花緑青(はなろくしょう)駅は寝子島電鉄・霊界線最大の駅で、駅ビル内で営業する多様な店々には、霊界ゆかりのものから現代的な品物まで、幅広い品々が揃っている。
そんな花緑青駅の一角で、変わった市が行われていた。
古びた幟に書かれた文字は
『忘れ物市』。
駅を訪れた
片夏 阿呂江は興味を惹かれ、覗いてみることにする。
「お? これはなんとも、霊界らしいのう」
傘、ハンカチ、アクセサリー、本など……最近のものが並んでいるところは人間界と大差ないが。
中には巻物や茶碗、着物など何十年か何百年ものかという古物もあって、博物館にでも迷い込んだようだ。
「こりゃ骨董か、下手すると付喪神もおるのではないか?」
独り言ちる阿呂江に。
「おっしゃる通り、ここは時の流れに忘れられたモノたちの集まり。付喪神が目覚めることも珍しくありません」
年齢のわからない店員が、そう返事を返した。
「なるほど……じゃがどうも、人間が紛れ込んでないか?」
頷いたものの、周囲の様子に困惑している者達がいることに気づく。
「どうやら人間界でも忘れ物市が行われている様子、そこと入り口がつながったようでございます」
店員は平然と薄笑みを浮かべるのだった。
「ふーむ。まあ目的は大差ないし、さほど問題はないじゃろうの」
うっかり寝子島と霊界の品物が混ざり合うなんて、楽しいではないか。
状況を理解した阿呂江は、品物を見て回ることにした。
どうやらあなたも、不思議な忘れ物市へ迷いこんでしまったようだ。
素敵な品物との出会いがあるかもしれない。せっかくだから、掘り出し物でも探してみようか?
明けましておめでとうございます。天村です。
片夏 阿呂江さん、ガイド登場ありがとうございます。
もしご参加される際は、ガイドに捕らわれずご自由にアクションをおかけください。
概要
処分に困る遺失物を破格の値段で売却処分する、忘れ物市。
今回は霊界、寝子島で偶然似たような催しが同時に開催されたことで、
その入り口が繋がってしまったようです。
<霊界の忘れ物市>
霊界の花緑青(はなろくしょう)駅の駅ビル内の一角で開かれている『忘れ物市』には、
時の流れに忘れ去られたとても古い品物も並んでいます。
みなさんとの出会いを機に、付喪神になるものもあるかもしれません。
霊界由来の古い着物、壊れかけだが名品の茶器、海外の稀少な魔術書……などなど、
ここでしか見られない物が見つかることでしょう。
あなただけの逸品を探してみてください。
なおお買い物には、寝子島から持ち込んだお金をふつうに使うことができます。
ただし、霊界では古今東西さまざまな紙幣や硬貨がごちゃ混ぜで使われているので、
お釣りには期待しないほうが良いかも。
<寝子島の忘れ物市>
一方人間界のシーサイドタウン駅の駅ビルmiaoでも、普通の忘れ物市が開かれています。
(前回のシナリオはこちら。読まなくても問題ありません)
この会場には神魂の力が働いており、霊界の忘れ物市とつながっています。
人間界でも霊界でも、忘れ物に触ると、その忘れ物が見ていたであろう光景を一瞬だけ垣間見ることができるようです。
霊界の市、寝子島の市、どちらに関わっても構いません。
霊界・寝子島ともに、見つけたもの、購入する品物については、自由に指定してもOK。
マスターのおまかせとしてもOKです。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCも霊界の忘れ物市に迷いこんでいたりすることもあるようです。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
キャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
以上になります。
それでは、皆さまのご参加をお待ちしております。