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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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彼女がステージに一歩踏み出したとき、すっと周囲の空気が冷えるような錯覚がした。
様々なパフォーマンスに沸いていた観客たちの温度は、その一瞬ですぐに下がる。
舞台に現れたのは、
秋ノ宮 こまち
。
こういった大きなコンテストに出るのは初めてである。年相応の緊張感を胸に抱きつつも、その胸の高鳴りを押し殺して秋ノ宮はステージへと進んでいく。
背後に流れる音楽は、和をテーマにした荘厳な曲。
氷細工を模して自作した仮面を頭につけ、半透明のヴェールをまとってあらわれた秋ノ宮は――夏の象徴である水着を身につけていながらも、「雪女」を連想させる氷のつめたさで舞う。
あらかじめ実行委員と打ち合わせをしていたタイミングで、舞台には雪をかたどった紙吹雪がひらひらと浮遊する。その雪のひとひらは秋ノ宮が手にした扇子にふわりと煽られ、風花のように舞い上がった。
紙吹雪は衣装や髪の中にも仕込まれており、それを手に取るとふっと息を吹きつけて華やかに散らす。
彼女の手に触れた紙吹雪は――よくよく見れば、小さく凍り付いているのが分かる。
手で触れたものを凍らせる。それは秋ノ宮が持つろっこんの力であった。
(ろっこんが発動しにくい場ではあるけれど、今だけは……)
実際に氷のつめたさを手に入れた紙吹雪は、本物の雪のような温度で辺りの空気を冷ましていく。そのつめたさは空気を通して会場にも伝わり、あれほど盛り上がっていた観客たちの熱気はぐんぐんと静められていく。
入場のダンスから始まり、そのままアピールまで。
雪女は一言も口を開くことなく、沈黙と静寂の中、雪を舞台に舞い散らす。
やがて、まるで雲の間から一筋の光が差し込むようにライトが彼女を照らした。
雪解けを思わせるその温かい光に包まれて、秋ノ宮はそこでようやく解かされたように笑顔を見せると、ヴェールを外して大きく上空に放り投げた。
その次の瞬間、ひときわまぶしい照明が会場を包む。
思わず観客の誰もが目をくらませた次の瞬間――秋ノ宮の姿は、ふっと舞台から消えていた。
まるで、雪と共に解けていったかのように。
その場に残されたヴェールだけが、ひらひらと舞い落ちる。
「……いい空気感。ちょうどいい感じね」
まるでひとときの夢のような秋ノ宮の舞台。
その余韻とつめたさの残るステージに向かいながら、
朝鳥 さゆる
は小さくつぶやいた。
普段はあまり学校に顔を出さない彼女であるが、気まぐれに登校してみると前夜祭が行われていたのだ。そのまま何となく佇んでいるとなぜか出場者と勘違いされてしまい――今に至る。
今、というのは、水着を身にまとって大勢の観客を前にステージに立っている今、である。
衣装などもちろん用意していなかった朝鳥。そんな彼女に実行委員が持ってきたのが、今彼女が身につけている水着である。
単に露出が高いだけでない、静かな大人の印象が強いその水着。
並みの女子高生が着てもまず浮いてしまうデザインだったが、朝鳥は違和感なく着こなしてみせた。
もっとも、当の本人は自分にぴたりと似合う水着になど、少しも興味はない様子ではあるが。
入場時のダンスは、妖艶で冷淡とした朝鳥の印象とはまるで違う――激しいダンスビートに乗せられた演舞だった。
控え室で適当に彼女が手にしたのは、水着にはまるで似つかわしくない仰々しいミリタリーナイフ。その白い刃をきらめかせながら、あらゆる感情を込めて舞を舞う。
あるときは、どこかに忍び込むかのような密やかな舞を。
あるときは、大勢の敵を蹴散らすような大胆な舞を。
あるときは、愛する人と刃を交えるような悲しみの舞を。
普段のあまり表情を見せない様子とは裏腹に、踊りだけで様々な表情を表して見せる。
先ほど秋ノ宮が作り上げた幻想的な世界観の後を継ぐように、朝鳥も一言もしゃべることなく見事な演舞で観客を魅了する。
最後はナイフを高く高く放り投げ、後ろ手で見事にキャッチ。
そのパフォーマンスに観客は大きな拍手を送るが、朝鳥は息ひとつ乱した様子も見せずに、あくまでクールな表情のままだ。
「……で、次は何をすれば? 3分間のアピール?」
急遽出場することとなったため、アピールなど何も用意していない。
先ほどのような演舞なら即興でできるものの、他にこれといって魅せる芸があるわけでもない。
どうしようか、としばらく考えた後――朝鳥はマイクを手に取った。
先ほどの演舞のイメージが心に残っているうちにと、彼女はその感情を乗せて歌い始めた。
淡々と無表情な普段の声音とは違い、どこか優しいやわらかさのあるウィスパーヴォイス。歌詞もメロディも即興なので、もちろん伴奏などはない。完璧なアカペラであるが、その囁くような美しい歌声は少しも乱れることなく会場に響く。
まるで聴く者を幻惑するような歌声。
三分間、イメージが想起するままに声を出し歌い切る朝鳥。
ふう、と息をつくと、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
しかし特別に何かの感慨を抱くことはなく――暇つぶしにはなったわね、と颯爽とステージを去っていく朝鳥であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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