Search for lost books｜リアクション

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９.閉幕へのフィナーレ

　最終日午後７時半。
　門限のある寮生や委員以外のお手伝い、そして女子生徒を優先して帰らせて行く中、未だに幾人かの生徒が図書室に残っていた。

　「まさかここまでかかるとはね」
　既に下校時刻は過ぎ、夜の帳が降りきってしまっている。
　珪は予め警備員や理事長に報告していたので、生徒を残しても問題はないようにしてはいたのだがここまで遅くなることについては予定外だったらしい。

　「やはり全員残せばよかったのでは？」
　帰っていく生徒の首根っこを抑えようとした修はそんなことを言う。
　さすがに門限などの問題もあるのでその案は却下されたのだが。

　「先生が送ってくださる人数にも限界がありますからね」
　と、数少ない女子生徒の居残り組である瑠歌。
　「委員以外の生徒さんたちにも残ってもらうことになったのは申し訳ない限りだけど」
　珪はそんなことを言いながら、本の対応や図書室を改装をする為の手続き書類を作っている。

　その書類の横には、手書きの手紙が置かれている。それは協力してくれた生徒へ配るための感謝状で、あと２枚残っている。
　帰宅する綾花が用意して、珪に託したもののようだ。修と瑠歌の分で最後である。

　「ま、この１冊で終わりだ」
　修が修繕を終えた本を棚に収納する。
　「その本の名前、なんでしたっけ？」
　瑠歌が訊ねる。その本は分厚い１冊のハードカバーだった。

　彼女の問いに修が答える。

　「『Ｓｅａｒｃｈｆｏｒｌａｓｔｂｏｏｋ』」

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あとがき

担当マスター：深城和哉
ファンレターはマスターページから！

お待たせしました。
毎度のことながら執筆速度が遅く申し訳ございません。

今回は図書委員会と本を中心とした物語となりましたがいかがでしたでしょうか？

予想外に早川先生に絡んでくださる方も多く、嬉しい半面、調整に悩みました。

結果として本は大量に戻ってきました。
図書委員会の皆さんが言っているように、図書室の改装というのも面白そうです。

そういったシナリオが出るかは（深城が出せるかも含め）わかりませんが、図書委員会コミュニティのトピック（話題、議題？）の一つとしてご利用頂けると幸いです。

アクションやリアクションの個別の解説は個別コメントのほうで送らせて頂きます。
今回はご参加頂きありがとうございました。

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