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寝子島高校
【お三夜】お三夜迎撃準備! と書くと過激ですが要するにですね
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事件だ。
MMRの出動だ。
このMMRというのは、『萌・ミステリー・レポート』の略である。世界各地の謎を探求し解き明かすべく活動する国際組織MMRは現在所属メンバー1名、少数精鋭ながら活発に活動している。
今回、MMRの
鬼河内 萌
が調査に乗り出したテーマは、寝子島高校桐島義弘における謎行動の理由と目的の解明である。
計画的な調査ではない。というか、単にさっき、萌が義弘を見かけただけのことがきっかけだ。
MMRのネタ探しという名目で散歩していた萌は、ふらりと訪れたイベントスペースで義弘を目撃し戦慄した。
義弘の担当科目は数学だが、萌にとって数学は天敵レベルの苦手教科である。したがって萌と義弘の関係は、ハブとマングースのそれに等しい。けれども好奇心の翼はハブをコカトリスにもヤマタノオロチにも変えてしまうのだ。
――あのクールな桐島先生が子供用の椅子に座って何かを作っている……先生は独身と思っていたんだけどなぁ? ……まさか!?
そんな思考が脳裏をかすめたときにはもう、萌はアタックを開始していた。
「桐島先生……ま、まさか隠し子がいるとか!?」
心の聖剣を手に、好奇心の象徴たる猫の尾をやはり心の中にだけなびかせ、萌はどすっと義弘の横に座るのである。
本当に隠し子がいたとしたら結構衝撃だ。だがMMRは人のプライバシーを崩壊させるための組織ではない。その秘密はそっと胸の内にしまっておこう、と萌は決意していた。
けれども、
「隠し子? 私は独身だが」
義弘の回答は至極あっさりしたものだった。
「いえ、独身の人でも隠し子ならありなわけですよ☆ そもそも隠し子というものは~」
「私に子どもがいたら隠さないだろう」
平然と義弘は言うのである。まるでモラリスト世界の代表者であるかのように。
「……あ、はい、先生だったらきっと、そうなさると思います」
萌は自分の額に、「ちょめっ☆」とデコピンして舌を出した。やーん、萌の勘違いー(またしても)。
「それで先生は、どうしてこんな場所に?」
「お三夜まつりの仮装を作りに来た。そのための場所ではないのか?」
ここでまた萌の桃色の脳細胞(通称MMR脳)が高速回転を行った。
「仮装! 誰のために作っているんです!?」
マイクを握っていたとしたら、きっと萌はそれを彼につきつけていたことだろう。
「自分の、だが」
――やっぱりな。
「……MMR、撤収します」
「よくわからんが、わかった」
「けれど鬼河内メンバーはこの場に残って、仮装グッズ作りを行いたいと思います」
「ますますわからんが、わかった」
「意外と先生、柔軟ですね。数学の教師なのに……」
「意外は余計だ。人生は数学ではない。数学が美しいのは、ある種現実離れしたところでものを考える学問だからだと私は思っている」
話しながら彼は、手元の黄色い色画用紙に丸を描き始めていた。これが、コンパスで描いたような正円ではないか。
「先生、すごい! 機械みたい!」
「ありがとう。まあ、慣れだな」
義弘は誉められても照れたり謙遜したり逆に驕ったりせず、ごく平然としている。
「ところでそれはネズミの耳ですか?」
「そうだ」
「黄色いネズミ! 版権的にまずいですよそれは! 電気が出たりするともっとまずい!」
「鬼河内が言おうとしているやつの耳は正円ではない」
「あっ!」
萌はもう一度自分の額に、「ちょめっ☆」とデコピンして舌を出した。
――でもなんで、言おうとしていることがわかったんだろう。桐島先生……?
いやむしろ驚くべきは、先生が『版権的にまずい』をすぐ理解したことだろうか。
通路を挟んだ側の長テーブルに、
小山内 海
は案内された。
「ヘイ、この猫耳を持って帰ってくれよ」
男前なVサインを見せてから、サンマさんは猫耳カチューシャを海に手渡してくれる。
――猫耳? あ、本当だ。
海は両手でこれを受け取る。女の子向けなのだろう。赤と黒のギンガムチェック調でなんともキュートだ。
スケッチブックを開くと、海はさらさらと文字を綴った。
『ありがたくもらうね』
「オーライ。また会おうぜ」
サンマさんは二カッと微笑んで(表情は変わらないけれど、そんな風に見えた)颯爽と去って行く。
サンマさんも忙しそう。
海は彼の背を、西部劇のヒロインのように見送っていた。
突然だが、サンマさんの弱点は足元であるということを書いておこう。これは、彼の全身をちょっと想像してみればすぐにわかると思う。
このとき、颯爽と去って行ったはずのサンマさんが、置かれてあった椅子の足につまずいて転びそうになった。「うわ!」とか言っている。まあ、持ち直したが。
サンマさんも忙しそう……。
大変だなあ、サンマさんの中の人。
――中の人、いるんだよね??
さてさて、猫耳をつけて海は制作スペースに着席した。席を間違えないようちゃんと確認しておく。
えーと、こっちが子供向けで、あっちが大人向けかな――と海は会場を見回す。
気をつけたいものだ。変なところに座ると、幼児向けの席になってしまうだろう。小さな子たちの作業は、制作というよりお遊戯に近い。そこに混じるのはちょっと恥ずかしい。
だから海はどうしても気になるのである。
――桐島先生はなんで子供向けの方にいるんだろう?
あの先生のことだから、きっと完璧主義者なのだろう。だから「私の技量は幼児のそれに等しい」とか言って、あえてあの席にいるのかもしれない……?
まあ先生のことはともかく、さっそく作業を始めようじゃないか。
鋏を取ろうとして伸ばした海の手に、誰かの手が重なった。
ふわっと甘い香りがした。
いい匂いだ。香水だろうか。花のような。
「海ちゃん?」
その人は、海の手に置いた手を動かさなかった。そしてくすりと笑ったのである。
同性の海でも、思わずどきりとするほど色っぽい笑み。
けれど幼女のように、あけすけで無邪気な笑み……。
彼女が微笑むとまた、あの甘い香が濃厚になった。
朝野 未沙
だ。クラスは違うが同じ寝子高の一年生である。海は以前、とある事件に巻き込まれたおり未沙と出会い、互いに知り合っている。
「久しぶり」
『あ、うん、みさちゃん、いつ以来かな……?』
海はそうスケッチブックに書こうとして、「あれ?」と思い始めていた。未沙はまだ海の手に手を重ねたまま動かさないのだ。そればかりか海の手の甲を揉んでくる。マッサージするかのように。優しく、けれども適度に刺激を与えながら、しっとりと。
もし海が話せたら、きっと甘えたような声になっていたことだろう。
「おっとごめんね。これはうっかり」
すると未沙はようやく気付いたように手を引っ込めたが、その右手をしばらく自分の頬に当てていた。
『あはは、みさちゃん、くすぐったかったよぉ』
海はスケッチブックの文字で抗議しておく。
「海ちゃんも可愛い子たちのコスプレ姿を拝みに来たの?」
『え? おがみに? わたし、いしょうを作りにきたんだよ』
その文字を読んで、
「ああ、そうね。うん、衣装作り、いいわね」
合点がいったようにこくこくと未沙はうなずいた。
「あたしは作るのは難しいから、レンタル衣装のコスプレにしようかな。でも海ちゃんを手伝うからね。着替えも……ウフフ」
『ありがとう』
「特にお着替えは、念入りに手伝ってあげるからね?」
みさちゃんは親切だなあ――海は素直に感謝した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月12日
参加申し込みの期限
2015年10月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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