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深倉 理紗子
は、星ヶ丘の高級マンションの一室、そのベッドの上で目を覚ました。
(……瞼を開けた時、最初にこの天井が目に入るのにももう随分慣れたなぁ)
まだ少しぼんやりとする頭で、そんなことを思う。
理紗子が親友である
深林 真瞭
の家に身を寄せるようになってから――理紗子が過労で倒れてから、早2週間。
勤務医としての激務に追われて、それでも頑張り続けた結果として理紗子は今ここにいる。
(時間は……午前6時半)
時計を確認して、真瞭を起こしてしまわないようにそっとベッドを抜け出す。
2週間も一緒に暮らせば、ここでの生活も勝手知ったる、という感じで、理紗子は脱衣所でパジャマを脱ぎ、シャワーを浴びた。
再び脱衣所で服に袖を通す頃には、頭もすっかりしゃっきりとしていて、
(今日の朝ご飯は何がいいかな?)
なんてことを考えながら、キッチンへと向かう。
ここでの生活のお陰で、理紗子の体調はかなり良くなった。
激務に次ぐ激務の末にたっぷり溜まった有給休暇が理紗子の心身を癒しているというのは皮肉な話だが、ともかくそういう次第で、数日前から2人の食事は理紗子が担当している。
何もしないでいるのは気が引けるからと訴えれば、真瞭は「りさちんはまたそうやって無理をするから」と心配顔で形の良い唇を尖らせたのだが、
(結局、私の方が粘り勝ちしたんだよね)
その時のことを思い出してこっそりと微笑し、理紗子は冷蔵庫のドアを開けた。
「昨日は野菜サンドとスクランブルエッグ、オレンジジュースだったから……今日は和食にしよう」
小さく独り言を零して、理紗子は冷蔵庫の中身と相談しながら手早く朝食の献立を頭の中に組み立てる。
「よし、決まり」
そうして理紗子は、起き出してきた時の真瞭の顔を思い浮かべながら、今日の朝ごはんの準備に取りかかった。
(……あ、何だかいい匂いがする)
ふわり、漂ってきた香りに誘われるようにして、
深林 真瞭
は朝を迎えた。
まだはっきりしない頭で、りさちんの作るご飯の匂いだ、と思う。
(りさちんの作るご飯が美味しいから、私のここ数日の食生活、かなり充実してるわよね)
親友である
深倉 理紗子
お手製の朝ごはんは毎日外れなくいい塩梅だし、真瞭が所属している交響楽団のクリスマスコンサートのリハーサルで東京に向かう時だって、理紗子は見た目も味もかなりポイントの高いお弁当を持たせてくれた。
(でも……)
むくりとベッドに身を起こして、真瞭は艶やかな黒髪をかき上げる。
そうして、麗しいと言って差し支えのない眉を仄かひそめた。
「調子がいいとはいえ病人にご飯作らせるなんてこっちも気が引けるわよ。全く、りさちんったら……」
ちゃっかりご飯を頂いている身ではあるが、真瞭だって理紗子のことを心から案じているのだ。
優しい心配から生まれる不平を小さく漏らせば、ふと、真瞭の頭に名案が浮かんだ。
(……ちょっと、悪戯しちゃおうかしら)
後ろからこっそりつまみ食い、なんて楽しいかもしれない。
無茶ばかりする親友への、ささやかな反撃だ。
さりげなく女子力の高い理紗子への軽い嫉妬も悪戯の理由に含まれているのは、真瞭だけの秘密である。
(そうと決まれば、っと)
善は急げとばかりに、真瞭はできるだけ静かに着替えのカットソーを用意してシャワーを浴びに向かった。
「うん、いい感じ」
良い加減に焼き上がった出汁巻き玉子の出来栄えに、理紗子は思わず笑みを漏らした。
と、そんな彼女の背後に、音も立てずに忍び寄る影が1つ。
気配を察知してくるりと振り返れば、出汁巻き玉子をつまもうと手を伸ばした体勢の真瞭とばっちり目が合った。
「おはよう、まーちゃん」
「お、おはよう、りさちん……」
「ところでまーちゃん、つまみ食いは駄目だよ」
にっこり笑顔で釘を刺せば、真瞭は不服げな表情を整った顔に乗せてみせる。
「いいじゃない。別に減るもんじゃないし」
「出汁巻き玉子は食べたら減るじゃない」
「じゃあ、さっきからいい匂いがしてるそのきんぴらでもいいわ。蓮根と舞茸のやつ」
「だめだめ。ちゃんと盛り付けてから一緒に食べよう?」
「もう腹ペコなのよぉ」
「すぐできるから。それに、空腹は最高の調味料って言うでしょう?」
「うー、りさちんのせいで、飢え死にするー」
軽快なやり取りを交わしながらも、理紗子は手際よくプレートに梅おかか、ゆかり、甘辛く炊いた山椒入りちりめんじゃこの3種の俵型のおにぎりを並べていった。
「隙あり!」
と時折伸びる真瞭のおにぎり狙いの攻撃をいなしつつ、プレートにおかずを綺麗に盛りつけ、豆腐とワカメの味噌汁もお椀に注ぐ。
朝から賑やかな戦いを繰り広げつつも、何とか朝食の準備が整った。
テーブルに料理を並べれば、楽しい朝ごはんの始まりだ。
「「いただきます!」」
2人の声が気持ち良く重なる。
早速出汁巻き玉子を口に運んだ真瞭が、その絶妙な味わいに、
「美味しい……!」
と感極まったような呟きを漏らした。
「朝っぱらから見事なまでに女子力の高さ見せつけちゃって……悔しい! でも美味しい!」
「まーちゃん、嬉しいけど大げさだよ」
「りさちん、料理の才能、半分わけてよぉ」
「えーっ、どうしようかなぁ」
箸を進める合間に軽口を叩き合っていたら、おにぎりも出汁巻き玉子もきんぴらも味噌汁もあっという間になくなってしまった。
ごちそうさまでした、と2人で手を合わせる。
(……こうやってまーちゃんと朝ご飯を食べるのも、もうすぐお終いかぁ)
ふと、理紗子はしみじみとそんなことを思った。
長い休暇も来週で終わりだ。
今の生活からは考えられないようなハードな日々が、理紗子のことを待っている。
「りさちん」
真瞭が、不意に妙に真面目な声で理紗子の名前を呼んだ。
「……そろそろ職場復帰なんでしょ。また無茶しちゃダメだよ」
「うん……ありがとう、まーちゃん」
「りさちん、どうしても無理しちゃう子だから」
真瞭の言葉が優しすぎるから、理紗子は思わず、涙を零してしまいそうになる。
けれど、きゅっと唇を噛んで、何でもないように理紗子は笑った。
「ねえ、まーちゃん。明日は、どんな朝ご飯を作ろうか?」
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月12日
参加申し込みの期限
2015年08月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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