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【お三夜】まじかる・りりかる・人助け☆
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八神 修
がその子猫に出会ったのは、寝子島駅近くの路地裏だった。
切なげな鳴き声に誘われて路地裏へと足を踏み入れれば、そこには助けを求めるように修を見上げる長毛種の子猫の姿。
しゃがみ込み子猫を抱き上げて何を訴えているのか検めれば、長い毛にキーホルダーが絡まっていて。
「ああ、これのせいか。よしよし、痛かったな、もう大丈夫だ」
丁寧にキーホルダーを外し、「頑張ったな」と鞄から取り出した乾燥ササミを与えてやる。
甘えるようににゃんと鳴き身を寄せてくる子猫の頭を、修は目元を和らげてそっと撫でた。
と、そこまではよくあることだったのだが、直後キーホルダーの黒猫が動き出して――、
「……こりゃ驚いた」
気づけば、修はあっという間に魔法少女に大変身。
視線を落とせば、身に纏っているのは上品なフリルがあしらわれた白のふんわりロングドレス。
髪も伸びてしまったようだと頭に触れれば、ご丁寧に猫耳まで付いていた。
驚いたとは言いつつも冷静な修とは対照的に、偶然その場に居合わせてしまった子猫は目を丸くする。
「服まで変わったのは始めてだ。今まではパンツスーツや魔法青年で済んでたからな……」
やれやれとため息を零して、けれど修はすぐに気持ちを切り替えて顔を上げた。
人助けをしろというお三夜さまキーホルダーの言葉を思い出す。
「しかしまあ、これなら別人の素振りで人助けも悪くない。どうせ助けるまでは戻れないんだ、建設的に前向きで行こう」
おいでと呼べば、硬直を解いた子猫は暫しの逡巡の後、修の腕の中にとび込んできた。
子猫を腕に抱いたまま、修はすっくと立ち上がる。
「さあ、駅前でバリバリ人助けだ」
子猫と一緒に路地裏を出れば、落ちているゴミが目についた。
拾い上げ、駅に設置されているゴミ箱へときちんと捨てる。
『夕方までずっと助けて助けた扱い』だ、と修自身が思い決めているせいか、服装は元には戻らなかった。
(よかった、都合がいいな。俺が納得しない限り変身は解けない方がいい)
ゴミを拾う際に地面に下ろした子猫も修の後をついてきてくれているので、こっちも一安心だ。
その後、修は大きな荷物のせいで横断歩道の前で立ち往生しているお年寄りを見つけ、
「荷物お持ちしますよ」
と声をかけ、その手から大荷物を受け取って一緒に青信号の横断歩道を渡った。
また、こけて大泣きしている小さな男の子が立ち上がるのも手助けし、
「1人で立てたな。よし、偉かったね」
と、その頑張りを讃えてやる。
涙をぐいと拭った男の子が修に笑いかけた、その時。
「あれっ? 修ちゃんなのだ?」
と背後から声がかかった。名前を呼ばれて、流石にぎくりとする修。
振り返ると、そこにはカメラを構えた
後木 真央
(魔法少女姿)がにっこりとして立っていて。
「修ちゃん似合ってるのだ♪ 一枚撮らせてほしいのだ~」
流石に友人、しかも魔法少女騒ぎのことを知っている相手は誤魔化せなかったかと修は内心冷や汗をかく。
だが、ここで自分が彼女の言う『修ちゃん』だと認めてしまうわけにはいかない!
演じろ、演じきるんだ、千の仮面をかぶれ修!
「……私はごく普通の魔法少女ナインです。この猫はマスコットのロング」
「え? でも修ちゃ……」
「ナ・イ・ンだ。この世には知らなくて良い事があるのだよ……!」
とてもいい笑顔で真央へとプレッシャーをかける修。
それ以上言わないでくれ、という修の想いが伝わったのかその謎の迫力に気圧されたのか、
「わ、わかったのだナイン。真央ちゃんはこれで失礼するのだ、頑張るのだ~」
と、真央は修――じゃなくて魔法少女ナインへとエールを送りその場を去った。
真央にもまた、まだまだやるべきことがあるのだろう。
一息ついた修は、ぽかんとしている男の子の頭を撫でてやって、また人助けを再開する。
次に見つけたのは、突然産気づいて苦しんでいる妊婦だった。
修が駆けつけた時には既にタクシーが手配されていたが、同行者がいないということでその役を買って出る。
手を握って彼女が安心するよう声をかけているうちにタクシーは病院へ。
病院側の手配で彼女の夫とも連絡がつき、夫の付き添いの元で無事に出産を終えた女性が病室に移る頃には既に日が暮れかけていた。
車内でずっと自分を励ましてくれたのが本当に心強かったと女性に晴れた顔で感謝の言葉を伝えられ、修は温かな気持ちで病室を後にする。
そして、病室の扉を静かに閉めた途端――修は元の姿に戻っていた。
「本当によかった……格好はともかく、人助けは悪くないな」
ふと廊下の窓から眼下の景色を臨めば、そこにはロングと名づけた子猫の姿。
「ずっと待っていてくれたんだな……うん、早く一緒に帰ろう」
また家族が増えたことを嬉しく思いつつ、修は外で自分を待つ子猫の元へと急ぐのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月10日
参加申し込みの期限
2015年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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