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寝子祭を乗り越えて、サイケデリックに乾杯を
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寝子祭に関する話題で盛り上がり、ときには飲み物を配ったりして、周囲に気を配りながらも楽しんでいた
千鳥 雅人
だったが、少し場が落ち着くと、部屋を抜け出し伸びをした。
「んーっ!」
廊下の壁にもたれて、立ったままでも寝てしまいそうなほど眠かった。
日頃夜更かしをすることなどほとんどない。気を抜くとそのまま眠気に捕らわれてしまいそうになる。
眠気覚ましに、ぺちんぺちんと頬を叩く。
あくびをかみ殺しながら部屋に戻ると、
椿 美咲紀
と目が合った。
「あらら? もしかしておねむですか?」
「ん、ん~? 大丈夫、まだ起きていられるよ~」
元気を出そうとする雅人に、美咲紀はそっと、食べ物の包みを手渡した。
「旦那、コレでスッパリ目が覚めますぜ……」
「え、何? ほんのり温かくて、とっても怪しい……!?」
目を白黒させながら、雅人はもらった包みを開いて、食べてみた。
「ぶふぁっ……!!」
「うふふっ、どうですか、効くでしょう?」
油断していた口の中に、劇薬のような辛みが広がった。
「かっ、辛っ……!?」
たまらずにむせた雅人が、水を飲む。
「うわ~、びっくりしたよぉ、何だったのコレ!?」
美咲紀は得意げに胸をそらせて、包みを指さす。
「激辛チキンで、スッキリサッパリ! うふふ~!」
「チキンかぁ~!」
水をぐびぐび飲みながら、雅人は笑った。
「確かに目が覚めたかも!」
けらけらと笑いながら、雅人と美咲紀は、空いている席に腰掛けた。
隣のテーブルで、
羽生 碧南
が、
恵御納 久隆
と
恵御納 理沙
のふたりと喋っている。
「まあ、夏朝ちゃんと同じ寮なのね。寮暮らしって、とても楽しそうだわ~」
「ええ。とっても! 皆、優しい人ばかりだし、居心地もよくて……」
碧南が語る寮生活のあれこれに、恵御納夫妻は熱心に耳を傾けている。
「失礼しますね、ここ、いいかしら」
そこへ、ずっとお手伝いとして働いていた
仙藤 紫
が、一息つくために腰掛けた。
「もちろんだとも、さあどうぞ」
ウーロン茶のグラスを片手に座る紫の前に、久隆が食べ物の入った皿を差し出す。
「ありがとうございます。ちょうど少しお腹がすいていたので、いただきますね」
「食べて、飲んで、歌お-! かんぱーい!」
ハイテンションで、碧南が笑顔を振りまく。
「乾杯!」
碧南と紫のグラスが、かちっと澄んだ音を鳴らす。
「あっ、俺も混ぜて~! 乾杯しよ~!」
「あら、では私も。ついでに、あなたも。皆で乾杯しましょうね~」
雅人が加わり、美咲紀は近くにいた
三宅 葉月
と
朝鳥 さゆる
にもグラスを持たせて、恵御納夫妻を交えて大人数で乾杯をした。
「寝子祭にかんぱーい! おつかれさま-!!」
「乾杯~!」
さゆるは二杯目になるホットコーヒーで、葉月はうつらうつらとしながら、氷の溶けてしまったティーソーダで、グラスを重ねる。
「寝子祭、色々な出し物があって、どれもすごかったよねぇ」
しみじみと雅人がつぶやくと、碧南がぶんぶんと首を縦に振った。
「そうそう! そうなの、その通り! みんなすごかった、頑張ったよ!!」
「学校生活、輝いていていいわね。まばゆいわ~」
うっとりとする理沙の背中を、久隆が支える。
「そうだな。私もそう思う」
「若いっていいわぁ……。皆、今を大切に過ごせたらいいわね~」
積み重ねてきた年月を感じさせる理沙の言葉に、紫がうなずいた。
「……そうね、私もなんだかあっという間だったわ。寝子祭もそうだけれど、高校の三年間も、色々なことがあったのに、まるで一瞬のうちに過ぎたように思えてならないの」
最後の寝子祭ということで、今年はミスコンで水着を着たりもした。
ひとつひとつ思い返せば、たくさんの出来事があった。ひとつひとつを積み重ねて、いつの間にか、ここまで来ていたのだ。
「本当に、時がたつのは早いわね……」
グラスを揺らして、氷のきらめきを見つめる紫に、碧南が力強く宣言する。
「今を! 楽しめばいいんです! そう、歌を歌って! 私、歌うよっ!!」
さゆるは遠くにあるものを見つめるような目で碧南を視界におさめ、無言のままうなずいた。
理沙は嬉しそうに拍手をし、紫も多少なりとも場を盛り上げようと、曲を選ぶ。
「あっ、皆さん歌うのですね!? カラオケですもんねー! ではでは、楽しく歌いましょう~!」
美咲紀も拍手をしながら、順番に曲を入れようと、リモコンを渡す。
「……うぅ~ん? 歌を、歌うのね……?」
眠そうに目を瞬かせ、葉月も頭をふらふらさせながらリモコンを操作した。
「これよこれ! ここから全てが始まるのよね……!」
大好きな乙女ゲームのイメージソングを入れた碧南は、流れ出したメロディに感極まった様子でマイクを握りしめた。
目はきらきらと輝き、口元はゆるんで、顔全体が紅潮している。
絶好調で歌う碧南の脳内は大忙しだ。
お気に入りのシチュエーションや、何度も繰り返し見たスチルを思い返しながら、感情を込めてうっとりと歌い上げる。
きらきらした世界で繰り広げられる彼らの生き様のすばらしいことといったら、言葉では言い表せないほどだ。
「ああもう、最高……っ!」
じーんと余韻にひたる碧南に、温かな拍手がおくられた。
「なんだかとても、情熱的な歌だったわね……」
碧南からバトンタッチして、紫は耳慣れたポップスを一曲歌った。
誰もが知っているような、明るい曲調の歌だ。
しゃんしゃんと、少し離れた席から、歌に合わせてマラカスやカスタネットが鳴らされる。
歌はあまり得意なほうではないけれど、場が盛り上がっているようで安心した。
「さあ、どうぞ」
危なげなく歌い終えて、紫も、次の美咲紀にマイクを渡す。
何気なく周囲を見回してみれば、散らかったグラスやお皿が目についた。
「……少し片付けが必要ね」
紫はそうつぶやいてそっと席を立ち、再びお手伝いにまわる。
美咲紀がマイクを受け取ると、部屋にはスーパーでおなじみの【お野菜天国】の曲が流れた。
季節に合わせて、旬の野菜をプッシュする歌詞へと変わる、こだわりの一曲だ。
「ふふふ、これ、私の十八番なんですよ~っ」
うきうきしながら、美咲紀が歌う。
「カボチャ・カボチャ・カボチャ~っ♪」
風邪に負けない身体を作るのに、野菜は大事だ。
そんなメッセージが込められている曲だった。
「緑黄色野菜、ばんざーいっ♪」
美咲紀は、さっと本物のカボチャを取り出して、頭上に掲げた。
丸いカボチャをふりふり揺らすと、どっと会場に笑いが広がる。
「みなさん、カボチャを食べましょうねーっ、おいしいですよ~!」
「……どこからカボチャが出てきたのかしら? あら? 私の番……、なのね?」
元気の良い健康的な歌声に、目を覚ました葉月が、マイクを受け取る。
「私、こんな曲入れたかしらね……?」
眠気に負けた状態で適当に入れてしまったのは、本来なら入れるはずのない曲だった。
内気なアンティークドールめいた葉月の印象からはほど遠い、激しく攻撃的な曲調のハードロックだ。
「まあ、いいわ。歌えるから」
動じた様子もなく葉月はマイクを構えた。
ギュイーンと空気を震わせる叫び声のような音に合わせて、腹の底から声を出す。
繊細な外見からは想像できないほどの、エネルギッシュな歌声だった。
奥深くでくすぶり続ける激情をたたきつけるような歌声に、周囲の人々が目を丸くする。
激しいばかりでなく、歌詞に合わせて甘さや哀しみも漂わせる歌声は、非常に聴き応えのあるものだった。
情熱的に最後まで歌った葉月は、憑き物が落ちたようにいつもの調子を取り戻し、「はい、どうぞ」と、マイクを隣に手渡した。
「歌も、個性があって面白いものだ」
感心しながら、次にマイクを受け取ったのは、久隆だ。
若者の歌は難しかったので、自分が学生の頃に流行った、フォークソングを歌うことにした。
懐かしい曲調の落ち着きのある曲だ。
久隆の渋い歌声が、よく合っていた。
「こんなふうに若い人たちの歌が聴けるなんて、とても楽しいわ」
順番が回ってきて、理沙もドイツ語の曲を歌った。
演歌とどちらにしようか迷ったのだが、ひょこっと顔を出したののこが、「こっち!」と指さしたのだ。
歌詞の意味はわからないものの、きれいな曲調の歌に、周囲の子たちが手拍子でリズムをとった。
そんなのどかな光景を、縁遠いもののように、さゆるは見ていた。
明るい輪の中に、自分が混ざっていることが不思議でならない。
けだるげに目を伏せて口を閉ざすさゆるに気づいた碧南が、そっとさゆるの肩に手を乗せた。
「……どうしたの、もしかして具合悪い? それとも、眠いとか……?」
はっと顔を上げて、さゆるは儚げに微笑んだ。
「……大丈夫よ、ほんの少し疲れてるだけ。心配かけてしまったかしら、ごめんなさい」
「ううん、謝ることないよ。無理に元気を出す必要もないしね」
「そうかしら……?」
「そうだよ。元気なときは元気な歌、落ち込んでるときは落ち込んでる歌、その時の気分に素直になっていいと思うよ」
素直に心の澱を吐き出せば、ラクになって気分も上昇するかもと語る碧南に、さゆるは微笑みを深くした。
「優しいのね、ありがとう」
なんとなく、雰囲気に流されて適当な曲を入れた。
あまりうるさい曲でないほうがいいと、選んだのはバラードだ。
ゆったりとした深い曲調の、歌詞に重みを持たせるたぐいの歌だった。
静かに歌声を披露しながら、さゆるは歌詞に溺れそうになっていた。
意図せず入れた曲は、愛する人を亡くした、喪失の痛みをテーマにした曲だったのだ。
他人事とは思えない。身をえぐるような、歌詞のひとつひとつに痛みを覚えた。
どうしようもなく感情を揺さぶられて、真摯に歌うさゆるの目から、いつの間にか涙がこぼれ落ちていた――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年09月01日
参加申し込みの期限
2015年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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