乗る事にしており華夜を探していたのだ。
そのことも含めて説明すると、斗南はこくり、と１つ頷く。と、すぐ近くに修と豪がいた。彼は「先に行ってる」と言うと２人のもとへ歩いていった。その背中を見送りながらねむるもまた自転車に乗って旧市街を見ていくのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2016年01月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2016年01月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2016年01月19日 11時00分
