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【演目その14 即興☆ねこじま劇団・化け猫座『あやかしホームルーム』(2)】
この世の中には、不思議なことがあるものじゃ。人間たちは、とんと気づいておらなんだがのう。
ちょいと古臭い、木造のこの建物。一目見れば、これが学校であると誰でも分かるじゃろう。だがしかしじゃ、実はこの学校に通っておるのは、可愛らしい人間の子供たちなんぞではない。
どれ、ちょいとばかし、教室を覗いてみるとしようかの……ああ、ほれ。見えたじゃろう?
「急にホームルームを開くなんて、一体何を話し合うのかしら? 楽しいことだといいわね♪」
あれは、
化け猫娘
じゃ。好奇心旺盛な娘でな、大事なホームルームがあると聞かされて、わくわくとしておるようじゃな。
……何、どこが化け猫じゃと? 普通の娘っこに見える? ふむ、あの娘は普段、人の姿と変わらんからの。では、周りを見てみると良い。
「きっと、ハロウィンのお知らせしてくれやがるデスヨ!」
「妖怪学校は毎日がハロウィンで嬉しーデス、楽しーデス!」
あの子は、ジャック・オー・ランタンの
キュルビス
じゃな。西洋の妖怪学校からやってきた留学生じゃ。
「一体何でしょうか……あら、また髪が伸びすぎてしまいましたわ」
あの
日本人形
は、ひとりでに髪が伸びる人形じゃ。いわゆる付喪神、というやつじゃな。
ほれ、いるじゃろう? この世ならぬあやかしの子らが、そこらじゅうに。
そう、もはやここは、この世ではない。あやかしたちの棲む世界。妖怪学校なのじゃ!
「はーい、皆さん! ホームルームを始めますよ~、うさ!」
学校と言うからには、当然、先生もおる。あれはセクシーな、
うさぎ先生
じゃ。うさぎの耳に、ふさふさと丸い尻尾が生えておるじゃろう?
そして、妖怪たちがホームルームを開くというなら、当然、席替えをしたり日直の当番を決めたりなどと、平和な議題では無い……や、そういう日もあるんじゃがの。
今はともかく、じゃ。うさぎ先生が連れてきた者たちに、教室内の妖怪生徒たちはみな目を見開き、騒然となった。無理もあるまい。
「ひゃあああああ!! 怖い怖い怖い、妖怪怖いやだやだやだあ! 助けてええええええ!!」
「よ、妖怪だぁ、怖いよぅ……食べられちゃうよぅ……!」
「わ、私たちをどうする気なんですか、食べる気なんですか……!?」
びいびい、ぎゃあぎゃあとやかましい、こんな人間の子供らを見るのは、妖怪の生徒たちだって始めてのことじゃったからの。
さて、戸惑う生徒らの前で、うさぎ先生はぱちんと手を合わせて、言ったのじゃ。
「さっ、早速始めましょうね~うさ。今日のホームルームの議題は、この人間の子供たちを、一体どんな調理方法で……あら、間違えましたうさ。『人間の子供たちを、一体どうしてしまいましょうか?』 うふふ、子供らしく、それに妖怪らしい意見を、たくさん出してくださいうさね?」
食べることが大好きなうさぎ先生が、生徒たちの手前、頑張って食欲を抑えておったのは言うまでも無いことじゃが、それはともかくとしてな。
「へえ、これが人間の子供ね……」
初めて見る人間へ怯える生徒もおれば、興味津々な者もおった。この化け猫娘は、特に好奇心旺盛な娘でな……ほれ、見ておれ。頭からは、ぴょこん! と二つの猫耳が飛び出してきおったぞ。お尻からはしゅるんと伸びた尻尾だって、ゆらゆら揺れておるじゃろう。まさに化け猫じゃろう!
化け猫娘は、人間の子供らをじいっと間近で覗き込み、
「あなたたち。ここが、妖怪の学校と知られたからには……ただでは、帰せないわよ?」
「びゃああああー!」
実に、この娘は優秀な生徒であるようじゃな。
さてさて今日のホームルームは、一体どうなることやら。面白くなってきたじゃろう、のう?
観客席の
鬼久保 美桜
は、オペラグラスでじーっと、舞台に現れた妖怪たちを観察しております。
(ぬりかべ……烏天狗……猫むすめ……いっぱいいて、楽しいな……)
壇上には、
曖浜 瑠樹
、
稲場 舞
、
八葉 あいら
が演じる、人間の子供たち。彼らをぐるりと取り囲むように、化け猫娘を演じる焔、ジャック・オー・ランタンはキュルビス。髪の伸びる日本人形の七星……形も様々な妖怪たちの衣装を身に纏う出演者たち、その奇妙かつ何だか壮観な並びに、ほくほくです。
中でも美桜のお気に入りは、
(……うさぎさん)
にこやかなうさぎ先生、紫苑。うさぎ好きな美桜としては、応援したくなってしまうところです。
当の紫苑はと言いますと、うさぎとは言ってもこれが、セクシーな
バニーガール
姿だったりしまして……内心では、
(うーん、ちょっと胸がキツイですけど。でもこのお耳は可愛いですし、悪くありませんね)
バニースーツに白衣と眼鏡をプラスして、一応先生の体裁を整えながら、ともすればこぼれ落ちそうな胸元をぐいと引き上げて。無意識マイペースに、会場の男性諸氏を悩殺していたりしました。
そんな即興劇は、ひとまずまともな滑り出し。美桜の隣では、非公式新聞部の面々も期待に満ちた顔で、舞台を眺めております。どうやら、楽しい舞台になりそうです!
さっそくわいわいがやがやと、賑やかに騒ぎ始めた生徒たち。じゃがしばらくすると、中には化け猫娘のように、人間へ強い興味を示した者が、それぞれの方法で人の子らへちょっかいをかけ始めた。それもまた、妖怪の性というものじゃろうかの。
眼鏡をかけた頭でっかちそうな人間の男の子、こやつは
めがね
と呼んでおこうかの。怯えるメガネの後ろに、いつの間にやら、女の子がおる。
「ねえねえ。うんとね。恨めしくないけど、うらめしやーなのです」
「ひゃああああ!? いつからいたのぉ……!?」
「ゼロはオバケさんなのですー。えっとね、ゼロと一緒に遊びましょうなのですー」
「ひぃぃぃ」
真っ白な少女の妖怪
ゼロ
は、『白い服で長い髪の女の子が、いつの間にか後ろにいる』という、とても古くから伝わる怪異なのじゃ。そのワリに人懐っこい子なんじゃが、めがねにはちょいと、刺激が強すぎたようじゃのう。
かたかた震えとる女の子
あいら
と、小さい子共ら二人の保護者というところかの? 少し年上の
まい
の頭上を、ばさばさと黒い翼をはためかせる影が飛んでおる。あやつもなかなか、陽気なやつでのう。
「よお、人間! 驚いたかぁ?」
「やだあああ! あたし、お化けとかそういうの、苦手なんだよぉ……」
「ちょ、ちょっと、来ないでくださいぃぃぃ!」
烏天狗
はここぞとばかりに人の子らを脅かしてやろうと、錫杖を振るい羽を打ち、黒い羽を散らしながら飛び回る……が、ちと調子に乗りすぎたかの?
「ははっ、どうだ怖いか……おわっ!?」
ぼうん、とぶつかったのは、のっぺりとした壁じゃ。壁が二枚、教室の中に並んでおる。もう何の妖怪だか、お分かりかの?
「おーまーえーなあっ! いきなり後ろに立つんじゃねぇ、俺がビビんだろうが!」
「え……だって、子供を脅かすんだろ? 立つ前に教えたら、驚かないだろ」
「弟の、言う通り……かべ」
烏天狗のチョップによるツッコミにもこたえず、ぼよんと跳ね返してやったのが
ぬりかべ・弟
。その隣のひときわデカイのが、寡黙な
ぬりかべ・兄
じゃ。
あやかしの生徒たちは、未知なる人の子に怯える者もあれば、このように嬉々として脅かそうとする者もあったが……中には、人に味方する者らもおった。先に述べてやった髪の伸びる人形、ジャック・オー・ランタンのキュルビスや、白い少女の怪異ゼロなどがそうじゃな。
彼女らは人の子の前へと立ち塞がり、
「みなさん、こんな可愛らしい人間さんたちを、怖がらせてはいけませんわ」
「そーデスヨ! ハロウィンは、子供が主役なのデス! だからキュルビスは、人間の子供たちと一緒に遊びたいデス!」
「人間さんたちと、仲良くなるのが良いのですー」
そんな調子じゃから、人間脅かす派、一緒に遊ぶ派……それに、
「柔らかそうな女の子は、やっぱり丸かじり? お肉が締まった男の子は、じっくりコトコト煮込んでからいただきたいですうさ♪」
うさぎ先生を含む少数派の食べる派などに分かれて、ホームルームはもちろん、紛糾を極めた。誰もが、人の子などと接するのは初めてのことじゃったからのう。纏まらぬのも、仕方のないことだったのじゃ。
しかしここで、ひとりの妖怪が顔を出した。
「こらこら、うさぎ先生。給食の時間はまだでしょう?」
「あら、そうでしたうさね。では、先生? 貴方はどのようにすれば良いと思われますか、うさ?」
やってきたのは、年経た面の付喪神、頼れる
面霊気
先生じゃった。
「私も、人間とは仲良くしておくのが良いと思いますよ。中にはもちろん、乱暴な人間もいますが……この子たちがそうだとは、とても思えませんしね」
妖怪!
久須部 紀伸
にとって、これほどにピタリとはまる劇も無かったことでしょう。ややマニアックな妖怪、面霊気を着流しと翁の面で表現している彼は、大のオカルト好きにして、怪奇な画風には定評があるホラー系イラストレーター、『KISHIN』! なのです。妖怪の知識だってもう、バッチリなのです。
そこで紀伸は、せっかくのこうした機会ですので、自分の持つ知識を使って、即興劇に深みを加えることを思いつきました。
「はい、白澤さん! 貴方は中国妖怪たちの長と言われるほどの大妖怪の子供ですが、この人間たちをどう思われますか?」
「うわぁ、私か!? え、えーっとだな……!」
煌 白燕
が選んだ役柄は、これもちょっぴりマニアック?
白澤
という妖怪です。その筋では有名な名前ではあるのですけれど、観客の人たちが皆さんご存知かと言いますと、きっとそうでは無いのでしょう……紀伸はそういった、一般的には認知度の高く無さそうな妖怪役の人へ、お話の進行と紹介も兼ねて、出番を振ってあげることにしたのでした。
(原稿の気分転換に観劇へ来たはずが、このようなことになるとは……しかし、自分の知識が役立ちそうな舞台だったのは、何よりですね)
イラストレーターとしての活動の中で、幾度か人前に出た経験もあり、元よりけっこう図太い性格な彼です。舞台に上がってしまったからには、開き直って楽しむことに決めました。
さて、即興劇ではありつつ、まずは順調な滑り出しの『あやかしホームルーム』。このまま何事も無く進み、綺麗な形のまま終わるのでしょうか? はたまた珍ハプニングによって、出演者たちが固まってしまうような事態が起こるのでしょうか。
まだまだ、展開は読めません……!
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
160人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年03月14日
参加申し込みの期限
2015年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年03月21日 11時00分
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