ある日、天から降ってきた『何か』　その３｜リアクション

ある日、天から降ってきた『何か』　その３

【その頃、甲板では】

「久々の……」
　蛇那伊は、がしっと2体の影人間を掴み、そのままぐるぐるとコマのように回転し、影人間の集団に突っ込んだ。
「お・か・ま・たいっふぅぅぅぅぅん！」
　次々と影人間は打ち倒されていく……。
「……暴れてるよねぇ。ひゃ！」
　荒太郎はその様子を上空から見る。
　対空砲が飛んできては、よけることを続けている。
「主砲が旋回してるね。ちょっと妨害してこようか」
　紫鶴もまた、翼を利用してあちこちを行ったり来たりを繰り返している。
　そのまま地上に降りると、合気道のような動きで、相手の力を利用しつつ戦う。
「大砲さん、対空さん、ほらほらこっち！　海上のボートより飛んでるぼくのほうが得点高いでしょ？」
　ブリジットのいるボートに注意が向かないように荒太郎もまた動く。
　こうして、彼らの戦いもまた、行われていた。

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