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人をダメにしちゃうソファ
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【男三人寄れば……】
放課後、学校帰り。
「おっ! ちょうどいいところに、椅子あるじゃん」
桐野 正也
が示したそれらをまじまじと見つめるにあたっては、
工藤 耀
に
六月一日宮 檸檬
などは、
(……何だこれ、アヤシイ……)
(絶対神魂とかだろ、これ……)
やっぱり、そんな風に思ったりするわけですけれど。
ふたりの先輩たる正也は、警戒するそぶりなんて実にまったく見て取れないままに、
「ちょっと座って話してこうぜ、いよっと……うおお何だこれやべぇ、超気持ちイイ、ああ~超落ち着く~」
(あ、座るんだ……)
(座っちゃうのか……)
道端に脈絡なく、三つ並んだソファの真ん中へ躊躇なく腰かけてしまうあたり、耀と檸檬は先輩の先輩たる所以とでも言いましょうか、ポジティブな彼の大物感の片鱗をちょっぴり垣間見たりしました。
それはさておき、正也がもっふりと身を沈み込ませたのは、中央に窪みがある丸型で、いわゆるビーンバッグチェアと呼ばれるものです。座ったり寝そべったり、時には抱きかかえてもふもふしたりと、幅広い使用法で癒しを提供してくれる優れものなのです。
そんなのに座ってすっかりゆるゆる、がっつりと堪能しながらに正也先輩が振ったのは、お年頃の男子三名。ぜひとも聞いておかねば、といった話題でありまして。
「それで、あ~。何だっけ~……うお~和む~癒される~……ああそうだ。六月一日宮、リア充になったって~?」
「ああ、そーなんッスよ先輩。こいつもついにヘタレモンを卒業して男に……って、それはまだか? なあ、どうやって告白したんだよ~」
「な、な……!?」
これには耀もまた興味津々、ソファについてはちょっぴりアヤシミつつも、聞かずにはおれないわけでして。
「何でお前ら、俺に春が来たこと、知ってるんだー!?」
唐突に始まった自分へのイジリに、檸檬くんはわたわた。何を隠そう、彼は最近、めでたく彼女ができたそうでして! 北海道弁が可愛い1コ上の彼女さんと、嬉し恥ずかしながらにいちゃいちゃ、幸せの中にいらっしゃるとのことで……ほら。そういったことになりますと、ね? そのきっかけとか、告白の言葉とかなんとか、ね? やっぱり気になるわけでして。はい。
「い、いや、それはその。
バイト中
にその、イイ雰囲気になったっていうか。彼女に背中を押されてというか……」
「へぇー! お相手は2年だっけ、誰かは知らないけど、年上の魅力にころっと行っちゃったかぁ~? へっへっへ~」
「そりゃもう、彼女包容力ハンパねーっていうか甘えたくなるっつーか、それなのに慌てた時のなまりとか赤面してるとことか可愛らしーっつーか……って! 何言わせるんすか、きりのん先輩このやろーっ!」
「照れるな照れるな~」
なんて、旬な話題で弄り倒す正也先輩のぐでぐでだるーん状態に、弄られる檸檬のテンパり具合がどうにも面白くて。傍らで耀が、すちゃ! 取り出したのは、スマホです。
「先輩がいつもよりダメに……檸檬の反応も面白すぎるだろーこれ。写真撮っとこーっと」
「って、何撮ってんだ工藤ーっ!」
「わはは~、撮れ撮れ~もっと撮れ~。ああ~、こりゃ気持ちいいなぁ~」
「お~ま~え~ら~っ!!」
さて。正也先輩がゆるるーんと座っておられるその両脇には、他にもそれぞれひとつずつ、ソファがありまして。
ひとつは、ハートの模様が何だか可愛らしい、サッカーボール型クッション。隣のテーブルにはアップルパイ、林檎のタルトに林檎のコンポートなど、林檎を使ったスイーツがずらり……暇つぶし用に、携帯ゲームなんかも置いてあります。
もうひとつは、目に鮮やかな黄色の、レモン型クッション。レモン柄のリストバンドに、テーブルにはレモンのはちみつ漬け、レモンクッキーと、とにかくレモンづくし!
「って、彼女の手作りドーナツまで! 美味いんだよな~これ……じゃなくて」
「つまり、俺らのためのソファ。ってことだよなぁ……」
うーむっ、と腕組みで考え込むふたり。何しろ自分たちの好きな物が満載かつふかふかで気持ち良さそうなソファで、いかにも座ってみたい、もう座らずにいられない! といった感じではありますけれど。
「ほぁぁぁ~、たまんないな~これ、この手触りとか感触とか最高だな~これ」
もはやソファにうつぶせ、両腕でもってがばっちょと抱き込みまして、これでもかと緩んだお顔の正也など見ますと、少々躊躇ってしまったりもするわけでして。
改めて、耀はぐっと拳を握り、決意します。
「確かに、このソファには惹かれる……でも、俺は桐野先輩みたいにはならない! ああなってたまるか……」
「な~お前ら、いつまで立ち話してんだ~? ほら、こっち座れよ~」
ぐいっ。
「えっ」
「あ」
ぽふん! 耀は先輩に手を引っ張られるまま、ハート柄のサッカーボール型ソファへとうっかり、身を預けてしまいました……途端。全身を優しく受け止め包み込まれるような、この絶妙な心地良さ!
耀もあえなく、
「……うにゃあ……何だこれやべぇ、気持ち良すぎる~。ふぁあぁぁぁ~」
「だろ~ん?」
これで三人のうち二人までもが、ゆるーん。だるーん!
「あーあ、工藤まで……いや、待てよ?」
と、そんな状況を隙と見たのが、先ほどは弄られるままだった檸檬くんであります。
「これはチャンスだ、反撃してやるぜ♪ きりのん先輩~? 先輩にも気になる女子のひとりやふたり、いるんすよねー? どんな子っすか、どこまで行ってるんすか!」
「あ~、俺もそれ、気になるな~。例えば~、後輩の中で気になる子とか~……」
なんて檸檬と、ゆるふにゃ耀がふたりでもって、そんな風に尋ねてみましたら。
ほわわわわんっ。正也の頭の上に浮かんだフキダシの中には……小さく控えめながらも、ハートマーク!
「「わかりやすい!」」
「いや~。俺~? 俺はな~、まだまだかな~。そりゃあいけるならいきたいけどさ~きっかけがな~、まだどうにもな~」
自分の胸中がほわんほわんと漏れ出していることを知ってか知らずか、正也先輩はそんな想いをぶっちゃけました。どうやら気になる相手はいるものの、前に進むタイミングが掴めない……みたいな、そんなカンジな模様です。
「そっか、先輩でも苦労とか悩んだりとか、するんすね……」
「まあな~、で? 工藤はどうなんだ~?」
きゅぴん! ゆるゆるだった正也のおめめがにわかに、ちょっぴり輝きを取り戻します。彼的に、耀については特にどうにも、気になっていることがありまして……反撃!
「俺はてっきり、もう付き合ってるのかと思ってたぜ~。あいつとはどうなってるんだね、うん~?」
「なんだ、工藤も気になるヤツいるのか? どうなんだね、工藤くん?」
檸檬も漏れなく乗っかって、問い詰めるのは正也の妹分的な、ボーイッシュな彼女とのカンケイです。何だか最近、耀とはやけに距離が近くなってきたように思えるのは、何も本人たちに限ったことでは無いのでしょう。
「いやっ、あいつは友だちってか、親友なだけ……だったんだけど。その……最近、一緒にいて『楽しい』ってだけじゃ無くなってきたような気がして……あいつが他の野郎と笑ってたりすると、何か、もやもやするしさ。そうじゃなくても、あいつを見てたら、時々胸のあたりが、きゅーってなるんだ。いや、俺もあんまり深く考えてみたことはねーけどさ、でもこれってもしかして…………っておい! 何笑ってんだお前らー!」
気付けばふたり、真剣なお顔の耀を肴に、お腹を抱えて笑ってたりしました。
「何だよ、聞いといてもー」
「はは、悪い悪い! お前も真剣なんだな~。良いじゃん、応援するぜ?」
「まぁ、そうだな~。俺が言えることは~……あれだ、あれ」
と、今度は正也が不意に、マジメ顔。がっしと耀の肩を掴んで、
「あいつにヘタなことしたら、許さないかんな?」
「う……うっす。了解っす……」
なんて返した途端に。再び、ふんにゃり! 笑い始めた先輩と友人に、耀は思わず脱力、深々とソファにめり込むのでした。
はてさて、檸檬くん。
(くっ……ここまで抗ってきたけど。誘ってる……あのソファが俺のこと、すっげー誘ってる……!)
れも~ん。れも~ん! と、レモン型ソファがとにもかくにも、檸檬を強烈に誘惑してくるのです。
一足お先にぐったりだるーん、ゆるふにゃ状態のふたりを見てみますと、
「六月一日宮も意地張ってないでさ~、さっさと座っちゃえばいいのにな~」
「いいのにな~」
「「ねーっ」」
「くっそー、楽しそうだなあんたらー!」
これがまた、気持ち良さそーで楽しそーなのです。
「ううっ、俺もああなるのか……!? でも、レモンが俺を誘って……でも、あんなだるーんな顔を晒すわけには、いやでも……ああ!」
なんて彼、けっこー頑張りはしましたけれど。まぁ、神魂製ソファによる強力プッシュなもので……たとえ屈服してしまったとしても、責められるいわれも無かろうというものです。
というわけで、
「…………ええいっ、抵抗できるかーっ!」
「わ~、来た~!」
「来た来た~!」
「ふおぉぉぉ、この座り心地に、スッキリさわやかフレッシュなレモンフレーバー! センパイのドーナツもいただきまーす、むぐむぐ……ああ~、癒されていくぅ~……」
放課後、学校帰りの道行きに。本日の彼らも、ゆるゆるふにゃーんになりながら、これでもかと賑やかでありました!
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年10月02日
参加申し込みの期限
2015年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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