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- 種族
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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
ねこじまファイターズ！
●Round4 Fight！
STAGE:KYUSIGAI
ASAHI VS MIYURA
FIGHT！
「ヒャッハー！物理物理物理物理物理物理物理！！！」
三夜 朝陽は両手に無数のスパナを持つと、手裏剣よろしく投げつける。
「無駄よ、その程度の物量！」
応ずる篠原 翠響が新体操のリボンを振るった。向かってくるスパナを弾き、時には絡めとって防いでいく。打ち落とされたスパナが地面に落ち、金属音を立てていく。
場所はシーサイドタウンと旧市街をつなぐ橋の一つだ。
「どこにこれだけのスパナをしまってたのよ……」
二人の少女の間で、最後のスパナがアスファルトの上を転がった。スパナの山積みに近い光景に、翠響の顔には呆れ。
「やるな、君！」
朝陽は反対に、嬉しそうな顔。
「俺の女子力をここまで受け止めるなんてな！」
「今のどこに女子力が関わっていたのよ！」
ついツッコミを入れてしまって、翠響が不機嫌そうに眉を寄せた。
「……それとも、武器が切れたから会話で隙を作ろうなんて作戦？ 言っとくけど、効かないわ」
「私は女子力（物理）を極める為に戦い続ける一人の乙女！」
「話を聞きなさいよ！」
再び翠響のツッコミ。朝陽は気にしない。
「女子力（物理）とは何ぞやだって？」
「聞いてない！」
「いいだろう！ 教えてやる！」
ズビシ！ と擬音が聞こえそうな勢いで自らを指し示す朝陽。
「女子力（物理）はな……『何か女子が秘めてるすっげぇ力！』って事だぜ！ わかりやすいだろ？」
「……」
――駄目だこの人。早く倒そう。
ドヤ顔で言う朝陽に、翠響は徒労感を覚えつつリボンを振るった。朝陽は避けるが、一直線に伸びたリボンは触れた服の端を切り裂き、橋の欄干を吹き飛ばす。
リボンを引き寄せた翠響が、続けて第二撃を放った。
「ええ、とっても分かりやすかったわ。貴女が私の敵でないってことが、ね」
「第二ラウンドってわけだな」
砲弾の如き速さと威力のリボンが、空気を切り裂き進む。寸前で転がって避けた朝陽は、起きあがりざまスパナを拾って放った。
「無駄よ。そんな一つ覚えの攻撃なんて」
翠響は鼻で笑って、リボンでスパナを切断する。そして朝陽に視線を戻した。
「……何してるの？」
「見りゃ分かんだろ」
朝陽は天に両腕を伸ばしていた。
「必殺技さ、女子力（物理）のな。あと三秒だけ待ってくれ」
「…………あーはいはい。いいわよ三秒くらい」
投げやりに言ってから、翠響は即座にリボンを放つ。
「あの世で数えてて」
カッ！
次の瞬間、空から強烈な光の柱が落ちてきて、朝陽に直撃した。
「な!?」
突然の出来事に後退しようとする翠響だが、リボンは伸びたまま戻ってくる気配がない。
「――捕まえたぜ」
光が消え、煙が熱気とともに噴きつけてくる。
その熱気の中心に、朝陽がリボンを手にしたまま立っていた。
「うそ、あの状況で私のリボンを見切ったの……!?」
というか、この人すごい焦げてるんだけど生きてるの？
ものすごく焼き肉の匂いがするんだけど……。
様々な驚愕で動けない翠響へと、朝陽がリボンを放し、地を蹴った。
その速度は、先ほどまでのスパナの比ではない。
「！」
跳び退った翠響の目前で、朝陽の拳がアスファルトに打ちつけられ、地面が爆砕した。
――なに、この力……！
『どーよ、これが俺の女子力！』
朝陽がニヤリと笑い、翠響を見る。
その身体は髪や体毛が幾分か伸び、指先には鋭い刃のような爪があった。頭の上には狼のような耳があり、また背後に尻尾が揺れているのが見えた。
まるで獣人だ。
実際、朝陽のパワー、敏捷性、持久力は跳ね上がっていた。
『無限の力を感じるぜ……今ならどんな事象もッ！ 理不尽も！ 女子力（物理）でねじ伏せてやる！』
――なんて喜ぶ朝日の意識だが、この技は理性を代償とするらしく、鋭く並んだ牙（永久歯）の間から「グガアアアア！」と叫んでるだけだったりする。
どう見たってただの怪生物だ。
「こ、来ないで！」
恐怖を宿した声で――当然の反応である――翠響がリボンを放つ。今までのような遊びではなく、必殺の一撃だ。
「グガ（ん）？」
スパァァンと、獣化朝陽が振るった爪がリボンを切り刻む。
ついでに巻き起こった風圧がレオタードの一部を切り裂いた。
「あ……」
「グガア（どうだ、すげーだろ）！」
ニタリ。
「な、なによ。来ないで……近寄らないで！」
「グガアア（おい、待てよ）！」
身の危険を感じた翠響が撤退を始める。獣化朝陽が追った。
「グガ！」
捕まえようとした爪が周囲を次々に破壊していく。
「これのどこが女子力よ！」
翠響の叫びも破壊音に消し潰された。
STAGE:KYUSIGAI
ASAHI VS MIYURA
FIGHT！
「ヒャッハー！物理物理物理物理物理物理物理！！！」
三夜 朝陽は両手に無数のスパナを持つと、手裏剣よろしく投げつける。
「無駄よ、その程度の物量！」
応ずる篠原 翠響が新体操のリボンを振るった。向かってくるスパナを弾き、時には絡めとって防いでいく。打ち落とされたスパナが地面に落ち、金属音を立てていく。
場所はシーサイドタウンと旧市街をつなぐ橋の一つだ。
「どこにこれだけのスパナをしまってたのよ……」
二人の少女の間で、最後のスパナがアスファルトの上を転がった。スパナの山積みに近い光景に、翠響の顔には呆れ。
「やるな、君！」
朝陽は反対に、嬉しそうな顔。
「俺の女子力をここまで受け止めるなんてな！」
「今のどこに女子力が関わっていたのよ！」
ついツッコミを入れてしまって、翠響が不機嫌そうに眉を寄せた。
「……それとも、武器が切れたから会話で隙を作ろうなんて作戦？ 言っとくけど、効かないわ」
「私は女子力（物理）を極める為に戦い続ける一人の乙女！」
「話を聞きなさいよ！」
再び翠響のツッコミ。朝陽は気にしない。
「女子力（物理）とは何ぞやだって？」
「聞いてない！」
「いいだろう！ 教えてやる！」
ズビシ！ と擬音が聞こえそうな勢いで自らを指し示す朝陽。
「女子力（物理）はな……『何か女子が秘めてるすっげぇ力！』って事だぜ！ わかりやすいだろ？」
「……」
――駄目だこの人。早く倒そう。
ドヤ顔で言う朝陽に、翠響は徒労感を覚えつつリボンを振るった。朝陽は避けるが、一直線に伸びたリボンは触れた服の端を切り裂き、橋の欄干を吹き飛ばす。
リボンを引き寄せた翠響が、続けて第二撃を放った。
「ええ、とっても分かりやすかったわ。貴女が私の敵でないってことが、ね」
「第二ラウンドってわけだな」
砲弾の如き速さと威力のリボンが、空気を切り裂き進む。寸前で転がって避けた朝陽は、起きあがりざまスパナを拾って放った。
「無駄よ。そんな一つ覚えの攻撃なんて」
翠響は鼻で笑って、リボンでスパナを切断する。そして朝陽に視線を戻した。
「……何してるの？」
「見りゃ分かんだろ」
朝陽は天に両腕を伸ばしていた。
「必殺技さ、女子力（物理）のな。あと三秒だけ待ってくれ」
「…………あーはいはい。いいわよ三秒くらい」
投げやりに言ってから、翠響は即座にリボンを放つ。
「あの世で数えてて」
カッ！
次の瞬間、空から強烈な光の柱が落ちてきて、朝陽に直撃した。
「な!?」
突然の出来事に後退しようとする翠響だが、リボンは伸びたまま戻ってくる気配がない。
「――捕まえたぜ」
光が消え、煙が熱気とともに噴きつけてくる。
その熱気の中心に、朝陽がリボンを手にしたまま立っていた。
「うそ、あの状況で私のリボンを見切ったの……!?」
というか、この人すごい焦げてるんだけど生きてるの？
ものすごく焼き肉の匂いがするんだけど……。
様々な驚愕で動けない翠響へと、朝陽がリボンを放し、地を蹴った。
その速度は、先ほどまでのスパナの比ではない。
「！」
跳び退った翠響の目前で、朝陽の拳がアスファルトに打ちつけられ、地面が爆砕した。
――なに、この力……！
『どーよ、これが俺の女子力！』
朝陽がニヤリと笑い、翠響を見る。
その身体は髪や体毛が幾分か伸び、指先には鋭い刃のような爪があった。頭の上には狼のような耳があり、また背後に尻尾が揺れているのが見えた。
まるで獣人だ。
実際、朝陽のパワー、敏捷性、持久力は跳ね上がっていた。
『無限の力を感じるぜ……今ならどんな事象もッ！ 理不尽も！ 女子力（物理）でねじ伏せてやる！』
――なんて喜ぶ朝日の意識だが、この技は理性を代償とするらしく、鋭く並んだ牙（永久歯）の間から「グガアアアア！」と叫んでるだけだったりする。
どう見たってただの怪生物だ。
「こ、来ないで！」
恐怖を宿した声で――当然の反応である――翠響がリボンを放つ。今までのような遊びではなく、必殺の一撃だ。
「グガ（ん）？」
スパァァンと、獣化朝陽が振るった爪がリボンを切り刻む。
ついでに巻き起こった風圧がレオタードの一部を切り裂いた。
「あ……」
「グガア（どうだ、すげーだろ）！」
ニタリ。
「な、なによ。来ないで……近寄らないで！」
「グガアア（おい、待てよ）！」
身の危険を感じた翠響が撤退を始める。獣化朝陽が追った。
「グガ！」
捕まえようとした爪が周囲を次々に破壊していく。
「これのどこが女子力よ！」
翠響の叫びも破壊音に消し潰された。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2015年11月10日
- 参加申し込みの期限
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- 2015年11月17日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2015年11月17日 11時00分
