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寝子島都市伝説ツアー~猫又川の怪異~
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Act_2 猫又川川沿い(G-6右端) PM8:15
優の先導の元、支流からやや進んだ位置にツアーメンバー全員が差し掛かる。
今の所、川沿いをさかのぼっては居るが、変わった現象は無い。
しいて上げるなら、誘われるままに付いて来たかなえが、これが実はホラー探索だったという事にようやく気づいたという点であった。
「い、いやや! うち帰る!」
事実を知ったかなえが、戻る為に後ろを振り向くが、懐中電灯に照らされているとは言え、視界に映るのは暗闇しかない。
暗いものは怖い。当たり前のようであるが、かなえにとってもこれは十分に恐怖といえる状態であったのだ。
「そうだ、こんな話聞いた事ある?」
その中で、天野が口にしたこんな一言。
かなえがそれに反応しない、というのは無理があった。
「な、なんやの、あまの君。こわい話ちゃうよね?」
「そうだね、僕は怖くない」
にこやかに、決まっているとばかりに天野は口にする。あくまで、『自分』は怖くないと。
「そ、そうなん? そやったら、へいき……」
「なわけがないだろう。気づけ西野町。逆巻が言っているのは、そいつが怖くないってだけだ。西野町には怖いかも知れないだろ」
女性であるかなえを守るような形で川沿いを歩く刀が、その意図に気づき突っ込みをいれる。
「あ、あまの、くん? ほんまに……?」
そっと、かなえが天野の顔を覗く。
「……残念、もうちょっとだったのに」
「いややぁ~! こわいのいややぁ~!」
天野のイタズラのような形ではあるが、それでも多少なりともかなえの恐怖が薄れたのは事実である。
天野自身にその意図があったとは思えないが、結果としてはよかったとも言える状況にはなっていた。
そんな三人の前を先導として歩く優の側には、人形をしっかりと握りしめながら歩く透と大福、そして修の姿があった。
「我々は現在、猫又川の中腹へと向かおうとしている。噂の幽霊は何時現れるのか、このカメラでしっかりと納めたいと思う」
一人ジャーナリズム魂を発揮させながら、ハンドカメラを手に修は進む道を撮り続けている。
片や、優もまた、持参したデジカメで周囲の写真を撮り続けていた。
「や、やっぱり何も起きないよな! 残念だよな~、見たかったよな、幽霊!」
未だ道半ばだというのに、透は周囲に怖くないとばかりに強がりつつ口にする。
「では、ここでホラー愛好会部長の秋風先輩に話を聞いてみようと思う。どうですか、今回の都市伝説は?」
その強がりに反応する形で修が透へとカメラを向ける。
ツアーの許可を出したのが透である以上、インタビューは新聞内の記事にとって必須でもあるのだ。
「そ、そうだな。猫又川って言うんだから、多分猫又が居るんだろう。うん、多分そうだ」
カメラを向けられつつ、修のインタビューに透が答えていく。
その側で、大福が自身の耳に付けられているヘッドホン越しに、自身のろっこんを発動させつつ周囲の音を拾っていた。
(……特に何も、か。西野町と部長くらいだな、怖がってんの。他は別に――ひっ!?)
ヘッドホンを無理矢理引き剥がし、大福が目を見開く。
「あれ? どうかした雪見君」
デジカメで周囲を撮り続けていた優が、そんな大福に気が付く。
荒く息を吐き、自分を落ち着かせようとしている大福の姿は、気にかけるには十分過ぎていた。
「い、いや、なんでも……」
呼吸を整え、大福が答える。
(な、なんだ、一瞬凄い声が聞こえたんだが……確か、早く脱ぎたい……?)
ツアー途中で何かを脱ぎたい、などという発想は誰にもありえないだろう。
後ろについてくる生徒達を確認しても、特に変化は無い。
天野達はそれぞれが話しているし、大福にとって先輩である猯利と、少し離れて歩いている春もしっかりとついて来ている。
なら、この声は誰なのか。透の前では強がってはいたが、怖がっている一人に実は大福も含まれていた。
だからこそ、この異常な声に気づいてしまった大福は、持参したバットを何時でも使えるように、バックから引っ張りだす。
「だからな、幽霊ってのは――」
インタビューに興が乗ったのか、透の口は軽く、修の質問に次々と答えていた。
だが――修のカメラが、画面端で一瞬何かが動くのを捉える。
「秋月さん、インタビューを少し止めます」
「へ? ど、どうした?」
即座に、修のカメラは動いた地点へと向けられる。
――沈黙。暗い闇の中、木々だけがざわざわと音を発し、カメラ越しの映像はその姿だけを映し出す。
「なんだ、どうした、何か映った!?」
「都市伝説は本当だったのか、だが、何かが映ったのは確実だろう。これより記者は更に捜索を続けたいと思う」
混乱する透を尻目に、解説用の台詞を口にし、修はカメラを回し続ける。
――そうして、『彼等』が姿を現していた。
「へ、あ、あぁ……!」
声も上げられない程に、その状況は透にとって恐怖の対象でしかなかったのだろう。
夜だというのに姿ははっきりと見える。周囲を囲むように、全員から二十メートルも離れていない位置に白装束を来た何者かの姿が。
「い~~~~~やぁ~~~~~~~!」
一際強く透が叫びを上げ、それに釣られるように大福と優も周囲を確認し驚愕する。
「ほ、ホントに、出た……!」
各々に去来する感情は驚きと喜び、そして恐怖。
三者三様の感情を持ちながら、この状況を見つめていた。
前を歩いていた優達とさほど距離が離れていなかったかなえ達もまた、この状況に直面する。
「い~~やぁ~~!」
透と似たような反応をかなえが起こし、ほとんど反射的に祠に供えようと準備していた豆腐を投げつける。
かなえ自身のろっこんであるこの豆腐は、ほぼ物理的に相手を気絶させてしまうほどの凶器となりえる。
だが、それは当たる事無く、白装束をすり抜け背後の川へと落ちていた。
「西野町、下がってろ」
幽霊を見た、という恐怖から混乱しているかなえに刀が声を掛け、そのまま立ちふさがるように木刀を構え前に出る。
――しかし一人、現れた幽霊に難色を示す者がいた。
「これ……なに?」
天野が見る限り、確かにこれはよくある話の『幽霊』なのだろうと思う。
しかし、何かが違う。だが、その何かは分からない。だからこそ、難色を示すだけに留まっていたのだ。
「逆巻、前と合流するぞ。お前は――」
言い終わる前に、前方を進んでいた優達がこちらに向かって走り出している事に刀が気づく。
だがその人数は二人。優と修の姿しか確認出来なかった。
「大変大変! 部長達が幽霊に追いかけられて、変な方向に走ってっちゃった!」
優がはぐれた透達の状況を説明しながら走りより、刀達よりもやや後方を歩いていた猯利も、異変によりこちらへと近づいてくる。
――だが、こちらも一人。
居るはずの春と綾人の姿が見えなくなっていたのだ。
「亜魚隈さん、他は?」
「忍足はどこかに走っていったな。伏木は……見かけなかった」
刀が確認を行い、猯利がそれに答える。
春もまた恐怖に駆られどこかに逃げてしまったのか――
そんな考えも一瞬過ぎるが、刀が周囲を確認する限り、綾人の姿も確認出来ていない。
ならば、先ほどの会話通り、綾人が彼等を守る為に行動を起こしたのであろうと刀は信じる。
「とにかく、先導役としてどうするか決めてくれ、初島」
「そ、そうだね、わかった!」
一つ大きく頷きを返し、残ったメンバーをまとめる為に、優が各自へと声を掛けていく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月25日
参加申し込みの期限
2013年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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