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【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
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●浅草 ~下町は午後も元気~●
再び、浅草の仲見世通り。
日頃お世話になっている下宿のおばさんに、雷おこしのお土産をと思って、
歩美
は人形焼や雷おこしが並ぶ店に立ち寄った。
「ご年配の方へのお土産なら、これが良いわねぇ」
「ありがとうございます」
並ぶお土産箱にどれが良いだろうと目移りしていると、お店のおばちゃんがにこやかに試食品を出しながらお勧めの詰め合わせを教えてくれる。
「美味しい。これにします」
さくさくとした歯触りのおこしに舌鼓を打って、歩美はお土産を確保した。
「後は……」
歩美は人の行き交う仲見世通りの先を見遣る。
浅草寺でもうひとつ、見ておきたいものがあった。
秘蔵の庭園とも言われる、伝法院だ。
伝法院通りを超え、五重塔を眺めながら参道を折れると見えた人の流れに、眼鏡の赤いフレームに縁取られた目を瞬かせる。
「あら……? 今は公開されているのね」
普段は非公開の領域だけれど、入り口となっている特別展示館の側には、入館料は災害を受けた地方への義捐金とする旨が書かれた立て看板が置かれていた。
公開されていなかったらろっこんを使ってでも侵入してみようか、なんて悩んでいたものだから、歩美はその必要もない事が分かって密かに胸を撫で下ろす。
貴重な縁起絵巻や寺宝を見た後、広々とした庭園を回る。
そこは、仲見世の賑わいが遠く思える静かな空間。
鯉や亀がのんびりと泳ぐ池を跨ぐ石橋を渡りながら、鳥たちの声に耳を傾ける。
桜の時期が終わってしまったのは残念だけれど、美しく整えられた庭の魅力は十二分に堪能出来た。
歩美が余裕を持って浅草駅へ向かった頃。
「さっきまでアソコに居たんだねっ」
吾妻橋を渡ったひびきはスカイツリーを振り返り、なんだか感動していた。
ビルの向こうに静かに佇むその姿を、カメラに収める。
「いざ、浅草寺へ!」
「おー!」
明香の、声に元気に拳を突き上げ、二人は浅草寺を訪れた。
「うわー……雷門って大きいんだねえ……」
今日も沢山の人々が潜った雷門を見上げ、明香ははぁ~、と溜息をついた。
仲見世通りには、まだまだ訪れている人が多いようだ。
二人は帰りの参拝客と擦れ違いながら途中の店で雷おこしや団子を買ったり、食べ歩きをしながら本堂へと向かった。
賽銭を投げ入れ、ひびきは心静かに願う。
『皆元気でありますように』
『猫鳴館が廃寮されませんように』
『中間テストで赤点の数が減りますように』
「どうせ赤点なんだしおんなじじゃ……え、違う?」
思わず明香が突っ込んだけれど、ひびきはちっちっと指を突き出す。
「全部真っ赤か一部真っ赤かって大違いじゃん? 明香も、ほらほら」
「……と、とにかくみくじ引こうか!」
「うん、見せっこしようね!」
と一緒におみくじを引いたものの。
ドーン!
『凶』
「……にょええぇ」
ぴきっと固まったひびきは、口から気の抜けた声が出ただけだった。
「うわ……」
明香も結果を聞くまでもなさそうな声色だったが、一応見なければと首を伸ばして覗き込む。
ドーン!
『凶』
「……」
「……」
「浅草寺のおみくじって、凶が多いって本当なのね……」
巷でまことしやかに流れている噂を思い出し、明香は頬を引きつらせた。
「で、でも『待ち人:遅いが来る』って書いてあるよ!」
懸命にいいところを探す二人だった。
「楽しかったねー、おみくじは散々だったけど」
「それはとりあえず忘れようよ」
ひびきと明香は苦笑し合って、ソフトクリームを食べながら水上バスの発着所へ向かった。
凶のおみくじは、勿論境内で結んできた。
「ヘイ、タクシー!」
船着場にやって来る船に向けてジェスチャーするひびきに、明香はおかしげに笑う。
水上バスのコースは案外沢山あるけれど、浅草寺を観光した後最寄の水上バスを利用して川下りをするのがポピュラーなようだ。
一区間200円で、お財布にも優しい。
明治の頃には一銭だった為、一銭蒸気として庶民に親しまれていたという。
2階のデッキで爽やかな風を受けながら、ソフトクリーム片手に船上の景色を楽しむ。
小さな船旅はあっという間。
「ふう、楽しかっ……」
余韻に浸り掛けていた明香は、時計の示す時間にさっと顔色を変えた。
「ちちちょっと、時間が! 天馬さんどうしよう!!」
「へっ? ヤバい!?」
帰りの電車の時間が迫ってきていた。
多少融通の利いた屋形船と違い、ダイヤ通りに動いている電車は待ってはくれない。
「ど、どうしよう天馬さん……」
「大丈夫だよ、まだ方法はあるから!」
動揺する明香を奮い立たせるひびき。
このまま電車を乗り継いでいくのでは間に合わない。
ならば……アレを使うしかない。
ひびきは通りに出ると、親指を天に向かって突き立てる。
「ヘイ、タクシー!」
「止まった!」
「すいません東京駅っ!!」
少女たちが飛び乗ったタクシーが発進した。
「あなたたちが最後よ、早く乗って!」
樋口先生の声にせかされて電車に乗り込む、二人の女子生徒。
さして間を置かず、電車の扉は閉まった。
間一髪、間に合った。
「1年生の皆さんは、一足先に帰りましたか」
南の空の下へと出発する車両の姿を見送って、
アガサ
は人気少ないホームに佇んでいた。
時の流れの上では1年生より先んじて歩んでいく彼女には、入学したばかりの後輩たちの快活な陰りのない表情は少し、眩しく思えたかも知れない。
表情が目に見えて変化する事が少ないアガサから、その心を読み取る事は難しいけれど。
「……さて、私も次の電車で戻りませんと」
明日へ向けて、未来へ向けて。
靴先が何処へ向かうかなんてまだ分からないけれど、ひとまずは今あるべき場所に還るのだ。
いよいよ東京ともお別れ。
飛び去っていく景色に思いを馳せる生徒も、あちこちを歩き疲れて、或いは遊び疲れてくたくたになっている生徒もいる。
中には、既にシートを倒して寝息を立てている姿も……。
「寝子島に着くまでの辛抱だ、大人しくしていてくれよ」
「にゃご……」
祭
の呼び掛けに、リュックの中の野良猫が鳴き声を上げそうになる。
先が思い遣られて、祭は溜息をついた。
電車の規則的な揺れが、何処か心地良い。
周囲の生徒たちの何割かが既にそうしているように、ぬくぬくとしたリュックを抱えた彼女もしばし午睡に身を委ねるのだった。
<東京篇 了>
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
メシータ
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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