【生徒会総会】クラブ対抗！部費争奪戦ｂｙコメディエアー｜リアクション

【生徒会総会】クラブ対抗！部費争奪戦ｂｙコメディエアー

70.

　鐘の音ともに、ゆっくりとコメディエアーが流れ始めた。
　それは淡い光を放ち、風のように校舎を吹き抜けていく。
　崩壊した校舎は、まるでそれが夢であったように、綺麗に修復されていた。
　柱は戻り、窓は再び嵌り、天井の穴もふさがる。
　校庭の地割れも閉じられる。
　
　淡い光塵が、あたりに渦巻いていた。
　濃密なコメディーエア。
　それらはゆっくり奔流となり、空へ駆け上がっていく。
　一瞬、空が蓋をされたように淡く輝くと、後には夕暮れの残滓と、東の空の濃紺があるばかりだった。
　まだ明けぬ興奮の余燼。そればかりが、起こったことの名残だった。