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【お三夜】まじかる・りりかる・人助け☆
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鈴原 天音
もまた、その日商店街で買い物をしていたひとりだ。
そして買い物のおまけに件のキーホルダーを手に入れた――結果。
「あ……ありのまま今起こったことを話すんだよ……!」
商店街での買い物でもらったマスコットが突然しゃべり出したと思ったら魔法少女にされていた。
「な、何を言ってるかわからないと思うけどわたしも何を以下略なんだよ……!」
という状況に陥って現在に至る天音である。
ちなみに天音は今、商店街の路地裏の隅っこにしゃがみ込んでいる。
そして、好き放題やらかした挙句に現在は無言を貫いている黒猫とにらめっこをしている最中なのだ。
「……って、ほんとにどうなってるのこれー!? え? 魔法少女? どゆこと?」
混乱しきりの天音だが、黒猫は無責任にもやっぱり無言。
腹いせにぶんぶんシェイクしてみても、黒猫はもう、やっぱりただのキーホルダーなのだった。
「うーっ、猫グッズをタダでゲットした時はラッキーだと思ったんだけどなぁ……」
小さく唸って、天音は黒猫の赤い瞳をじっと見つめる。
「……確か、人助けすれば元に戻れるって言ってたよね?」
お三夜さまキーホルダーは、やっぱりうんともすんとも言わない。
けれど、天音にはその瞳が、そうだとばかりに瞬いたように思われた。
「……よし! こうなったら迷ってる暇なんかないんだよ!」
元よりポジティブな気質の天音である。
覚悟を決めた彼女は、すっくとその場に立ち上がった。
オレンジ基調の魔法少女服のスカートとねこ耳ねこ尻尾が、ふわりと揺れる。
「人助けして、早く元の姿に戻らなきゃ!」
決意を胸に、路地裏から旧市街の通りへと繰り出す天音。
(こうなったら、恥はかき捨てなんだよ!)
商店街を行く人の視線が自然と自分に引きつけられるのも何のその。
天音は、困っている人を探してどんどんと歩を進める。
途中、通りがかった公園で、老人と少年と共に何か探している様子の魔法少女――
仙藤 紫
だ――を見かけたが、彼女は探し物に夢中で、天音には気づかなかったようだった。
(わたしの他にも魔法少女がいたんだよ! 負けてられないんだよ、わたしも頑張らなくちゃ!)
このへんてこな事態に陥っているのは自分だけではないということを知り何だかほっとすると共に、懸命に人助けをする紫の姿に天音の心は励まされる。
そして、助けを求める人を探して歩くうちに、
「あれ、あの木のところ……」
天音は、街路樹の上の方を見上げておろおろしている女の子に気がついた。
どうしたの? と声をかければ、女の子は泣きそうになりながらも状況を説明する。
「え、子猫が木から降りられなくなった?」
見上げてよくよく目を凝らせば、そこには確かに、木の枝の上で震えている子猫の姿。
(わたしなら、ろっこんを発動すればあそこまで届くんだよ!)
自分ならこの女の子と子猫を助けられると、天音はきゅっと口元を引き締めた。
そうして、今度は女の子に向かってにっこりと優しく笑いかける。
「任せて! お姉ちゃんが助けてあげるんだよ!」
明るく請け負えば、女の子の表情が幾らか華やいだ。
「本当!?」
「うん、本当なんだよ。だから、ちょっとだけ目を閉じててもらえるかな?」
「目? 目を閉じるの?」
「そう、魔法を使うところを人に見られちゃいけないって決まりがあるんだ」
秘密だよと口元に人差し指を立てれば、女の子の瞳はきらきらと輝いて。
彼女が素直に瞼を閉じたのを確認して、天音はとんっ、とその場で軽くジャンプ。
そして、ろっこんの力で自分にかかる重力を軽くして、子猫がいる枝の近くまで跳び上がると、そのまま手近で丈夫そうな枝の上に降り立った。
「ほら、こっちだよ」
大人しくしている子猫を胸に柔らかく抱いて、天音はぴょんと地面に着地する。
子猫が、飼い主の姿を間近に見て嬉しそうにみゃーと鳴いた。
「はい、もういいよ。この子はもう大丈夫」
ぱちりと目を開けた女の子の腕に、子猫を預ける。
子猫が女の子の顔を舐め、女の子がくすぐったいと笑うのを天音はあたたかな気持ちで見守った。
「魔法使いのお姉ちゃん、ありがとう!」
女の子の言葉を合図にしたように、天音の服装が元に戻る。
目を丸くする女の子の様子に黒猫曰くの『人助け』が叶ったことを見て取って、天音は女の子へと悪戯っぽく微笑んでみせた。
子猫と一緒に去っていく女の子の後姿を見つめながら、口元を緩める天音。
(あーよかった……。子猫も助かったし、わたしも元に戻れて万々歳なんだよ)
でも、と天音は先ほどまでの自分の格好を思い返す。
猫の耳や尻尾も、ふんわりしたスカートも、たっぷりのレースもとびきり可愛かった。
(あの衣装、実はちょっとだけ気に入ってたんだ)
だけど、そのことはひと時だけの魔法少女だった天音の、小さくてとびきりの秘密なのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月10日
参加申し込みの期限
2015年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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