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夜のファッションショー
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エピローグ
やがて、二十一時になった。
イベント終了のアナウンスが流れる中、客たちは三々五々、帰って行く。
買った服の入った袋を手にしている者も多く、そうでない者たちも、同行者たちと楽しげに話しながら教会を後にする者が多かった。
結局、最後まで販売ブースを見て回っていたさゆるは、その人波と共に出口に向かいながら、小さく吐息をつく。
(……思ったより、いい時間潰しだったわね。気に入った服もあったし……)
胸に呟く彼女の手には、紙袋が三つ、提げられていた。
虹子も同じく出口に向かいながら、その面には満足の笑みを浮かべていた。
(出品した服は全部売れて、ほくほくですわ。それに、あんなにファンがいるなんて、改めて、虹子すごい! ですわねぇ)
すっかりテンションが上がって、その足取りはスキップするかのようだ。
服を入れた紙袋を二つ手にして歩いているのは、水樹だった。
(今日はいろいろ見られて、楽しかったわ。……それにしても、前に廃墟で会ったあの二人が、ここに参加しているとは思わなかったわね)
胸に呟く彼女が思い浮かべているのは、葉月とさゆるだ。
(……私も、がんばらなきゃね)
そんなことを思いつつ、足を早める彼女だった。
一方。
「月さんの服、全部売れたんですね」
幾分か頬を紅潮させて言ったのは、冬華だ。
「ああ。……まさか、完売するとは思わなかったが、うれしいな。冬華さんや、白さんたちモデルが、上手に着こなしてくれたおかげだ。ありがとう」
うなずいて月は、穏やかに礼を言う。
「そんなこと……。月さんのデザインが、素敵だったからです」
「私も、そう思うよ。この服、大事に着るね!」
真白も言って、服の入った袋を軽く叩いてみせると、じゃあねと手をふり、駆け出した。
それを手をふって見送ると、月は冬華をふり返る。
「冬華さんは、このあとどうするんだ? もしよければ、私の部屋に寄っていかないか? お茶ぐらいご馳走するが」
「はい。……では、そうさせてもらいます」
問われてうなずく冬華に、「では行こう」と月は歩き出す。冬華もそれへ肩を並べた。
そのころ真央は、作って来た小物類を無事、寄付することができて安堵しながら、出口へと向かっていた。
その彼女を呼び止めたのは、能美子だ。手には、紙袋を二つ提げている。最終的に、月に勧められた服も買った彼女だった。
「貴方、今日写真を撮っていたわよね?」
「写真なら、たくさん撮ったのだ」
つっけんどんな口調で問われて、真央はそれがどうしたと問いたげな顔でうなずく。
「その写真に、私が写ってないかどうか、たしかめてくれない? もし写っていたら、消してほしいのよ」
能美子は睨むように真央を見やって、続けた。
とても人にものを頼む態度ではないが、能美子としてはこうでもしないと内緒で来ている以上、困るのだ。
「どうして真央ちゃんが、せっかく撮った写真を消さないといけないのだ?」
真央が、幾分眉をひそめて問い返すのへ、能美子はついつい荒い口調で言った。
「いいから、写真を調べてちょうだい」
さすがに真央がムッとなったところへ、別の声がかかる。
「人にものを頼むのに、そんな言い方はないでしょ?」
ふり返った二人の傍にやって来たのは、麗音だった。
「だいたい、なんで写真を消してほしいのよ。理由ぐらい話したっていいんじゃない?」
言われて能美子はムッと顔をしかめたが、促すように麗音に見つめられ、しかたなく口を開く。
「ここに来たことは……モデルとして参加したことは、周囲には内緒なのよ。だから、写真に姿が写り込んでたりしたら、困るの」
「なるほどね」
小さく肩をすくめて、麗音は真央をふり返った。
「――そういう訳だそうよ」
「わかったのだ」
真央はうなずき、デジカメを取り出すと、データをチェックする。すると、ショーの時にランウェイに出た能美子の姿が、何枚か写っているものが見つかった。
真央はそれを能美子に見せて、全て削除する。
「……とりあえず、礼だけ言っておくわ」
それを確認すると、能美子は小さくそっぽを向いて言うと、「じゃあね」とだけ告げて踵を返した。
その背を見送り、麗音が小さく肩をすくめる。
「ツンデレじゃなく、ツンツンだわね、あれは」
呟いてから、彼は改めて真央をふり返った。
「ところで、実は私もあんたに用があったのよ。私の写真、あったらもらえないかと思って」
「……会場でスカウトされて、モデルをやった人なのだ? それならたぶん、撮ったと思うのだ」
真央は、まじまじと相手を見やってから言うと、再びデジカメのデータをチェックし始める。
やがて。
「あったのだ」
言って、彼にデジカメのデータを見せた。
「けっこう綺麗に撮れてるじゃない。……これ、メールで送ってもらっていいかしら」
「もちろんなのだ」
それを見やって、嬉しそうに呟いてから言う彼に、真央はうなずく。
それへメルアドを教えてから、麗音は「それじゃ、よろしくね」と軽く手を振って、立ち去って行った。
その彼を見送り、真央も歩き出す。
と、教会の出入口まで来た時だ。
「真央じゃないか」
「修ちゃん!」
声をかけられ、真央は目を見張る。
修はちょうどショーのかたずけを終えて、出て来たところだった。
「どうしたんだ? 出品者はあとかたずけとかする必要は、なかったはずだが」
問われて真央は、さっきからのいきさつを説明する。
「――なるほど、それで遅くなったのか。だが、それならちょうどいい。一緒に帰らないか?」
「もちろん、いいのだ」
問われて真央はうなずく。
そうして二人は、今夜のイベントのことをあれこれ話しながら、肩を並べて帰って行った。
こうして、星ヶ丘教会のチャリティーファッションショーは、無事に幕を閉じたのだった――。
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
参加いただき、ありがとうございました。
マスターの織人文です。
今回は、「一度でも袖を通すと古着」という一般的な通念をうっかり失念していたため、なんだか微妙なガイドになってしまいました。
申し訳ありません。
が、来場者はそのあたりは納得しているとの前提で、リアクションを書かせていただきました。
これからは、このようなことがないよう、気をつけたいと思います。
それでは、少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月30日
参加申し込みの期限
2015年09月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年09月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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