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「景貴さん、ごめんね。親の件でつきあわせてしまって」
荒井 景貴
と
紅林 柳霞
は、鎌倉にある紅林家の屋敷にいた。床の間のある広い和室に通され、柳霞の両親が来るのを待っているところだ。
「いえ、僕も責任を感じていますから」
「親との仲はもともと良くないから、景貴さんのせいじゃないよ」
話しているうち、襖が開いて両親が姿を現した。景貴と柳霞は、両親に向き合って姿勢を正す。
「何をしに来た」
開口一番、父の放った言葉は冷たかった。景貴が緊張の面持ちで切り出す。
「この間、ほとんど無理矢理にお会いした挙句、お見合いの邪魔もしてしまった僕のことをよく思わないというのは、無理もないことだと思います……」
「ふん、自覚はあるのか」
真面目に聴く態度も見せず皮肉を言った父に、柳霞は思わず気色ばむ。
「そんな言い方ないんじゃ……」
しかし、景貴にそっと手で制止され、柳霞は怒りを飲み込んだ。父は、娘が大学受験をすっぽかしたことで失望し、誰か優秀な部下と結婚させるくらいしか使い道がないと考えているのだ。私は、あたたたちの道具じゃない―――我慢ならないという気持ちは強いが、じっとこらえる。今日は、ひとりじゃない。
景貴が言葉を続けた。
「もし僕に娘がいて同じことをされたら……穏やかな気持ちではいられないでしょう。大切な家族なら尚の事です」
「……」
父も母も黙っている。気まずい沈黙を、景貴が破った。
「もしよろしければ、こちらのお菓子を召し上がってください」
彼が差し出したのは、今朝作ったばかりのタルトタタンだった。
「あらあら。これって雑誌に載ってたお店のお菓子よね? 食べてみたかったの」
母は表情を崩して愛想を言ったが、父は無言のままだ。
「僕と柳霞さんが知り合ったのは、僕のお店で柳霞さんがお菓子を食べてくださったときのことです。そこから少しずつ仲良くなれました……」
再度頭を下げ、景貴が続ける。
「ご両親にも、ほんの少しでも構いませんから、このお菓子で僕のことを知っていただくきっかけになれたら、幸いです」
「確かに、美味しいわね。お取り寄せはできないのかしら―――ねぇ、あなた」
母が、父に水を向けた。
「確かめることなく人を評価するのは、あなたの信条に反するのではありませんか?」
「……」
父は、黙ってフォークに手を伸ばし、ケーキを一口口にした。そして、小声で一言。
「美味いな」
「ありがとうございます」
再びの沈黙の後、父が口を開く。
「娘を幸せにする自信は?」
景貴は穏やかに、しかししっかりした口調で答えた。
「幸せにすると心に決めて、ここに来ました」
「……好きにしろ」
「―――お父さん……」
ふたりの交際を認める父の言葉は、柳霞にとって意外なものだった。しかし、父は柳霞の言葉を最後まで聞くことなく、座を立ってしまった。
「これ以上話しても、仕方あるまい。ここで失礼する」
退出した父を見送って、母は苦笑しながら言った。
「ごめんなさいね、あんな人で……昨晩お祖父様と話して、やっと折れたのよ」
柳霞は景貴の傍らで、じっと思いを噛み締めた。大切な人と一緒にいられる喜び、解けつつある両親とのわだかまり。彼女はまた一歩、自分の人生を歩みだすことができたのを感じていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三城 俊一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年11月03日
参加申し込みの期限
2015年11月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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