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旧市街地に位置する三夜家の朝は早い。
三夜 天吉
は、常のように早朝からしゃきりと目を覚ました。
ゆっくりと起き上がり、まずは部屋の窓を開ける。
暁の空は澄み切っており、ため息が漏れるほどの美しさだ。
「ふむ、今日も良い天気じゃ」
眼光鋭い眼差しを僅か和らげ、天吉はこれもまたいつものように朝の支度を始めた。
ぴしりと着替え、顔を洗い、極力音を立てないよう気をつけながら家を出る。
近所の散歩は、朝食前の簡単な運動だ。
今時の年寄りは足腰鍛えんと、というのが天吉の持論でもある。
「さて、今日の朝食は何かの」
見慣れた街並みの中を歩きながら、天吉はぽつりとひとりごちた。
天吉は元・日本食の料理人、料理のプロだ。
だからこそ、ごく稀に起こる気まぐれを除けば、家での料理は他の家族に任せている。
そして、自身の手が生みだすのとは違う温かな家庭の味を、天吉は好んでいるのだった。
天吉が家を出てほどなくして、
三夜 千暁
も起き出した。
「うふふ、お婆ちゃんになると早起きが得意になっちゃうのよね」
なんて零しつつ、身支度を整えるとそのまま台所へと向かう千暁。
「さぁ、今日も一日の始まりね。皆が起きてくる前に、朝ご飯を作りましょう」
ほわほわおっとりとそんなことを言う千暁だが、朝食作りに取りかかるその手つきは非常に手慣れたものだ。
家族に炊き立てを食べてもらいたいと炊飯器に米を仕掛け、次いでかつお節で味噌汁の出汁を取る。
それを濾して、具になるなめこを軽く水洗いしていたところに、
「おお、相変わらずすげー量。うちみたいな大家族だと朝は戦場だな」
と、漂う香りに目を覚ました
三夜 雷一
が台所に顔を出した。
「あら、雷ちゃんおはよう。今日は早いわねぇ」
「おはよう、お袋。皆が起き出す前に飯を作らなきゃなんねーってのも大変だよな」
「ふふ、だけど、皆の一日を美味しいご飯で始めてほしいもの。腕が鳴るわ」
千暁の言葉に、雷一はお袋には敵わないなぁと優しい苦笑を漏らす。そうして、
「よし。一人じゃ大変だろお袋、俺も手伝うぜ」
と、にっと笑って宣言すれば、「あら、助かるわぁ」と千暁がますますにこにことした。
「それなら、雷ちゃんには卵料理をお願いしようかしら。オムレツも得意だものね」
「おう、任せとけって。んでも、まずはこっちが先か?」
言って、雷一は手早く豆腐をさいの目切りにすると、沸騰した出汁の中に放り込む。
千暁が先ほどのなめこを鍋に投入している間に、最後に散らすネギも手早く刻んだ。
「うふふ、頼もしいわねぇ」
「まあな。そういや、卵料理といえばさ、俺はお袋の玉子焼きが好きだわ。砂糖がたっぷり入ったふっくら甘いヤツ」
「あらあら、雷ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいわ」
「お袋の味を再現したくて試行錯誤したけどどうにもしっくりこなくてさ。何かコツがあんのかな」
なんて話に花を咲かせているうちに、味噌汁の具に充分に火が通る。
味噌を溶かした雷一がお玉で味を確かめ、
(ガキの頃はよくつまみぐいしてじっちゃんに怒られたっけ……)
と遠い過去に懐かしく想いを馳せていたところに、
「おはよう、千暁おばーちゃんっ!」
と、学校の制服に着替えた
河野 一霞
がひょこりと顔を出した。
「あら、一霞ちゃんもおはよう。よく眠れたかしら?」
「うん! ……って、なんで桃色ライチが朝からこんなとこに居るの!」
「なんでって、俺様ちゃんも絶賛朝ごはん作り中だぜ? おはよう、いっちゃん」
「うっそ! 桃色頭が料理!?」
「二児のパパだからな、こう見えて料理は得意っていうか?」
「信じらんない! ていうかライチがパパだとか認めてないし!」
「結婚中もヒモみてーなもんだったし、離乳食だって俺様ちゃんの手作りだったんだぜ」
「離乳食なんて記憶にないけど、そういえば確かにお菓子なんかは作ってもらったわね……って、だからってパパだなんて認めてないんだってば!」
親子の微笑ましい(?)やり取りに、
(……ふふふ、雷ちゃんと並ぶと、ちょっとした仕草がやっぱり親子よねえ)
なんて、こっそりと思う千暁である。
「ああもう、らちが明かない! おばーちゃん、お手伝いさせてね」
「ふふ、ありがとう。嬉しいわ」
朝から浮かれた桃色頭は放置! とばかりに、一霞はエプロンを身につけて千暁の隣へ。
「でも、和食ってあまり得意じゃなくて……千暁おばーちゃんの味、教えてくれる?」
「勿論よ、一霞ちゃん。じゃあ、ほうれん草のおひたしを作りましょうか」
混ざりたそうにこちらを見ている雷一を完全に無視して、一霞は千暁が丁寧に教えてくれる通りにおひたしを作っていく。
さっと茹でたほうれん草を冷水で冷ましたら、包丁で適当な大きさに。
「かつお節を乗せるだけでもいいけど、胡麻と醤油と出汁を合わせた物をかけるの。分量は……」
千暁の味を懸命に記憶しようとしながら、一霞はおひたしを完成させた。
「ねぇ、おばーちゃん。おひたしの味、こんな感じで大丈夫?」
「うん、良い味だわ。きっとお義父さんも喜んでくれるわよ」
「本当? 嬉しい!」
千暁の言葉に、一霞の表情がぱあと輝く。
どこまでも自然なその笑顔に、大人2人は密かに口元を緩めた。
そうこうしているうちに、並行して千暁が仕掛けていた焼き鮭が香ばしく香り始める。
「いい匂いね、おばーちゃん」
「うふふ、これはね、昨日から塩麹に漬けてあったの」
塩麹にみりん醤油と少々のショウガで味付けされた焼き鮭は、いい具合に焼き上がっていた。
「おー、美味そうだな」
「わあ、美味しそうっ」
雷一と一霞の声が重なり、一霞がバツが悪そうにぷいと視線を逸らす。
その様子に、「あらあらまあまあ」と千暁はのんびりと笑った。
時間は、台所で味噌汁が完成した頃に遡る。
三夜 暗
は、空の高い高い所に浮いていた。
そうして、噴火する九夜山を天に住まう神の如くに見下ろしている。
――というところで、暗はがばりととび起きたのだった。
「夢、か……いや、だが、なんて示唆に富んだ夢だ!」
秋の早朝の身に染みるような冷たさの中で、けれど暗は頬を紅潮させる。
「これは俺の神性を証明する未来予知に違いない!」
という確信という名の妄想を胸に抱き、暗は機嫌良く起床した。
うきうきと気分が高揚してしまって、どうにも落ち着かずに家の中をうろうろする暗。
すると、台所の方から味噌汁や焼き鮭の芳しい香りが漂ってきた。
「……朝餉の匂いか」
食欲をそそる香りに、お腹がきゅうと鳴く。
誰にも聞かれていないのに思わずきょろきょろとした後で、暗はちょっぴり早足に台所へと向かった。
ひょこり、台所の中を覗き込むと、
「ぐっ! 糞兄!」
「お? 何だ、暗じゃねーか」
そこには、暗的にはこともあろうに、雷一の姿があって。
雷一はにやりと笑うと、フライパンを器用に操って目玉焼きをくるりとひっくり返す。
その手際は見事なもので、誠に不本意ながら暗は寸の間その妙技に見惚れた。
再び暗の方を振り返った雷一が、ふふん、と自慢げな顔をする。
「どうだ、すげーだろ。しかもトロトロの半熟だ」
「そ、それくらい本気になれば俺だって……」
「強がるな強がるな、お兄さまの超絶テクに恐れ入ったか愚弟め。あ、褒めていいんだぜいっちゃん」
勝手に自慢をしておいて、最後は暗を無視して一霞宛てに語尾にハートマークをつける雷一。
暗のテンションは一気に急降下、気分は最悪だ。
「糞兄め……だが、得意になれるのも今のうちだ……」
なにせ、暗は先ほど素晴らしい夢の啓示(と、本人は思っている)を受けたばかりなのである。
指を額に当てて、暗は余裕綽々で雷一の様子を窺う。だが、
「ちょっと暗、遊んで無いでこっちの小鉢も運んでよ?」
「あっ、河野さん……」
てきぱきと出来上がった料理を食卓に運んでいた一霞に、軽く叱られてしまった。
ぐぬぬ、と唇を噛む暗。
(何てことだ、河野さんに『遊んでる』扱いされてしまった……!)
キッ! と暗は台所の雷一を睨んだ。こうなれば、暗にも考えがある。
(台所にある食器やおかずを片っ端から食卓に持っていってやる……糞兄が作り終えるのと俺が運び終えるの、どちらが早いかな……?)
ひとり勝手に闘志を燃やして、暗は密かに雷一との戦いを開始した。
まずは、目についた漬け物と海苔を両手に持って運んでいく。
次いで取り皿をと台所に戻ったところで、
「……あら、ここに置いていたお漬け物は?」
と、忙しく立ち働いていた千暁が小首を傾げた。
「あ、それは俺が……」
「まあ、暗ちゃんが持っていってくれたのね。ふふ、助かるわぁ」
「いや、その、べ、別に……」
思いがけず千暁に褒められて、頬をほんのりと朱に染める暗。
静かな戦いに身を投じる彼のやる気がさらに刺激されたのは、言うまでもない。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月12日
参加申し込みの期限
2015年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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