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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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「たとえお祭り騒ぎとはいえ、ああいった格好は少し扇情的すぎますね……」
控え室で
矢萩 咲
と
哀坂 子夜
の肩に服を羽織らせながら言ったのは、
森 蓮
だ。
「うう……不本意ですが、ああなってしまったことは反省しています」
風紀を取り締まるはずの風紀委員にとって、先ほどのステージは身に堪えるほどの恥ずかしさだったに違いない。そんな矢萩の心中を慮って、森は優しげに微笑む。
「……とはいえ、お祭り事に浮かれてしまうのは人の性なのでしょうね」
もともと容姿の美醜を競うという名目のコンテストはあまり好きではない森。
しかし、そんな自分も創立記念感謝祭の際には、誕生日だったということもあり浮かれて参加してしまったという過去がある。
そのこと自体は咎められるほどのことではないのだが、森の心の中ではひとつの小さな負い目となっていた。
「お2人とも、寒かったでしょう。毛布は――あれ、もう足りなくなってしまったのかな」
申し訳ないですが、とりあえずこれで、と森は最後の1枚の毛布と、自分が着ていた上着を2人にかけてやる。
それ受け取りながら、落ち込む矢萩とは裏腹に子夜はあくまでマイペースだ。
「……咲君……あんなに盛りあがったのに、なぜ暗い顔をしているんだい……?」
「あ、あんな盛り上がり方……破廉恥ですっ!」
矢萩の正当な主張も、子夜の心には今ひとつ届かない。
なにせ無感情――羞恥心すら持たない子夜には、ピンとこないのだ。
「……よく、解からないね……」
毛布でぬくぬくと温まりながら、首をかしげる子夜であった。
(……いやー、自分の出番の直前になんつーもん見てしまったんだ)
ステージ袖で控えていた
七峯 亨
は、思いを寄せる矢萩のあられもない姿を思い出し、思わず顔を赤らめた。
出番を目前に控えステージ袖で待機していた彼は、あのハプニングを当事者たちを除き誰よりも近くで目撃してしまっていた。
(……っと、いけね、集中しなきゃだ、集中……!)
刺激的すぎる記憶はあとでしっかり味わうとして。
今はこのステージに全力を出し切るときだ。
せっかくの晴れ舞台。一世一代の大勝負に挑む気持ちで参加した七峯。
彼が身につけているのは、目に鮮やかな美しい和服。
じっくりと入念に着付けたあと、同じくらい丁寧にしっかりと着崩した着物を纏う彼は、まるで遠い時代の傾奇者といった風貌であった。派手な衣服に負けないよう顔にもばっちりとメイクがほどこされており、まるで舞台役者のように華やかに着飾っている。
やがて自分の名前が呼ばれる。
いくか、と気合をいれたちょうどそのとき、音楽が流れ始めた。
囃子のイントロから入るその音楽は、和楽器によるロックテイストの曲だ。
その長めのイントロに合わせて、長い後ろ髪、着物の裾、ぞろりと垂らした帯の端まではためかせながら歩いていく。
大股で堂々と、時折手にした刀を気まぐれに振って舞い上がりつつ。
イントロがちょうど終わると同時に、ぴたりとステージ中央で足を止める。
その瞬間ぴたりと音楽は止み、辺りに満ちるのは太鼓の震えるような残響だけ。
スポットライトの光に照らされた彼は、大きく息を吸い空気を震わせた。
「さぁさぁ遠からん者は音に聴け、近くば寄って目にも見よ!」
着物に仕込んだピンマイクは、彼の声を会場いっぱいに響き渡らせる。
――傾奇、乱痴気、碎氣照倶(サイケデリック)
――善哉総て祭りの華、暫し踊って飽かさず明かしてみせやしょう
たっぷり30秒もの口上を、観客たちは息をするのも忘れて聴き入っている。
いざッ! と見得を切り終えたところで、再び流れ出す音楽。
その音楽に合わせ、緩やかに歌い始める七峯。
ステージにあふれる光は原色極彩色。入り乱れる光の奔流の中で、どんな色にも負けない確固たる存在感を放ちながら七峯は刀を振るった。その舞は軽やかでありながらも雄雄しく勇ましく、そしてどこまでも粋に傾いている。
普段とはがらりと違う彼の様子に、先ほど七峯の心を大きく揺り動かした張本人でもある矢萩は、感嘆しきったように息をつく。
「驚くほど歌舞いてるわね……カッコいいわよ」
剣舞と居合いの型を取り入れた、ダンスと演舞の融合した身のこなし。
その唯一無二の表現を、観客はまるで吸い込まれるように見つめている。
そして――長いようで短い2分半の極彩世界は、万雷の拍手とともに終結を迎える。
(……やり切った、か)
力のすべてを出し切った七峯。
肩で大きく息をしながら、自分のパフォーマンスに惜しみない賞賛を送る観客に、深々と頭を下げるのだった。
これで用意した衣服や毛布はすべて使い切ってしまった。
「それでは、私が保健室まで行って余りがないか尋ねてみましょうか」
森がそう言うと、大丈夫よ、と
早坂 恩
が言う。
「そう思って、実行委員がジャージを取ってきたの。こっちのは洗ってないけど、この際我慢してもらうわ」
想定外のエントリーが多かったため、実行委員や森が事前に用意していた毛布では足りなくなってしまっていたのだ。
それでも、森が用意してくれたぶんでかなり助けられていた。ありがとうね、と早坂はお礼を言う。
「いえ、力になれたようならよかったです。せっかくのお祭りですし、みんなが楽しめるように務めたいですから」
森らしいその答えに、彼と同じクラシック同好会に所属する
篠崎 響也
は呆れたように笑う。
「お前らしいけど……森もちゃんと楽しんでくれよ?」
高校生らしからぬほどの奉仕の精神を持つ森。
特に奉仕していたらキリのない文化祭の裏方という仕事――ましてや彼は実行委員というわけでもないのだ。
森に頼っている面も多い分、実行委員としては彼にもいち生徒として前夜祭を楽しんでほしいという思いがあった。
そんな篠崎の言葉に、森は優しい笑みを見せた。
「ありがとうございます、篠崎さん。もちろん私も楽しんでいますよ」
ここ、ステージ脇の待機場所では前夜祭のすべてを見ることができる。
生徒たちの渾身のパフォーマンスはもちろん、それを見て顔を輝かせる観客たち。
それだけではない――出番を控え緊張する者や出番を終えて安堵する者。そしてそれを支える実行委員のみんな。
「これだけたくさんのものを、間近で見ることができるんですから」
そんなみんなの力になれることが、自分にとっては楽しみだと。
まっすぐな森の言葉に、篠崎はそうか、とうなずいてみせた。
(さすがだな……森は)
徹底した彼の高潔さに、心の中でそっと感服するのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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