this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
紫雲英畑に寝ころんで
<< もどる
1
2
3
4
5
● お休みタイム ●
うららかな日差しの午後。
「満腹になったら眠とうなったわ」
ふぁぁとあくびをすると、戻ってきた牛瀬はごろりとレンケ畑に仰向けになった。
すぐに、すぅすぅと寝息を立て始める。いかにも平和そうな寝顔だ。
「さすがに先生じゃ、寝顔が可愛いとはいかないね」
嬢はそういって笑うと、さっき作ったレンゲの花冠を牛瀬に被せた。
似合っている。なんてお世辞にもいえない牛瀬の寝顔を、嬢はデジカメでパチリ。
それでも牛瀬は何も気付かず、少し口を開き加減に眠り続けていた。
「僕も寝ようかな」
深鈴はゴミ等をレジ袋にひとまとめにしてから、レンゲ畑に大の字になって寝ころんだ。
こうしていると全身でレンゲ畑を感じられる。
視界の端で揺れるレンゲソウ以外、遮るものなく青い空が見える。
空のまぶしさに目を閉じれば、いつしか深鈴もまどろみの中。
五月は妹におみやげにするつもりのレンゲの花冠を大事に抱えて、レンゲ畑に寝ころんだ。
顔の周りに咲くレンゲソウの緑と紫、花の下側の白が初夏の空を縁取っている。
揺れるたび五月の視界にゆらゆらと入ってくる大ぶりの花。
「空に浮かぶ雲の中にいるようですねー」
紫と緑の雲に柔らかくうずもれて、のんびりまったりふんわりと。
ふふっと円が笑うような気配がして、刀は何だろうとそちらを見た。
口の前に人差し指を立てて静かにするように合図しながら、円はレンゲソウの草むらを目で指す。
そこには丸くなって眠っているにゃーくんがいた。
はしゃいで冒険していたから疲れたのだろう。
円はにゃーくんのすぐ横にしゃがみこんで、その姿をスケッチしはじめた。
書き慣れているのだろうか。刀の目から見ると、さっきまで描いていたレンゲソウよりも、ずっとよく描けているようだ。
にゃーくんのお昼寝と円のスケッチを邪魔しないように、刀はそっとそのすぐ隣に寝ころんで、1人と1匹の様子を見守った。そして心の中で決心する。
(もうあんなことが起きないよう、ろっこんを消す方法を探そう……桜庭や逆巻、他の人の手を借りてでも……)
辛く哀しい思いをする人がいないように、温かで幸せな風景が壊れないように――。
● 来年までのさようなら ●
レンゲ畑で流れる時はゆっくりとしたものだったけれど、それでも帰らなければならない刻限はやってくる。
「肌寒くなってきたな。おーい、そろそろ帰る時間やぞー」
レンゲ畑に起きあがり、牛瀬が呼びかける。
「さてゴミ掃除といきますか。ほら、来たときよりも美しくだよ」
円が持ってきたゴミ袋を振ると、そのがさがさした音ににゃーくんが飛びついてくる。
「ゴミ袋、こっちにもあるからね」
深鈴がコンビニエンスストアのレジ袋を見せる。
「木戸さんの大切な田んぼです。きれいにしていきましょう」
どこからか飛んできたのだろう、劣化してぱりぱりになっているチラシのゴミを蓮はレンゲソウの間から拾い上げた。自分たちが汚したのではないものも、きれいに片づける。
「これで片づいたかな?」
嬢はレンゲ畑を見回して確認してから、牛瀬を振り返る。
「先生、誘ってくれてありがとう」
「礼なら、ここを開放してくれた木戸さんにな。どこかの道ばたで会ったら、挨拶しといてくれや」
「はい。あ、せっかくだからみんなで記念撮影しようよ。レンゲ畑の中で。はい、並んで並んでー」
嬢は皆を並べると、デジカメを構えた。
「それだと琴村さんが入らんやろ。ワシが撮るわ」
牛瀬は嬢に撮りかたを確認すると、デジカメを構えた。
「ほないくで。ゲンゲに負けん、ええ顔するんやぞ」
えー、と生徒たちが表情を崩した瞬間を狙って、牛瀬はデジカメのシャッターを切る。
挙がるブーイングの声に、牛瀬は笑った。
「何事も自然が一番や」
レンゲソウはすぐに耕され、土にすきこまれてしまう。
けれどその栄養は稲を育て、おいしいお米を作る。
重く垂れた稲穂が刈り取られ、寒い冬を越えて春が来れば、この土には再びレンゲソウが芽吹き、一面咲き乱れることだろう。
来年のそのときまで、しばしのさよならを告げると、生徒たちは帰路についたのだった。
<< もどる
1
2
3
4
5
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
ねこの珠水
ファンレターはマスターページから!
今はもうなかなか遊ぶ機会のないレンゲ畑でのひとときをお届け致しました。
このリアクションがお手元に届く頃には、レンゲ農法を行っている田んぼでは、まだレンゲが咲き乱れているでしょうか。
花畑はいろいろあるけれど、レンゲ畑というと特別心を揺さぶられるのは、小さい頃に遊んだ思い出があるからかもしれません。
これまでレンゲ畑で遊んだことがあるかたも、遊んだことがないかたも、この木戸さんちのレンゲ畑での時間が良き思い出となってくれればいいな、なんて思ってます。
ご参加有難う御座いました。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
紫雲英畑に寝ころんで
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
ねこの珠水
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月30日
参加申し込みの期限
2013年04月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!