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寝子島都市伝説ツアー~猫又川の怪異~
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Act_3 猫又川周囲(G-6中央・川からやや離れた位置) PM8:30
川沿いからやや離れた位置、森の中に透と大福の姿があった。
本来であれば、優達と共に後ろを歩いていたメンバーと合流するつもりだったののだ。
だが、透達に近づいた幽霊を避けた結果、逃げる方向が真逆になってしまっていた結果、こうして完全にはぐれてしまっていた。
「ぜぇ~はぁ~……」
荒く息を吐きながらも、その手に人形は無い。
走る途中で人形を幽霊へと投げつけてしまい、それで少しでも気をそらそうとした結果であった。
「や、やっぱりパチモンじゃないですか、あの人形……」
息を切らしながらも、一緒に走ってきていた大福はそんな悪態を着く。
「ば、馬鹿野郎、あれのおかげで逃げ切れたんだ、そうに決まってる……」
実際効果の程があったかどうかは定かではないが、少なくともこうして逃げ切れた以上効果があったと信じたい。
それが透にとってなくなった人形に対する思いでもあった。
「と、とにかく、ここどこだ? 多分それほど川から離れちゃいないと思うが……」
透と大福が周囲を確認する限り、既に幽霊の姿は見えない。
ついでに、静か過ぎるせいか、透の恐怖もまた復帰してきそうな勢いでもあった。
「……ふぅ、よしっと。ちょっと待ってください。今確認しますから」
走ったとはいえ、距離的にはそれほど離れていないと考えていたのは大福も同じであった。
再度自身のろっこんを発動させる為に、息を整え、ヘッドホンから音楽を流し周囲の声に耳を傾ける。
(……ち、こっ……こっちに……)
音楽より漏れ出た声に混ざり、誘導するような声が混ざっている事を大福が確認する。
位置の特定は難しいが、聞こえる限りは近いのだろう。
ならばそれほど優達と離れていたわけではないと、大福にも多少の安心感が生まれていた。
「ど、どうだ、わかったか?」
「近くに誰かは居るみたいです……とりあえず、声を掛けながら歩くしかないんじゃ」
大福の声に自信が混ざらないのは、大福自身もまた、先ほどの幽霊に会うかもしれないという恐怖があるためである。
しかし、手はそれしかない。諦めながらも、透と大福は走ってきたであろう道を戻る為に歩き出していた。
その二人を、息を荒げながら木の陰から覗いていた一つの影。
この影――春は目的の為のターゲットとしてこの二人に絞っていた。
その目的こそ、新たなる都市伝説『脱ぎ女』となる事。
実際には、ただ見られたい、私の裸を見て! なんて邪まな考えしかないのだが、それこそが春がツアーに参加した理由なのだから仕方が無い。
目的達成の為、春は二人に見つからないように先回りを果たすべく、静かに行動を開始する。
川沿いから離れた森の中は、月明かりも届かず、手に持った懐中電灯だけが弱弱しく道を照らす。
透と大福はどうにか道を探しつつ歩を進め、ようやく水の流れる音が聞こえる場所まで到着する事が出来ていた。
「川まではもう少しか。雪見、誰かいるか?」
ここまで、何度か声を出しつつ歩いてきたのだが、未だ誰の反応も返ってこない。
大福が聞いた声が誰であったのか、近くに居るはずの者は二人の前に姿を現しては居なかった。
「いや、こっちには。それより、もう川まで行った方が早いんじゃないですか?」
水の流れる音が聞こえている以上、おそらく猫又川に戻ってこれたのであろうという予想は二人にも出来ていた。
再度川に戻る事で幽霊が現れるかもしれない、という恐怖もあるが、まずはその恐怖よりも合流を急がなければならない。
これは二人にとっての共通の考えであった。
「……そうだな。た、多分、もう、いない……よな?」
姿も声も、今の所は透の前には幽霊はその存在が消えてしまったかのように現れなくなっている。
ならば大丈夫か――そのちょっとした油断は、すぐに後悔へと変わってしまう。
「ひっ……!」
不意に、透が短い悲鳴を上げる。
二人が照らす懐中電灯の光に一つの影が現れていたのだ。
――その場に現れたのは一人の『女』
濡れた黒髪を垂らし、下を向きつつ、その手はコートを掴むように胸の前でクロスさせながら、光に混ざるように姿を見せていた。
「な、なに、なにあれ!」
唐突に現れた『女』に、大福もまた動揺する。
おそらく、落ち着いてみればこれが誰であるのか、先ほどまで見ていたのだからすぐに分かっていただろう。
だが、そんな余裕は二人には無い。
「ふ……ふふふ……」
その様子を見越し、『女』はゆっくりとクロスさせた両手をコートを止めるボタンへと伸ばす。
逃げればいい、逃げて当然であるにも関わらず、透と大福はその足を止めてしまう。
性的な興奮があったから、などという理由では断じてない。ただ単に、恐怖で足が竦んでしまっているだけである。
「さぁ、私を見て!」
勢い良くコートを脱ぎ捨て、『女』は見事『脱ぎ女』へと変貌を遂げる。
どうにかピンポイントで恥部は隠しているが、ほとんど裸同然とも言って差し支えないであろう、その姿をついに人の前で晒していたのだ。
「「みぎゃぁぁぁぁぁ!」」
唐突に動き、そして自分達の前でいきなりコートを脱ぎ捨て素肌を露出する『脱ぎ女』
これを理解するほうが難しい上に、この唐突な行動は透と大福、両者に悲鳴を上げさせる程度に驚かせるには十分すぎた行為だった。
「あぁ……いい、いいわその声! もっと、もっと私を蔑んで!」
その声に、勝手に盛り上がっていく『脱ぎ女』
叫びは叱責に、そして更に脱げばもっと二人は叫ぶだろう。そう、女が求める唯一つの言葉、『変態』と。
「でもまだこれから……さぁ、声を、私をもっと!」
こうなればもう誰にもとめられない。
観客はこちらを恐怖で見つめ、後の一手を女が下すだけ。
ただこれだけで、『脱ぎ女』は最大にして最高の目的を果たす事が出来る。
ピンポイントで絆創膏のみで隠された胸の突起に手を伸ばし、今まさに『脱ぎ女』の真骨頂が――
「こっちに、早く!」
が、その行為が行われるよりはやく、綾人が立ち尽くす透と大福の手を取りその場を一気に離れていく。
「ちょ、え、えぇ!?」
今までどこに居たのか、『脱ぎ女』――春もその存在に気づけなかった。
「これからなのにぃ~! 私をもっと見てぇぇぇ!」
無常な叫びだけが三人の後を追うように森へと響き渡り、結果として春の野望は一部成功を収めていた。
そんな春からの逃走を成功させ、三人はそのまま川へとたどり着く。
「ふ、伏木先輩!? 今までどこに?」
「あはは、ずっと居たんだけどね……。声も掛けてたんだよ」
突如現れた綾人に驚く透に、そんな言葉を綾人が掛ける。
「あ、あぁ……じゃあ、アレ……」
こっちに。
大福が聞いた声は、おそらく綾人であったのだろうとようやく理解する。
決してあの変態幽霊じゃない、と信じながら。
「それにしても……あの女は一体なんだったんだ……」
未だ先ほどの『脱ぎ女』を誰なのか分かっていない透がそんな事を口にする。
「さ、さぁ……俺も、ちゃんと見れたわけじゃないですから」
動揺と恐怖で、そもそもちゃんと見ていない二人が春であると確認出来るはずも無い。
唯一、綾人は春に気づいていたが、それを口にするかどうか憚られたせいもあってか、ただ軽く笑い流していた。
「とはいえ、ようやく川に――」
――しかし、災難は終わらない。
透と大福の視界に移るその景色は、川の終着地点。
話に聞いた祠と、そして――
「「いぃぃぃやぁぁぁぁぁ!」」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
御神桜
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年03月25日
参加申し込みの期限
2013年04月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年04月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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