正月でめでたい気分になったのもつかの間。
初売りセールなどもあって、お年玉やボーナスで一瞬潤った懐も買い物や支払いで淋しくなった人も多いであろう、ある日の休日。
シーサイドタウン駅前を歩いていたオカルト好きの
樋野 秀吉は、ふとある看板に目を止めた。
「忘れ物市?」
(忘れられてしまった霊がたくさん陳列して……)
一瞬そんなことが頭をよぎったが、
(なんてことはないスよね)
秀吉は、そばに置いてあったチラシを手に取り、説明を読んでみる。
「電車やバス、駅構内での引き取り手のない忘れ物を格安で販売……傘、ハンカチ、アクセサリー、本など……傘は安いものだと10円から?」
秀吉は眠そうな目を見開いた。万年金欠の自分のためのような市ではないか。
「傘だって普通に買えば馬鹿にならないし、これってお得ッスね……のぞいてみるッスかね~」
こんにちは、天村です。
皆さんは落とし物をよくされますか?
私はしょっちゅうで、よく電車やバスの忘れ物保管所のお世話になります。
樋野 秀吉さんにガイドに登場していただきました。ありがとうございます。
もしご参加いただける際は、ガイドにこだわらずお好きなアクションをおかけください。
忘れ物市は駅ビルmiaoの一角で行われています。
新聞のチラシを見てとか偶然通りかかって覗いてみるなど、どなたでもお気軽にご参加ください。
品物は落し物で売れそうなものなら、自由に考えていただいてかまいません。
自分の忘れ物と、思わぬ再会ができるかも?
どこでなくしたか記憶が曖昧だったり、問い合わせをしても物自体の特徴を思い違いしてたりして、出てこないこともままありますよね。
あるいは、なくした物の思い出に浸りながら探すことで、見つからなくても気持ちの整理がつけられるかもしれません。
もちろんシンプルに掘り出し物を探してみるのもいいでしょう。
主催している寝子電にお勤めの方やバイトの方がスタッフとして参加したりなどもオーケーです。
なお、この会場には神魂の力が働いています。
忘れ物に触ると、その忘れ物が見ていたであろう光景を一瞬だけ垣間見ることができるようです。
それは嬉しい光景でしょうか、悲しい光景でしょうか……
それでは、皆さまのご参加をお待ちしております。