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【寝子祭】前夜祭ダンシングアピール
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ステージ前には早速大勢の生徒が集まり、少しでもいい位置で見ようと押し合いへし合いひしめき合っている。
「あの、お姉さん1人ですか? もしよかったら一緒に――」
「ふふ、ごめんなさいね。今日は1人でゆっくり楽しもうと思って」
ざわつく講堂内。声をかけてきた男子生徒の誘いをやんわりと断るのは
青龍寺 琴理
だ。
こうして声をかけられるのは今日でもう三回目である。
(せっかくのお誘いはありがたいんだけど……1人でのんびりするのもいいのよね)
特に今回は最後の寝子祭。先生や友人たちの晴れ舞台を、誰よりも近くで見守りたいという思いが強かった。
「うん、ここからなら応援の声も届きそうね」
途中、大声を出してもいいようにペットボトルのお茶の準備も万端だ。
生徒たちが押し寄せる人混みの中、相変わらず青龍寺は華やかにふんわりとマイペースである。肘が当たった隣の男子生徒に「ごめんなさいね」と微笑んでみせると、彼は照れたように笑ってみせた。
「あ、こっとこそごめんなさい……」
そう言って頭を掻く彼に、青龍寺はほらほら、とステージを指差して言った。
もう始まるわよ、と――
定刻、満を持して前夜祭は開催された。
「まずは寝子高教師コンテストですヨー!」
「先生は準備中なので、もーちょっとだけ待っててねー!」
後半の司会を務める
結梨亜・カールシュテイン
と安本マコト、早口言葉の甲斐あってか2人の息もばっちりだ。安本はどこで仕入れた知識なのかアフロにスパンコールのスーツという出で立ちに着替えている。ウケは上々。つかみはOKというやつだ。
2人の司会に、そっと
浅山 小淋
がスケッチブックを掲げてみせた。いつもは声を出せない彼女にとっては欠かせない「声」の代わりであるスケッチブックは、今はカンペとしての活躍している。
スケッチブックには、準備整いました、の文字。
教師コンテストの司会である
吉祥寺 黒子
は、マイクに向かって声を張り上げた。
「それではみなさんお待たせしました! いよいよ寝子高教師コンテストの始まりです!」
「まず登場するのは、エントリーナンバー1番――」
講堂はちょっとしたパーティ会場のようで、立食の料理もなかなかのものである。
「うん……これもおいしいです」
テーブルに並べられた料理をひとつひとつ、ていねいに味わっているのは
巫部 紫苑
である。寝子高教師コンテストをよりいい席で見ようと生徒たちが前へ前へと押しかける一方、巫部はあくまでマイペースだ。
「あら、そちらの料理は……?」
ふと向かいに立つ男子生徒の皿に目を留める。
まだ食べていない料理――おそらくトマト味のグラタンだろうか、とてもおいしそうな色をしたその料理をじっと見ていると、彼女の視線に気づいたのが男子生徒は食べる手を止め顔をあげた。
「ええと……何か?」
巫部の向かいにいた
志波 拓郎
は、じぃっと見つめられ思わず声をかける。
「いえ、そのお料理がとてもおいしそうでしたので」
一見ふわりとした可憐な少女であったが、会場のこの盛り上がりもどこ吹く風といった様子で食に興じる様子に、志波は自分と近しいものを彼女に感じた。
あ、この人も食べるの好きなんだ、と。
「これはあっち、だったかな……。結構おいしい」
「そうですか。あ、じゃあそちらのパンは?」
ゆっくりと言葉を選びながら話す志波と、おっとりとした調子の巫部。スローペースなところもどこか波長が合うようだ。
巫部が指差したのは、志波の皿の隣に置いてあるパンのケースだった。中身は寝子島名物サンマパン。何かのイベントで使うとは聞いていたが、ここに置いてあるということは食べても問題ないのだろう。
「ああ、これ……いっぱいあるから、ちょっとくらいもらおうかなって」
お昼によく食べるんだ。そう言いながら志波はそのひとつを手にとって口にいれる。
口に広がるふんわりとしたパンの感触。かすかに薫るサンマのにおい。そして――
びりびりびり、と舌にしびれるような痛みが走ったかと思えば。
「んっ、うぐううっ!」
突然襲い掛かってきたのは、暴力的なまでの辛さ。
どうやらステージで使う激辛パンが混じってしまっていたようだ。
「み、み、水っ……!」
志波の様子を察した巫部は、慌てて近くにあったコップに水を注ぐ。
「大丈夫ですか?」
そう尋ねながら水を渡すと、う、うん……とコップを大きく傾け喉を鳴らしながら志波はかろうじて返事をした。もちろん、どう見ても大丈夫そうではない。
「これ、激辛も混ざってるみたいですね」
「だな……本当なら、こういう役目は兄貴が引き受けるものなのに」
思わずぼそりと呟いた志波は、言った後慌てて周囲を確認する。
兄の
志波 武道
は何かと自分にくっついてくる。こんな様子を見られていたらさぞからかわれるに違いないが、幸い周囲に兄の姿は見当たらなかった。
(あの兄貴のことだから、大方コンテストを最前列で見てるんだろうな)
ともあれ問題はこのパンだ。何も知らない生徒がこれを食べれば、また自分のような被害者を生み出してしまう。
「でもこれ、全部が辛いみたいではないですね」
隣でもぐもぐとサンマパンを食べながら、巫部がマイペースに言う。
「え……ちょ、食べたのか、それ……」
「ええ。あ、でも大丈夫ですよ。ホントに辛くないですから」
幸い本当に辛くなかったとはいえ、自分が隣であれだけ悶絶したというのに、よくパンを食べる気になれたな――どうやら彼女、見かけによらず図太いようだ。
「でも、辛いのと辛くないのがあるなら……ちゃんと仕分けておかないと」
そう言うと、パンを手に取りじっと見つめる。
よく見ると辛いヤツは赤い色がついているような気もする。
「これはこっち、それでこれは……こっちだな」
こうして志波は、ステージ上の盛り上がりを尻目にじっくりとパンの選別作業に入る。
そんな彼の様子に、わあパンがこんなに、と目を輝かせたのは
澪乃 澄佳
だ。
「軽食は一通り食べたけど……パンもあったのね!」
まだ食べていないものを見つけた澪乃は、足取りも軽く志波の隣に座る。
「これ、一個もらっちゃってもいいかなあ」
澪乃の言葉に、あ、と志波は慌てて辛くない方のパンを差し出す。
「こっちは辛いやつ……だからこっちの方を……」
「わあ、そうなの。ありがとうー」
自分に次ぐ被害者を生むわけにはいかない。志波に渡されたパンを一口頬張ると、おいしー、と澪乃は幸せそうに顔をゆるめる。
「こういうところで食べるパンは美味しいねえ。いつも購買のパンだって美味しく感じちゃうよう」
じゃあもう一個、と幸せオーラを出す澪乃の手が――うっかりと激辛の方に伸びてしまう。志波はパンの選別作業に夢中で気づいてない。
「じゃ、2個目もいただきまーす……んんぅっ!」
一口、二口。三口目を噛んだところで味の異変に気づき澪乃は目を白黒させる。
「か、かりゃい! あ、あうう……せっかく教えてもらってたのに」
「言ってるそばから激辛を……! み、水!」
澪乃の悲鳴に気づいた志波が、慌てて水を注いで渡してやる。
「うう、ありがとおお……こ、こんにゃの食べるなんて、コンテストは大変だねえ」
ごくごくと水を飲みほす澪乃。
涙目で言いながらも、パンを食べる手は止めない。
(でも食べるんだ……)
巫部といい、いったいどういう舌をしてるんだ……と呆れる志波であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
花村翠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
82人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年08月15日
参加申し込みの期限
2015年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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