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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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「わわ、わ……すごいカッコいいステージだにぃ……」
ステージ脇で七峯のパフォーマンスを見ている
七音 侑
は、少し気後れしたように言う。
ベリーショートの髪型がよく似合う体育科所属の七音は、今日はせっかくのコンテストだからとフリルたっぷりのドレスを身に纏っている。
「大丈夫だって。落ち着けよ」
隣でそう言うのは、七音の友人である
工藤 耀
だ。同じく体育科である彼も豪奢な衣装で着飾っており、2人並んでいるとまるでどこかの国の王子様とお姫様のようである。
慣れない衣装を身につけすっかり緊張してしまった七音は、控え室で偶然出会った工藤に半ば泣きつくようにして「一緒に出場してほしい!」と申し出た。困り果てた友人の頼みを断ることもできず、2人は一緒にステージへ上がることになったのだ。
「ほら、侑。最後の打ち合わせするぞ」
おろおろする七音をなだめると、工藤はメモ帳を開く。
急遽2人で出場することとなったので、登場のダンスは七音が考えたものを、アピールは工藤が考えたものを一緒にやることになった。
「う、うん……えーっと、まずダンスをして……」
確認をしながらも、七音の声は少し震えてる。
普段の快活さがすっかり引っ込んでしまっているのは慣れない衣装のせいか。
こんなにガチガチだったらいい動きはできないだろう。ふう、と一息つくと、工藤は彼女の頭をそっと撫でてやった。
「わ! く、工藤君……?」
「落ち着けって七音。俺が一緒にいるだろ」
近い距離で工藤にそう言われ、七音は思わず顔を赤らめる。
かあっと頬が火照るのを感じて――あれ、と思う。
(あれ、ウチ……なんでこんな、照れてるんだに)
胸がドキドキしている。さっきの緊張の鼓動とは少し違う。
「ほら、出番だ。いくぞ」
この高鳴りが何なのか――気づきかけた瞬間、工藤にぐいと背中を押された。
ステージに流れるのは、優雅なワルツだった。
その雰囲気は、まるで最初から示し合わせていたかのように工藤の衣装にもよく合っている。
「お手をどうぞ、プリンセス」
そう言って工藤が恭しく七音の手を取ると、ゆっくりとした動きで踊り始めた。
舞台の幕はまだ閉じたまま。背後の幕にスポットライトで照らされた2人の影が大きく映る。
工藤がリードしつつ、2人は慣れないながらも丁寧にステップを踏む。
そんな2人の様子に、なんだとっ、と思わず目を丸くしたのは
桐野 正也
だ。
陸上部の先輩として七音のことは可愛がっていたが、妹のような存在が男と妙に仲良くしているのをみると――どうにも複雑な心境だ。
「しかしまあ……仕方ないか。あいつらそういう関係だもんな」
厳密に言うと、工藤と七音は恋人同士ではない。
――が、端から見ればどうみても「そういう関係」にしか見えないのもまた事実である。
一方、そんな桐野の兄心など露知らず。七音の胸はすっかり高鳴ったままだ。
間近で見る工藤の顔、その息遣い。
(どうしてだろう……工藤君といると、なんだかキュンってなっちゃうに……)
ちらりと彼の顔を上目遣いで見たとき、ちょうどこちらを見下ろした工藤と目が合った。
ばちりと視線がかち合って、工藤は少し頬を赤らめ気恥ずかしげに目を逸らす。
(……やば。顔赤くなってるかな)
どうか七音に気づかれませんように。
可愛らしいドレスに身を包んだ七音の姿を見ていると、どうしてか胸の鼓動の高まりが治まらない。
2人、同じ想いを抱きながら優雅なワルツを踊りきる。
「すっごくロマンチックなダンスでしたね!」
司会の久良木が目をきらきらとさせながら言うと、工藤はにやりと笑って声を上げる。
「ありがとう。だけど、ロマンチックはここまでだぜ」
2人の背後の幕が上がる。
その向こうに広がっていたのは、巨大な衝立に貼られた白いキャンバスと、色とりどりのペンキが入ったバケツの数々。
「ほら、七音。思いっきりやるぞ!」
衣服の下に忍ばせていたハケを七音に放り投げる。
ぱしっとそのハケをキャッチすると、七音はうん、と笑顔でうなずいた。
王子様とお姫様の仮面を捨てた2人は、真っ白なキャンバスに鮮やかな色を思い思いにぶちまけていく。赤を散らし、緑を生やし、青で塗りつぶす。
ワルツから一転。流れるリズミカルで明るい曲にあわせて、観客たちも自然と手拍子を送り2人のパフォーマンスを盛り上げる。
「よっ、と」
サッカー部の工藤は、ボールをペンキで浸すと器用に壁に蹴り当てて模様をつけていく。
「工藤君」
衣服が汚れるのも構わずオレンジのペンキで太陽を描きながら、七音は言う。
「ウチ、とっても楽しいだに!」
ペンキの太陽に負けないまぶしい彼女の表情に、工藤も自然と笑顔になる。
「ああ、俺も。すげえ楽しい」
そう言うと、七音の腕をつかんで彼女のハケをピンクのバケツに突っ込んだ。
自分のハケもピンクに染めると、工藤は笑ったまま言った。
「ほら、七音。ラストだ」
「うん!」
2人が最後に描くものは――すでに打ち合わせ済。
鮮やかな色合いに染まったキャンバスに、更に上から塗りつぶすように2人が描いたのは、大きな、とても大きなハートマークだった。
「今年の寝子祭のテーマ!」
「人類愛、だに!」
肩で大きく息をしながら言うと、ぺこりと2人仲良く一礼。
ギャップとインパクトにあふれるそのパフォーマンスは、大きな拍手とともに終了した。
実行委員が、ペンキアートの際に気を利かせて流した音楽。
それがとある流行のラブソングのダンスアレンジだったことに、結局2人は最後まで気づかないままであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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