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人をダメにしちゃうソファ
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【そして現実へ……】
「んー、この手触り。どこかで……」
立派なお屋敷をばりばりとお掃除中なスーパーメイドさん、
羽入 癒雨
。ふと気付けばそこにある、見覚えのないソファにどっかと寝そべりまして、むにむに、むにゅん。揉みこんでみますと、そのえもいわれぬ極上の感触はどこか、身近にある何かに似ているような気がしてきます。
むにむに。むにゅにゅん。
「何だったかなーこれ…………あ、そっか!」
と、何かに気付いた癒雨はおもむろに、ご自分の胸元、すなわち自慢のFカップ☆巨乳をむにむに、むにゅん!
「おっぱいの感触のソファかぁ、再現度高いなー。うは~、それにしても良い触り心地、座り心地だわ~」
あんまり気持ちが良いもので、ぐったりゆるゆるーな癒雨は何度も何度も、むにむにむにゅん……というのは良いとしまして。癒雨の知る限り、彼女のお仕えするお嬢様や、または同僚の後輩メイドさんなど、真面目な彼女たちが自分からこんなものを持ち込むとは、ちょっと考えられないことです。
「うおーっ♪ 何コレ、気が利くじゃんっ」
その証とも言えるでしょうか? ソファの周りには、お酒の大好きな癒雨が好む銘柄のブランデーが、ずらずらり! と大量に並んでいたりしまして。
「お屋敷でお酒飲むの、あたししかいないのに。うーん、アヤシイ! アヤシイわ、これは確かめてみないとねっ」
と、アヤシイお酒をちょっぴり毒見……なんてつもりかどうだか、癒雨はボトルをぐいとあおり、ラッパ飲み!
「……ぷっはぁーーーくーーーっ、うめぇーーー!! この香り、舌触り! しみるーーーっ!」
警戒心もどこへやら、てゆーか最初からそんなものあったのやら分かりませんけれど。お掃除用具もぽいと放り投げまして、ぐいぐいぐいと、もう全力で飲み始めてしまいました。
見れば実に気の利いたことに、そこらに並んでいるのはお酒ばかりではなく、各種リキュールやらソフトドリンクやら、フルーツ類やら調味料やら……色んな形、大きさの氷も。カクテルの材料までも完備!
「なーんだ、これって、あたしのための粋な計らいってやつね! そーゆーことなら、思いっきり楽しんじゃおうっと」
なんて。日頃の彼女のすこぶる優秀な働きに対する労いだとしても、それこそ彼女のご主人様や同僚のメイドさんが、こんな風に真昼間からお酒を勧めたりはしないだろうとは、癒雨も思うのですけれど……今はともかく。目の前にあるお酒を、飲んで飲んで、飲み尽くすのみ!
「あー、しあわせだなぁ~。もう仕事とか、どうでもいいや~! あははは~っ」
ぐいぐい、ごきゅごきゅ。水割りで、ソーダ割りで、あるいはオン・ザ・ロックで。色んなカクテルを作ってはぱかぱかと喉へ流し込み……もちろんストレートでも! ごっきゅごっきゅと、まるでジュースでも飲むかのように、ぐいぐいトンでもない勢いで減っていく琥珀色。増えていく空瓶。
そんな飲み方をしたなら当然のこと、癒雨は、
「うへへへぇ。あらひ、もう、らめぇ。らめにらっひゃう~、ひィっく! んぐんぐんぐ。ぷはぁ~きくぅ~~~!」
もう、べろんっべろん! であります。
やがて、呂律も回らないほどに酔っぱらいつつも、全てのお酒を余さず飲み尽くす頃には、
「…………ふへぇ~、しやあせ~…………すぴー」
なんとも無防備。ただでさえ胸元が開いて露出度の高いメイド服が盛大に、乱れに乱れたあられもないお姿で、彼女はすっかりぐうぐうと寝入ってしまったのでした……ああ、セクシー!
打って変わって、静かな個室。桜花寮の自室へ帰宅した
浮舟 久雨
の目の前にも、ソファは姿を現しておりました。
(……誰の仕業だ? いや……少なくとも、同室の者ではないな。となると)
ふん、とつまらなさそうに小さく鼻を鳴らして、久雨はソファを一瞥します。
恐らくは神魂によるものであろう、と予想はつきながらも。彼女はそれから、容易に目をそらしてしまうことができません……なぜなら大きなソファは、雄大かつ優雅なシルエット、蒼い海を誰はばからず悠々と泳ぐ、彼女のお気に入り。鯨の形をしていました。
(ふむ……これは)
思わずそっと、手を触れます。するり、する、と静かに撫でてから、ふに、と手を沈み込ませます。
(……ふかふかしている。想像以上だ……)
滑らかな手触りの鯨の背に、誘われるかのように。久雨はつい抗えず……ぽふ。腰を落とし、横たわります。途端、まるで柔らかな陽光の差し込む暖かい海中で、人懐こい鯨に優しく寄り添われて眠りにつくような、そんな空想が久雨の胸を満たし、自然。まぶたがくいと下がって、心地の良いまどろみの中へと……。
「……ッ、い、いかん!」
がば! すんでのところで久雨は身を起こし、引き剥がすようにソファから離れます。確かに、気持ちの良いソファです。このまま何も考えず、ころんと全てを投げ出して横たわったまま、鯨と泳ぐ夢に身を委ねてしまえたら……そんな風にも思います。
けれど、
(今日のうちにすべきことが、まだ終わっていない! まだ、お預けだ。我慢、我慢だ……)
ぷい、と鯨ソファからは視線を外し、
「……ふっ。私の意志の強さ……甘く見るでないぞ?」
何とも凛々しい背中でそう語ると、久雨は本日、寝る前にやっておかなければならないと自身に決めていることを、先にすっかり済ませてしまうことにしました。
授業の予習復習に始まり、明日の学校で必要な諸々の用意。部屋の片づけや、制服のアイロンがけなどなど……加えてついつい、無理に今やらなくても良いことまでてきぱきとこなしてしまうのは、気がはやるあまり、だったのかもしれません。
(我慢。我慢……まだ、我慢)
なんて心に唱えながら、努めて無心に作業すること、実に二時間後。こんな時だけやけに気になって、やらなければと思うことは後から後から出てきたりしつつも、
「……よしっ」
どうやらこれで心残りは無かろうと割り切ることができるところまで、部屋中のあれやこれやを片付けてしまった後に。
改めて久雨は、未だ部屋の中央にひっそりと佇む、大きな鯨へと向き直りました。
先ほどと同じように……そっと、手を触れて。するり、する、と静かに撫でて、ふにふにと絶妙に沈み込む感触を楽しんでから。彼女はゆっくり、どこか恐る恐るに、身を横たえます。
「……ふあぁぁぁ……」
とろり、ぬるま湯のようなあたたかい海へ、緩やかに沈んでいくような。まるで大きな鯨の背に身を預け、ゆったりと泳ぎ回るような。途端に胸を満たすそんな感覚に、久雨は今度こそ、全身を委ねます。
ふと、ぼんやりとした目をちょっぴり開くと、あたりには鯨を模した様々なグッズや、彼女の好きなラムネの瓶なども置いてあったりすることに気付くものの……今は何だか、そうしたものにはあまり、心を惹かれません。
ただ、思うことがありました。
(……触れたいな)
何だか無性に、誰かの体温を感じたくて。人恋しくて。
誰か……近しい誰かが、今だけでも、側にいてくれたなら。
(……ふふ。言えないのだがな、結局。私は……)
それでも、代わりに両手を伸ばし、クッションを抱き締めたなら。鯨は、すがるように頬を擦りつけた久雨を柔らかく受け止め、胸にぽっかりと開いた寂しい穴を、ひと時優しく埋めてくれました。
ふわり、瞳を閉じます。
まぶたの向こうには、果てしなく広がる青い、青い……青い海。
『人をダメにしちゃうソファ』! だなんて、良く言ったもの。形も様々、あの手この手で誘惑をかけてくるソファに捕まってしまったなら最後、どんなに鉄の心をお持ちの方も、もれなくゆるゆる、ふにゃふにゃ! になってしまうようです。心行くまで楽しんだり、いつもとは違った緩んだ表情を見せたり、ぐうすかぴーと存分に眠りを貪ってみたり……束の間の現実逃避を、彼らは満喫したことでしょう。
けれどソファは、寝子島ではおなじみ、神魂による現象の産物でありまして……いつかはすっぱり、消えてしまうもの。
「…………ん」
桜花寮の自室にて。久雨が目を覚ませば、共に海を泳いだ鯨のソファは、既に無く。ゆっくりと身を起こし、膝を抱えて、彼女はぼんやり。
あれは何だったのだろう……なんて思いつつも、心は満たされて。ただ、何だかとても、
(むう……余計に、人肌恋しくなってしまったな。今日は隣で眠りたい、なんて言ったら……ふふ。彼女は、どんな顔をするだろうか……?)
久雨はきゅっと肩を抱きながらも、今は外出中らしい同居人、そのあたたかな体温へ思いを馳せ、微笑みます。
変わってお屋敷では、癒雨がぱちりと目を覚まし、うーん! とひとつ大きく伸び……をした拍子に、こぼれてしまいそうに揺れた胸元をぐいと吊り上げ、ささっと身なりを整えたなら、
「夢だったのかなー? 何だか分かんないけど、でも気分爽快、寝ざめバッチリ……ぃよしっ!」
ぱち! と両手でほっぺを叩いて、やけにすっきりシャンとした頭で、さっそくきりきりとお仕事の続きを始めました。
「家の連中が帰ってくる前に、仕事だ仕事っ! パーフェクトメイドさんの名前に、傷をつけるわけにはいかないのよーっ!」
……ひと時和んで癒されたなら、やがて誰もが、目の前の現実へと帰ってゆくでしょう。すっかりダメになってしまうほど、みんな弱くは無いのです……ソファはそんな彼らを、ただ優しく、ひそやかに。そっと、背中を押してくれるだけ。
ただ、それだけなのですから。
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あとがき
担当マスター:
墨谷幽
ファンレターはマスターページから!
墨谷幽です。『人をダメにしちゃうソファ』のリアクションをば、お届けいたします~。
実のところ、墨谷は例のソファ、持って無かったりします。ただ、一度だけお店で見かけて、おおこれが……なんて戦々恐々としながらに座ってみたことがあります。
ダメですね。人目はばからず全てを投げ捨ててしまいたくなる欲求にかられて、どうにか身を剥がすことには成功したものの、あれはムリ! あんなの買ったらもう……もう!
というわけでもっぱら、買った人やにゃんこやらわんこやらがゆるゆるふにゃーん。な画像を眺めて楽しむに留めております。
……でも、欲しいな。
今回は皆さんご自分なりの最適ピッタリソファで、思う存分ふにゃっていただきました。いつもとは違う、緩んだお顔とのギャップを楽しんでいただけましたら、幸いですー。
あ、ちなみに、理事長先生は終始おひとりで寝こけてた模様です。あずさがっかり! 今度またどこかでお見かけの際は、ぜひ構ってあげてくださいね……?
それでは、今回もご参加をいただきまして、ありがとうございました!
またの機会にお目にかかれますことを、心よりお待ちしております~。
お疲れさまでした!
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墨谷幽
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月02日
参加申し込みの期限
2015年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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