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【お三夜】猫と人、二つの世界が交わる夜
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●焼きそばと焼きおにぎりのつゆくさ
「いらっしゃいませー。焼きそば……と焼きおにぎりデースよ!」
たどたどしい日本語の店主は、ほっかむりに割烹着という和なおかんを演出した風体の
深縹 露草
であった。
「猫のお客様でも安心して食べれるよう葱類も生姜も猫が食べれない食材を一切使ってない焼きそばデースよ!かつぶし増し増し、青のりやマヨネーズはお好みでー! 焼きおにぎりもアールよ! オイシーイヨ!」
水樹はここで焼きおにぎりを買った。
三角に握って、しょうゆを塗って焼いたシンプルなものだが、これがおいしい。手が汚れないよう紙に包んでくれたのもありがたかった。
「ふぅ、口の中が生き返ったわ。ご馳走様」
「アリガトウございまーす」
すると入れ違いに
水鳥 茉希乃
が駆けこんでくる。
「恐れ入ります、普通の……普通の焼きそばをひとつ……それとお水はありませんか?」
「アリマース! どうぞどうぞ」
サービスで紙コップに水を注いで渡すと茉希乃はそれを一気にごくり。
「ありがとうございます。……またたび焼きって、見た目より変わった味でした。ああ、焼きそばの普通のソースの匂いが堪らなく恋しいです」
「フフ、あなた面白い人デースね。それにその服、巫女さんなんですか?」
「ええ、九夜山の奥の方の」
そう言ってから茉希乃は振り返って景色を見た。
「猫さんが露店を開くなんてちょっと不思議な光景ですが……これもこの島ならでは、といったところでしょうか。おや……あの方は、猫さんが人に化けていらっしゃいますね」
「そうなんですか? おっとこちらに来るようです。いらっしゃーい、猫さんでも食べられまーすよ!」
そんなふうに一人で店を回していた露草であったが、そのうち手が足りなくなってきた。猫も食べられる焼きそばということで猫たちの興味を引いたようだ。しかもそこに、紫苑が現れたのである。
「メニュー全部お願いします。三人前ずつ」
「アリガトウございまーす! でも、チョーット、時間かかりマース」
困った、と露草は思った。
誰かに手伝って貰わないと注文をさばききれない。
そこで露草は通りがかりの
天之川 麗仁
に声を掛けた。
「そこ行くお兄さん、バイトしませーんか! バイト代はずみマース!」
お坊ちゃま育ちの麗仁は一瞬きょとんとしたものの、これも人生経験かもしれないとこの誘いに快諾した。
麗仁がかつぶしや青のりやマヨネーズを乗せたり、お会計を手伝ってくれるようになったおかげで、露草の店は一気に回転しはじめた。
「ほんと助かりマース! あなた、私の救世主デースよ」
「どういたしまして。僕こそ勉強になります」
◇
祭りを楽しんでいるのは人間だけではない。
綺麗な緑色の目したお婆さんの白猫、名は
まちか
。素朴な柄の着物を纏い、二足歩行でのんびり歩く彼女は、
曖浜 瑠樹
の飼い猫だ。
窓辺でうとうとしていたら、仲間の猫に誘われて、家を抜け出してきたところだ。
彼女にとってはおなじみのまたたび焼きを頬張りながら歩いていると、焼きそば屋の前に見慣れたちっこい後姿を発見した。どうやら彼はひとりのようだ。
「人やにゃんこが沢山いるねぇ! お三夜祭り、面白いなぁ」
たくさんの猫たちの姿を見ながら、瑠樹はぽつりと零す。
「……まちかも連れて来たかったなぁ」
「呼んだかい?」
はっとして振り返った瑠樹の、驚いた顔が可笑しくて、まちかはくすっと笑ってしまう。
「……あれ、まちか?」
「あぁ、やっぱり瑠樹かい」
気まぐれに話しかけて、彼の両親はこの祭りに迷い込めてないようだと察する。
「どうせなら、一緒にお祭り楽しむかい?」
すると瑠樹は頬を紅潮させて笑顔になった。
「うん、喜んでぇ!」
まちかはにやり。
「……皆には内緒だよ?」
◇
「へー、猫の屋台ねぇ……可愛いじゃないの」
水中花火に万華鏡……不思議な商品を売る屋台を冷やかしながら歩いていた
水守 流
が足を止めたのは、猫の射的屋の前だった。
「お、射的なんかもあるのか。動き回るネズミを的に……いかにも猫らしい発想だな。嫌いじゃないぜそういうの。うっし、それじゃ早速やってみるか!」
腕まくりしてお金を払い、片目を閉じて玩具の鉄砲のグリップを握る。
ネズミはちゅうちゅう、店の奥に設えられた台の上を右から左へ走り回る。
「景品は、茶色のはお菓子、灰色のはおもちゃ、白いのに当てたら高級またたびだよ!」
またたびはいらないなと思ったが、お菓子くらいは欲しい。
よーく狙って、引き金を引く。
パン、と軽い音がして、コルクの弾が飛び出した。が、銃身が微妙に曲がっているのか、弾は逸れて後ろの壁にこつんと当たる。
「おっちゃーん、この銃まっすぐ飛ばないよ」
「何言ってんだよ、そこも計算して当てに行くのが勝負師ってもんじゃねぇかよ」
そのセリフに、流のゲーマーの血が騒ぎ出した。
肩をほぐしてもう一度鉄砲を構えなおす。
「見てろよ、次は当ててやる」
「ちっこいの、あんたもあれやりたいのかい?」
流の奮戦を、息を飲んで見守る瑠樹に、まちかが尋ねる。
お金なら少しは持っている。
射的くらい奢ってあげてもかまわない。
だが瑠樹はううん、と首を振った。
「見てるだけぇ。お兄さんすごいなあと思うけど、オレはねずみさん撃ったりするのこわいもんねぇ。ねえ、それよりお腹空かない? 焼きそば食べようよぉ」
猫も食べられる、という但し書きを見て、瑠樹はまちかの手を引き露草の店に寄った。
「いらっしゃいマーセ」
露草が笑顔で応対する。
「焼きそばふたっつください!」
「ひとつはかつぶし多めで、マヨネーズ抜きにしてくれるかい?」とまちかが添える。
「かしこまりました」
まちかがお代を払うと、麗仁がふたりに頼んだ通りのあつあつの焼きそばを手渡してくれた。
ちりちり踊るかつぶしから、幸せな香りが漂ってくる。
瑠樹とまちかは顔を見合わせ笑顔になった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月31日
参加申し込みの期限
2015年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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