恵御納 夏朝はいつのまにか知らない景色の中に居た。
「さっきまで雑貨屋にいたはずだけど……」
ねこグッズを眺めていた時間は突然の事態に伴って唐突に終了した。ため息をひとつ吐くと、夏朝は周囲を確認する。見覚えはないが、危険な様子はなさそうだ。彼女が散策を始めると、ある建物が見えてきた。
それは日本家屋風の幽霊屋敷だった。
建物はかなり大きく、広い庭もあり、さらに池もある。彼女はその庭の一角に注目した。
そこでは幽霊猫や、猫の姿をした付喪神などが集まっていた。
本当に多種多様な猫たちがにゃあにゃあと寛いでいる。
「こんなにあやかしがいるってことは霊界……? じゃあ、もしかして、これが噂の集会……!」
夏朝の目はキラキラ輝きだした。
彼女は霊界にまつわる『ある噂』を知っていた。
――霊界のどこかにあるという、猫が定期的に集まる場所。
そこには幽霊猫、妖怪猫、猫の姿をした付喪神など様々な猫がいるという。
またその集会所には大切なルールがある。
『その日の担当のまとめ役は最後に残って片付けをする。それ以外は集会が終わらない内に元居た場所に帰る事』
霊界の存在は霊界に、それ以外の場所の存在はそれ以外に。もし『違う場所に帰ってしまったら』……
目の前の光景は噂の内容にかなり近い。
今回は大柄でトラジマの猫がまとめ役らしい。
(ちょっとくらいならお邪魔してもいいかな、噂のラストは少し気になるけど)
夏朝は『違う場所に帰ってしまった場合』まで聞けていないが、
たぶん良い事にはならないんだろうなとぼんやり思った。
それはそれとして、こんな場面に出くわすことはなかなか無い。
夏朝は猫たちに向かって歩き出した。
こんにちは、星織遥です。
恵御納 夏朝さん、ガイドに登場してくださりありがとうございました。
ご参加いただける場合は、ガイドに関わらず自由にアクションをおかきください。
また、今回は『霊界ミーティング』の、恵御納 夏朝さんのアイディアを使わせていただきました。
ありがとうございます!
概要
今回は「霊界のどこかにあるという、猫の集会所」にまつわるお話です。
幽霊猫、妖怪猫、猫の姿をした付喪神など、あらゆる猫たちが集まって寛いでいます。
集会所にはまとめ役の猫がいて、その猫が最後に残って後片付けをします。
集会が終わる前にそれぞれ元居た場所に帰ります。
霊界で過ごしているなら霊界に、寝子島ならば寝子島にといった具合です。
アクション
アクションには以下の内容をお願いします。
●どこから、どのように霊界へ来たのか
例:買い物をしていたら、いつのまにか迷い込んだ など
●集会所での過ごし方
例:猫たちに混ざってのんびり過ごす など
集会から去った後は、いくつか考えられます。
●寝子島など、他の世界から来た場合
・意識が暗転して気づいたら寝子島に居た
・迷子になっているうちに、元居た場所に戻っていた など
●霊界から来た場合
・自分の住んでいる場所に帰る
・霊界の仲間と過ごす など
また『違う場所に帰ってしまった』時の行動も可能です。
例:幽霊の子猫が帰り道に迷っていて、このままでは別の場所に帰ってしまいそうなので助けよう。
(集会に来た幽霊猫PCなどが)寝子島に帰るはずが霊界で迷ってしまい、奇妙な怪物に襲われる。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
Xイラストのキャラクターを描写する場合、口調などのキャラクター設定をアクションに記載してください。
Xキャラ図鑑に書き込まれている内容は、そのURLだけ書いてもらえれば大丈夫です。
また集会には猫館 鳴や餅々 きなこもいるので、彼女たちと話すのもいいかもしれません。
以上になります。
どなたでもお気軽にご参加ください。お待ちしております!