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【遠足】ねこでんに乗って、どこ行こう?
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●スカイツリー ~天を望む塔の上~●
晴天に一際高くそびえ立つ、東京スカイツリー。
高さ634m、現在世界一の電波塔だ。
「……うん、高くて首が痛い」
「そりゃそうよ」
ほぼ真下から見上げた刀の呟きに、ブリジットがすかさず突っ込む。
日向や海はその高さに圧倒されているし、龍八は龍八で周辺の風景と一緒に訪れた生徒たちを感じたままに撮る事に集中していた。
三本足の塔の中、エレベーターはすいすいと天望デッキ目指して昇っていく。
展望、ではなく『天望』と書いて『てんぼう』と読むのが特徴的で、エレベーターも『天望シャトル』と呼ばれている。
墨田区に縁のあるデザイナーによる内装で、桜と隅田川や季節をテーマにしたパネルが目を引く。
「結構早く乗れて良かったね」
「ああ、行列を見た時は無理かと思ったが……」
美弥子
と
解理
は演出で光量が絞られ、美しいデザインのパネルに彩られたシャトルの中、肩を並べていた。
二人がスカイツリー前に着いた時は既に沢山の人が並んでいたものの、人の回転が良いのか思った程は待たされずに済んだ。
1分に満たない速さで、シャトルは地上350mの展望デッキに到着する。
シャトルの扉が開くと、眩しい光が飛び込んできた。
「うわー、明るい! すごい景色!」
別のシャトルで到着していた
天馬 ひびき
が、ぱあっと明るい顔でフロアに進み出る。
一緒にやって来た
秋月 明香
も、外の景色を眺めたり、デッキの賑わいを見回したり。
「綺麗な景色だねー! あ、あの人寝子島の制服着てるよ!」
「今東京で一番ホットな場所だもんね」
二房のアホ毛を揺らしながら、ひびきは笑顔で頷いた。
天望デッキにはレストランやカフェ、オフィシャルショップなどがあり、のんびり寛いだり記念の品を買い求める人々の姿も多い。
フロアのあちこちにも特色があり、床の一面がガラス張りで真下の風景が観られる場所や、江戸時代の絵師の作でスカイツリーからの眺めによく似た江戸の風景の俯瞰図が描かれた屏風など、時代の不思議を感じさせる展示もある。
一通り、他の生徒とも混じってはしゃぎながら見て回って。
「上に行く前に、お土産見てこうよ!」
「うん、どんなのがあるのかなぁ」
ひびきと明香は連れ立ってショップへ向かった。
(わぁ……)
暗いシャトルの中から一転、青い空と広がる街の大パノラマに圧倒されながらも、海の心は弾む。
(ラフを描くくらいの時間ならあるかな?)
わくわくしながら、描画用のスケッチブックを鞄から取り出して。
「ラフを書くなら、俺と光村をモデルに描いて貰えるかな?」
その様子を見て提案した刀に頷いて、海は二人に手摺に手を掛けて立って貰えるようにお願いし、その姿と背後に広がる景色と一緒に絵の中に留めた。
天望デッキフロア345の一角に、スカイツリーのオフィシャルショップはあった。
日本一高い場所にあるお土産売り場で、ここでしか買えない限定グッズも取り扱っている。
「お土産……スカイツリーグッズにしようかな……」
日向はショップに入ると、棚に陳列された商品の数々を眺めていく。
置物や文具、お菓子。
マスコットキャラクター関連のグッズに、お洒落なデザインや、外装に浮世絵を使った和風のグッズもあり。
スカイツリー型のペットボトルなど、ユニークな商品も陳列されていて、見て回るだけでも楽しい。
「この手帳、千恵にいいかも……あ」
妹を思い浮かべながら伸ばした手が、別の方から伸ばされた手に触れてしまう。
「あっ、ごめんね!」
すぐさま反応したのは手の主、ひびきだった。
「ううん、僕の方こそごめんなさい……。いいよね、それ」
元々同じデザインのものに興味を持った者同士、しばし会話の弾む二人。
「この江戸切子のグラスはもう買うって決めてるんだ。明香とお揃いで……って、明香?」
ひびきがはっとして周囲を見回した時、明香の姿はなかった。
慌てて店内を探し回る。
(あれ、天馬さん? どうしたの?)
自分が呼ばれているのに気が付いて、明香はうろうろしているひびきの背に声を掛けた。
「にょえええ、どうしたんだろ……先にお会計して、上に行っちゃったかな?」
(あ、あれ?)
まるで自分の声が聞こえていないように振舞うひびきに、彼女は面食らう。
実はこの時、ショップに飾ってある写真の背景を長く眺めてしまった明香の身にろっこん【バックグラウンド】が発動していたのだ。
(最近たまに影が薄くなったな~って感じる時があったけど……どうしてかなぁ)
ともあれ、どうにかしてひびきに自分の存在を気付かせなくては、置いてけぼりにされてしまいそうだ。
どうしよう……と悩んでいた明香だったが。
「……にゃっ? 明香、探しちゃったよ。今まで何処にいたの?」
ひびきの方から見付けてくれた。
発動から5分経った事は、明香本人も気付かないまま。
「ずっとお店の中にいたんだけどなぁ……」
彼女はしきりに首をかしげているものの、日向もほっとして口を開く。
「よかった。あ……二人とも、寝子高生だよね? 僕は1-10の光村日向だよ」
「私は3組の天馬ひびきだよ。一緒に探してくれてありがとう!」
「1組の秋月明香よ。なんだかよく分からないけど、ありがとう」
不可思議な事はあったけれど、和気藹々とお土産選びを続ける3人だった。
「天望回廊にも行ってみたいな」
解理の希望で、彼女と美弥子は更に上の天望回廊へ向かう。
天望回廊に行くには別の入場券が必要で、デッキのチケットカウンターで購入する仕組みになっている。
ここでも少し並んだけれど、しばらくの後無事に専用のシャトルに乗る事が出来た。
地上からデッキへのシャトルと違って外面はガラス張りだ。
解理はシャトルの奥に足を進める。
「こっちは外の景色が見えるんだな」
チーン。
「早っ!」
あまりにも速すぎて、景色を楽しむどころじゃなかった。
「で、でも回廊でゆっくり見られるよ!」
ぎゅっと拳を握り締める美弥子。
「そうだな……」
気を取り直して、4天望回廊フロア445から螺旋状の回廊へ。
ガラス張りのスロープの向こうに広がる蒼穹と、ミニチュアのような街並み。
「凄いな……」
「うん……」
二人とも、手摺にしがみ付いて言葉少なに見入ってしまう。
「寝子島も見えるかな?」
「流石に遠いかな……でも、あちらの方だ」
ぽつりと呟く美弥子に、解理は南の方を指差す。
「歩いていくと、『ソラカラポイント』というのがあるそうだよ」
解理がそう説明しながら歩いていくと、やたらと写真を撮っている観光客の姿が見えた。
スロープの途中、スカイツリーで訪れる事が出来る最高到達点『ソラカラポイント』だ。
柱には南西と方角が記され、その下にはスカイツリーのマスコットキャラの吹き出しに『451.2m』と記されている。
その先は緩やかな下り坂になっていた。
ソラカラポイントの柱とは反対側の壁だけ、窪んで奥行きのある設計になっている。
「そこから見渡せるんだ」
「へぇ~!」
壁の窪みから外を見れば、丁度隅田川を挟んだ浅草やその先の街並みがちょっと違う雰囲気で楽しめた。
「高いビルも小さく見えるね~。あれ、富士山かな?」
「うっすらだけど……多分そうだな」
二人は空の上から近隣の特徴的な建物を確認したり、遠く広がる景色を満喫していると、同じ学校の制服を着た3人が声を上げながら近付いてきた。
「たっかい……! ビルいっぱいで……東京タワーは……見えないんだっけ……?」
「うーん、分かんないけど……天辺からの眺めは最高ね!」
日向の疑問にはちょっと悩んだものの、ひびきは能天気に笑った。
「やっほー!」
「天馬さん、山じゃないよ?」
景色に向かって声を上げる響きに、明香が肩を揺らす。
「楽しそうだな……」
「すいませーん」
解理たちが眺めていると、明香がカメラを手に歩み寄ってきた。
「写真撮って貰えないかな?」
「ああ、構わない」
解理は彼女たちの写真を何枚か撮ってカメラを返すと、後ろで待っていた美弥子に軽く手を挙げる。
「そろそろ降りようか。聞いてはいたが、なかなかに素晴らしかったな」
「うん! 誘ってくれてありがとう!」
和やかな会話を乗せて、シャトルは降りていく。
美弥子を気に掛けて、解理が用意してきたマスクやティッシュは、今日は使わずに済んだようだ。
それを知って、美弥子本人は「気が利くね~」なんて笑っていたけれど。
「帰る前にソラマチでお土産買って行こうね♪」
笑顔の美弥子に促され、解理はシャトルを降りた。
(ああ、オシャレって……こういう場所もあったか)
最初にお洒落な場所と聞いてピンと来なかった解理は、民芸? とか思っていたけれど、納得したように付いていく。
「あ、あれ……?僕、迷子になったかも……」
ソラカラポイント付近で世界一高い場所の風景をひびきたちと楽しんでいた日向は、ふとグループのみんなの事を思い出した。
「大丈夫?」
「うん、連絡とってみるよ……ありがとう、またね」
ひびきたちとは別れ、日向は携帯電話で刀に連絡を入れる。
程なくして、天望デッキでの再会は果たされた。
「ごめん。話し込んで逸れた……みたい」
『いちばんうえにいってたの?』
「う、うん」
海がさっと出したスケッチブックに、日向はちょっと気後れがちに頷く。
「……まあ、何事もなくて良かったんじゃない?」
「そうだな」
すました風のブリジットに、刀は肩を竦めた。
「集合写真撮るから良い顔見せろ」
龍八は相変わらず、カメラ片手に淡々としている。
「草薙くん……みんなで写真も……しようよ。交代……するから」
「いや……」
手を差し出す日向を、龍八は制す。
刀は顎に手を当てて考えた。
「なら、誰かに頼んで撮って貰おう」
かくして、通りすがりの観光客に頼む事により、龍八も一緒に映った記念写真が撮影された。
スカイツリーの周辺一帯は『東京スカイツリータウン』として整備され、様々な施設が立ち並んでいる。
その中には、幻想的な演目が楽しめるプラネタリウムもあった。
1時間弱の上演時間が過ぎ、収容されていた人々が出てくる。
「凄かったねぇ」
星空と音楽の余韻を楽しみながら円が話し掛けると、直樹も嬉しそうな顔で頷く。
「来て良かった、ありがとう桜庭さん」
「ううん、喜んでくれてボクも嬉しいよ」
歩きながら上演を観たメンバーで感想を言い合っていると、直樹の足取りがふら~っと逸れていく。
「おい、どうした?」
さっと
誉
が伸ばした腕に引っ張られ、転んだりはしなかったものの、みんな心配顔だ。
「ごめん、なんか眠くなっちゃって……」
「なぁんだ、びっくりさせないでよ。また遅くまでサイトの開発、やってたの?」
溜息をつく円にもう一度ごめんねと言いながら、近くのベンチに掛けた直樹は首を振って「昨夜、楽しみであんまり眠れなかったんだよね」と気の抜けた顔をした。
遠足の前の日に眠れないなんて子供みたい、という視線を感じ取ってか、困ったように笑って。
「だって、電車に乗るのも凄く久し振りでさ……」
「眠気覚ましに何か飲む? 暖かくて喉渇いちゃうしね」
「うん、ありがとう」
自販機に向かう
美咲紀
を見送ると、ちょっとの間沈黙が流れる。
「……ありがとうね」
「ん?」
直樹は隣に座った円に、小さく礼を言う。
「色々、気に掛けてくれてたみたいだったから」
口には出さなかった事を、直樹は色々察していたようだ。
「楽しかったね」
「うん、楽しかった! ……あー、ボクも帰りの電車で寝ちゃうかも」
「隣の人に起こして貰わなきゃ」
二人はくすくすと笑い合った。
色々なところを見て回って、はしゃぎ疲れて。
彼女たちだけじゃなく、電車に揺られて夢の中に誘われてしまう生徒は少なくなさそうだ。
「随分色々書き込んだみたいだね」
直樹は、休憩中にもペンを走らせていた
蓮
の手帳を覗き込む。
「後で清書して、直樹さんにお渡ししますね」
「え、その為に書いてくれてたの?」
目で見て感じるものは、写真には写しきれない何かを持っている。
同じ体験をしても、それぞれ違う感想を持つだろうと考えた蓮は、一緒に回った場所で思った事を書き留めていたのだ。
「パソコンには詳しくないですが、門外漢だからこそ違う視点でキャットアイランド作成のお役に立てるかも知れないと思いまして……」
「そうだったんだ……ありがとう」
蓮の心遣いに直樹は感心した。
今回の体験もきっと、彼がネット上で活動を続ける為の大切な資料やヒントになるだろう。
そうこうしているうちに、移動の時間を考えると、そろそろ東京駅に戻らなければならない時間になった。
無事、迷子にならずに帰れそう。
人里
はほっとしながらも、ちょっと寂しいような気もする。
「名残惜しくなっちゃった?」
「浅草や下町は、初めて来たのにどこか懐かしいような雰囲気で……不思議です」
目を細める直樹に、ほわっとはにかむように笑って。
「でも好きです……」
人里は小さく、でもしっかり呟いた。
「そっか、じゃあ寝子島の旧市街も懐かしい感じがするかもね」
直樹は、こことはちょっと違うかも知れないけど、と付け加えて。
「島の外にはなかなか出ないかも知れないけど、島内だったら友達と一緒に遊びにも出掛け易いしね」
「友達……」
「うん。今日も友達と一緒に回って、楽しかったんじゃないかな?」
話に出て来た単語を繰り返す人里に、直樹はにっこり笑う。
少なくとも彼は一緒にいた同級生や人里の事を、友達と思っているようだと分かった。
友達。
なんだか胸がドキドキする。
でもそれは嫌なものじゃなくて、嬉しいドキドキだ。
「……あの、ね」
人里はモソモソと荷物を探り、小さな包みを取り出した。
「今日はありがとう」
「僕に?」
笑顔でこくりと頷く人里から受け取った包みを、直樹は開けて良いか聞いてから封を切る。
雷門の大提灯と猫のマスコットが付いたストラップだ。
「かわいいね、ありがとう。鞄に付けようかな?」
「おー、女の子からプレゼントなんて、やるじゃん神木くん」
「え、なに!? そんなんじゃないよ?」
円にからかわれて慌てる直樹を見て、人里もくすっと笑った。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
125人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年02月24日
参加申し込みの期限
2013年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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