this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】薄闇よりの挑戦状
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
――階段
円とステラの言葉に、エリオナイトがたじろいでいるように見えた。ねむるは、それを好機とにらみ、拳を握り締める。
「いくよぉっ!」
だっ、と1段飛ばしで走るねむる。その足音でエリオナイトは我に返り、振り返る。
(もう、小細工は無しだ!)
ねむるは思いっきり切れのいい拳をエリオナイトが持つオーブへと叩きつける。瞬間、階段の下の方からも硝子が割れるような音がした。
――そんなっ!?
一瞬、どこからともなく濁った声がした。次の瞬間、ねむるは手が熱くなり、思わず引っ込める。砕けたはずのオーブは美しい炎を灯して再生し、エリオナイトの目から影が消え失せる。
彼女の目から浮か上がった影が、ケケッ、と嗤う。一階にいながらそれを聞いた桜が影目掛けて矢を放つと、影は音もなく霧散した。
(エリオナイトの目が元の色だろう時は、もしかしたら本来の彼女が顔を出していたのかもしれないな)
傍らの礼二郎は納得したように頷いた。
それだけではない。建物も音を立てて再生していく。閉ざされた窓は開け放たれ、闇は晴れていく。夜が明けるように内部が明るくなっていき、花の香りが風に混じる。冒険者達はその様子に息を飲んだ。
「なんか元気いっぱいになったの! エリオも、元気になったの?」
ステラが円の背中から元気に舞い上がる。調子が戻った姿に、円だけでなく2階から降りてきた
「私は……、なんてことをしてしまったのでしょうか……」
エリオナイトが我に返り、愕然とした様子で
浮かんでいた
。心配になって顔を見ると、彼女は泣きそうな顔で冒険者達を見ていた。
*・*・*・*
――1階
見違えるように綺麗になった工房。そこに集まった冒険者の前に、エリオナイトは姿を現した。顔色もよくなり、その赤銅色の眼には輝きが満ちている。でも、その体はステラ同様浮いている。
「やっと戻ったの! すっごく体があったかいの! エリオも元気になったの~!」
ステラは満面の笑みでエリオに抱きつく。エリオナイトはそっと抱きしめ、小さく微笑んだ。
「ステラ、ごめんね」
彼女は申し訳なさそうにステラに言うとみんなに向かって一礼する。そして、おずおすと説明を始めた。
「私は、エリオナイト・ジュノー。アステリズムの会議場と工房『クレイドル』の管理を任された者です。今は幽霊なのですが……」
エリオナイトはそう言って表情を曇らせた。亡くなった後も管理人として見守っていたらしいが、黒い影のようなものに襲われ、気がついたら失敗作のコインをばら撒かれた上、大切なこの場所を蝕んでしまった、というのだ。エリオナイト自身も操られ、冒険者達のおかげで元に戻ったのだという。
(クレイドルの意味は『ゆりかご』だったかな)
修はそれを聞き、小さく笑う。その傍らで悠月が「いい名前だな」と呟いた。
「アステリズムをよく思っていないような感じだったのも、その所為?」
夏朝の問いかけに、エリオナイトは頷く。彼女は少しだけ自嘲を滲ませた顔で、遥斗が持つ日記に触れた。
「理由は……たぶん、察しているでしょうがこれを読んでいただければ分ります。私の夫は、元はアステリズム。その使命のために命を落としましたから」
「……すまん。読ませてもらうぞ」
遥斗がおもむろに日記帳に手をかけ、読み始める。冒険者達は静かに聴いた。
◆◆
夫、ユグシオンが亡くなった。アステリズムとして持った星の力を使い続けたから。あの人の力は、塔を維持するためには重要な物。それはわかっていた。そのつもりだった。
アステリズムの仕事に誇りを持ち、『クレイドル』の管理人として誇りを持って仕事をしていたあの人は、私の誇り。だけど、今だけは言わせた。
アステリズムに、なってほしくなかった。
ユグシオン、貴方を失うことが私にとってどれだけの苦痛か解る?
◆◆
一同、言葉を失う。エリオナイトは静かに言葉を繋ぐ。
「語弊が無いように言っておきます。偶然、私の夫が担当したアステリズムの能力が、命がけだった、というだけです。他のアステリズムの能力がどうなのか。それは私には解りかねます。
ですが、アステリズムとしての役目を全うするために私の夫が命を捧げたのは、本当なのです」
それだけいうと、彼女は静かに一礼した。
「アステリズムたちは、再びここへ来ることが出来るでしょう。私が影に囚われてから今日まで、管理人の役目を果たせませんでしたから、もしかしたら忘れている人、知らない人もいる事でしょう」
エリオナイトは、冒険者達にやんわりと笑いかけた。そして、例のコインを1人1人に1枚ずつ手渡す。
「これは、私の夫が生きていた頃、当時のアステリズムたちが住人達の安全と幸福を祈って作ったお守りです。あなた方に、幸運と武運がありますように、ここから祈らせていただきます」
エリオナイトはそういうと、少し恥ずかしそうに付け加える。
「少し時間はかかると思いますが、皆さん一人ひとりにお守りのコインをお作りしたいと思いますが……、いかがでしょうか?」
アステリズムたちの工房兼会議場『クレイドル』。
その小さな祭壇のような場所に、炎の灯ったオーブが輝く。
エリオナイト曰く、ここは元々アステリズムたちが会議を開いたり、創作したりするための隠し階層なのだそうな。
この階層や『クレイドル』の地下には過去のアステリズムたちが作った遺物があるという。中には危険な物がある為入られるのはアステリズムだけである。だが、トラブルなどが起こったときは力を貸して欲しい、とエリオナイトは言った。
影に蝕まれたこの隠し階層を開放した冒険者達は、さらに塔を攻めていく。
(終)
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
菊華 伴
ファンレターはマスターページから!
菊華です。
まずは、ガイドに出演してくださった東条あんずさん、まことにありがとうございます。
そして、参加してくださった皆様、まことにありがとうございます。
今回はいきなり謎の廃墟からのスタートでしたが、このような結末に。
リアクションをお読みでない方は読んでから後書きをお読みください。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「真相は、案外あっけないものだ」
byシトラス・ガムダン
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
みなさんのアクションにより
・制限時間内にオーブを全て破壊できた
・エリオナイトの持つオーブを破壊した
この2つを満たしたので「成功」と相成りました。おめでとうございます。
みなさんのアクションが面白く、ついつい色々書き込みたくなりました。
ともかく成功しましたのでゲームの報酬をば。
称号:隠し階層の解放者
取得:・十二星座の印と女性の横顔が刻まれたコイン
・今回の参加者さんだけのお守りコイン
※お守りコインには「PCさんの星座と名前、星の力の色の宝石」が刻まれます。
(星の力は今回装備した星の力となります)
◆資料:今回使われる宝石について◆
剣士の光(青):サファイア 闘士の光(橙):トパーズ
狩人の光(紫):アメジスト 盗人の光(金):シトリン
魔火の光(赤):ルビー 魔水の光(水色):アクアマリン
魔風の光(緑):エメラルド 魔土の光(茶):タイガーアイ
癒しの光(白):ダイヤモンド 騎士の光(桃):ピンクトルマリン
呪術の光(黒):オニキス
あと、おまけでエリオナイトから「お土産にどうぞ」と工房にあった比較的安全なものを1つ頂いております。
何かはお楽しみに。
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】薄闇よりの挑戦状
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
菊華 伴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
冒険
SF・ファンタジー
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月10日
参加申し込みの期限
2017年01月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!