熱血！　寝子島不良外伝！　～西鬼末旧聖主伝説～｜リアクション

熱血！　寝子島不良外伝！　～西鬼末旧聖主伝説～

【深夜、校舎にて】

　木天蓼高校の不良どもは、夜の寝子高に集結していた。
　運動場の真ん中には、キャンプファイヤーのような木の櫓が組まれ、周囲にはドラム缶のようなものが置いてある。
　どう見ても、危険物である。
　ぼうっと、キャンプファイヤーが燃え上がり運動場を照らし出す。
「こっちも準備おわりやした！」
　不良の1人が西鬼末に話しかける。
「そうか、結構ぅッ！　奴らもそろそろ来るぞ！　気張れや！」
「「「「「「「「「「「「「「「「「応ッ！」」」」」」」」」」」」」」」」」
　夜の空気の中に、数十人の不良の声が響く。
　炎に映し出された彼らの顔は、傷だらけで精悍さもある。
　どうしようもない喧嘩が始まろうとしていた……。

【その男、現れる】

　その男は、双眼鏡をもって運動場を見ていた。
「フツウを壊す。ね」
　男の認識では、ずっとこの島を見守ってきた団体が急に動き始めたという認識だ。
　しかし、そこに神秘があるのであれば、好奇心がうずく。
「せいぜい頑張ってくださいよ、ガクセイさん？」
　どこか小馬鹿にしたように男は言って闇の中に身を潜めた。

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