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ぱちり、
トワ・E・ライトフェロゥ
はいつもより早い時間に目を覚ました。
慌てて着替えて、とてとてとキッチンへと続くリビングへ向かう。
するとそこには、テーブルで新聞を読んでいる
夜海霧 楓
の姿があった。
「ワオ! カエデ、トワよりも早起きデス!」
「流石に放っておけないだろ……」
「あっ、カエデは今回見てるだけネ! 絶対手を出しちゃだめ!」
「安心しろ、手を出す気はない」
「本当? 絶対デスよ!」
「はいはい、絶対絶対」
楓のおざなりな返事にそれでもトワは納得したようで、
「Cooking! 作るデス! Breakfast! ヨーシ、頑張るヨー!」
なんて、元気いっぱいにキッチンという名の戦場へと乗り込んでいく。
やる気満々、気合十分のその様子に、楓は胸の内にため息を零した。
(……まあ、手を出す気はないものの、危ないと思ったら止めるわけだが)
事の発端は、先日、「料理を作りたい!」とトワが騒ぎ出したことだ。
譲歩の結果、休日の朝食ならばダメージも少ないだろうと楓はトワに朝ごはんを任せることにした。
楓の許可に、トワは青の瞳をきらきらと輝かせて、
「じゃあケーキ作るデス!」
と大いに張り切ったのだが、それはきっぱりとお断りした楓である。
(どんだけ超大作にしたいんだっていうか甘ったるいわというか……)
楓的には、ケーキは朝作る物でも食べる物でもないわけで。
なんやかんやと、最終的に朝食のメニューはサンドイッチに決定したのだが、
(たかがサンドイッチに危ない場面なぞ、そうないとは思うが。朝ごはんにケーキ作るとか言い出す奴だからな)
というわけで、楓はトワの調理を見守り何かあったらストップをかけるという、自分で食事を作るよりも格段に難易度の高いミッションに挑むことになって現在に至る。
さて、楓のそんな複雑な心中などいざ知らず、トワは機嫌良く、まずはハムサラダの用意に取りかかった。
(ゴハンとかパスタじゃないからトワでも作れるし、以前作った時のリベンジにもなるわ)
包丁を持つ手つきはやや危ういが、ハムと玉ねぎを何とか切り終えれば、マヨネーズで和えてこれは完成!
その出来栄えに、トワはふふんと満足げなドヤ顔だ。
(トワだって、6歳の時とは違うんだから)
寝子島に身を寄せるよりもずっと前に、トワは兄と楓のために料理を作ったことがある。
その時の楓の感想は、「美味くはないな。不味くもないが」だった。
(だから、今回は絶対美味しいって言わせてやるんだもん)
ますます気合を入れて、今度は卵とじゃがいもを茹でにかかる。
水をいっぱい入れた鍋に両方を一度に放り込もうとしたら、
「ちょっと待て。卵とじゃがいもは別々に茹でろ」
と、楓の鋭いツッコミがとんできた。
むうー、と愛らしい唇を尖らせるトワ。
「分かってマス! ちょっと間違えただけ!」
言い張って、トワは別の鍋にも水を張り始める。
先が思いやられると、楓の口からため息が漏れた。
(まー料理は半分慣れだ。平日は弁当もあるから俺が作るし、こういう機会でもないとな)
そういえば、と楓は数年前の出来事をふと思い出す。
(前にこいつが作った時はどうだっけかな。食べた記憶はあるんだが、どうにも思い出せん)
気にするほどでもないのか、それとも思い出してはいけない類のものなのか……。
ぶるり、楓は最悪のケースを考えて身震いをした。
(……まあ、どちらにせよ深く考えない方が身のためか、うん)
自分に言い聞かせて、一つ頷く。
正直なところ内心穏やかではないが、どんな代物が供されても残さず食べるつもりの楓である。
しかし、彼のツッコミスキルは留まるところを知らない。
というか、トワの行動が、楓に黙って新聞に目に通すことを許さない。
「って、半熟玉子でタマゴサラダは作れないんじゃないんですかねトワ様」
「え? 半熟玉子美味しいヨ?」
「いや、悪いこと言わないからもうちょい茹でとけ。な?」
きょとんとするトワを、何とか言い含める。
渋々ながら自分の指示に従うトワを見て一旦は安堵した楓だったが、元気良く歌を歌いながら調理を続けるトワは、
「次はカツサンド作るデス!」
とか言い出した。料理初心者にはどう考えても難易度が高い。
「カツはやめとけ。油が危ない、怪我するぞ」
「駄目デスか? 仕方ないね……じゃあ、鶏肉は焼きマス! 味付けは……」
カツ作りを却下されたトワは、ここにきてまさかのオリジナリティーを発揮し始めた。
形容し難い香りがリビングにまで漂ってくる。
(変な創作料理でもなければたぶん大丈夫じゃねって思ったんだけど、何かよくわからん事してるなあ)
もうつっこむ気力も尽きて、楓は静かに朝食の完成を待った。
いざとなれば自分が全部トワの料理を食し、彼女には外食をしてもらおうとまで覚悟を決めて。
やがて、トワの明るい声がキッチンとリビングに朗々と響く。
「完成! 一緒に食べるよー!」
言って、テーブルにせっせとサンドイッチの皿を並べるトワ。
「……見た目はまともそうだな」
「カエデ、失礼! ちゃんと美味しいデスよ!」
「味見は?」
「してない」
2度目のため息を零して、「じゃあまずは俺が食べる」と、楓はちょっぴり不格好なサンドイッチへと手を伸ばした。
席に着いたトワが期待に満ちた表情で見守る中、卵サラダのサンドイッチを咀嚼する。
その味に、楓は僅か目を見開いた。
「カエデ? どうデス? 美味しい?」
「……驚いた、美味い」
ぽつりと漏れた呟きに、トワの顔がぱああと輝く。
「やったぁ! 嬉しいデス!」
6歳の時作った料理を、実の兄は一口しか食べなかった。
今のトワには、それが「美味しくなかったから」だということがちゃんと分かる。
けれど今、目の前の楓は1つめのサンドイッチをぺろりと平らげた。
そのことが嬉しくって、ふにゃりと表情を和らげるトワ。
そんな彼女の方へと、楓はずいとサンドイッチの皿を押し出した。
「ほら、トワも食べとけ」
「Yes! トワはフルーツサンドから食べるデスよ!」
2人の朝ごはんの時間は、こうして穏やかに過ぎていく。
なお、創作意欲溢れるチキンサンドだけは壊滅的な味だったが、楓はそれも、「不味くはない」と押し通して食べ切ったのだった。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月12日
参加申し込みの期限
2015年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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