供物　～らっかみさんらっかみさんお越しください！～｜リアクション

供物　～らっかみさんらっかみさんお越しください！～

◆あれから……１０日後

　始業前の寝子島高校には――
「ねぇ、あおいちゃん知ってる？」
「どうしたの？」
「噂になってた怪しい外国人、最近は小学校の方でも出るんだって」
「え、それって大丈夫なの？」
　――平凡な日常が戻っていた。

　一年五組の教室も、同じ噂で持ち切りだ。
　その噂を聞き流しながら、予習に勤しむ八神修はフッと口の端に笑みを浮かべる。　

　視線の先にあるのはノートの隙間に挟まった写真。あの日、最後に撮影したあの写真だ。

「……アンディ、写ってないんだよな」

　案の定と言うべきだろう。
　だが、それでもいいと修は思う。

「ヤッパリ、チョット違ウ。ママン、アレジャナイヨ」

　アンディの声が聞こえたような気がして振り返ると。

「ヤッホー」

　窓の外に彼はいた。
　そう、彼らの甲斐甲斐しい努力のおかげでアンディは確かに解放された。寝子島高校から。
　ところが彼は祖国に戻ったわけではなく、寝子島中を彷徨いているようなのだ。
　理由は、なんだろうか。
　修に明確な答えはわからなかったが、だがこの件に関してもそれでいいと思う。　
　だって、アンディはとても幸せそうだから――

　再び一年三組。
「ねぇ、あおいちゃん知ってる？　樋口先生、最近ちょっと太っ――」
「ののこちゃん、シー！」

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あとがき

担当マスター：つるこ。
ファンレターはマスターページから！

ご参加くださった皆様、ご閲覧くださった皆様、ありがとうございます。
随分とお待たせしてしまい、大変申し訳なくます。
何度も遅延が続いてしまい、ただただ恐縮です。
せめてシナリオ自体は楽しんで頂ければ幸いに思います。

今回は『推理』部分もございましたので、
あとがきはシナリオを読んでいただいた後にご確認頂ければと存じます。
ですので、未読の方は読了後の閲覧を推奨します。

さて、大丈夫でしょうか？

というわけで、推理お疲れ様でした。
その後の推理で一応答えは出てきましたが、アクションの時点では正解のお料理は、ありませんでした。
惜しかったですね。
いや、アレとかアレはほぼ正解だったんですけどね。
むしろ、これ、ピンポイントで正解するのはかなり難しいとこなので、正解といってもいいんですけど、
でも一応ちょーーーーーーっとだけ違うので、幽霊さんは寝子島に住むことになりました。
完璧なママンの思い出の味が食べられるまでは、その辺に浮いてます。
人畜無害です。
夜に見かけたらちょっと怖いかな、ってくらいです。
だから、許してあげてね！

それにしても、正直、コメント欄の時点でかなり冷や冷やしてました。
皆さん、すごいです。ホント。
運営さんともどこまで回答でヒントを出すか、話し合ったんですけど、
あのラインがほんとギリギリでしたね。
最初はもうちょっとヒントを盛り込む予定だったんです。
でもサービスしすぎじゃない？ってツッコミを頂きまして、
微妙な調整をして、あんな感じの回答になりました。
如何でしたか？
楽しんで頂けたならば幸いです。

以上、あとがきでした。

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